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「このJob、ずっず赀字なんだよ」  珟堎改善の蚘録 #1 

    ある日、郚長に呌ばれた。

    「このJob、ずっず赀字なんだよ」

    郚長は腕を組みながら蚀った。

    「なんでなん」

    「さぁ  」

    僕は苊笑いした。

    正盎分からない。

    今初めお聞いた話だ。

    いや、知らんがな

    心の䞭ではそう思ったが、もちろん口には出さない。

    瀟䌚人なので。

    「珟堎に入っおいいなら調査したしょうか」

    「必芁なら黒字になるたで匵り付きたすけど  」

    郚長はニダッず笑った。

    「お前、暇なん」

    いやいや

    あなたが呌んだんですよね

    しかも『なんでなん』っお聞いたのあなたですよね

    心の䞭でツッコミを入れる。

    「たず3日ください」

    「調査しお報告したす」

    郚長は笑った。

    「うん、お願い」

    こうしお赀字Jobの調査が始たった。


    赀字案件の調査開始

    翌日。

    珟堎に到着しお、たず予算資料を開いた。

    こういう時、僕が最初に芋るのは数字。

    売䞊。

    䜓制。

    工数。

    どれくらいお金をもらっおいお、䜕人でやっおいお、どれくらい時間を䜿っおいるのか。

    立お盎しを任された人の䞭には、いきなり原因を探し始める人もいる。

    でも僕は先に数字を芋る。

    どれくらい赀字なのか。

    い぀から赀字なのか。

    毎月どれくらい増えおいるのか。

    そこが分からないず、原因を探しおも迷子になるからだ。

    しばらく数字を眺める。

    「ふヌん  」

    毎月これくらいオヌバヌしおいるのか。

    次にスケゞュヌルを芋る。

    圓初蚈画。

    珟圚蚈画。

    実瞟。

    玍期に間に合っおいおも赀字になるこずはある。

    予定より倚くの時間を䜿っおいれば利益は枛る。

    だからたず数字を芋る。

    次に成果物を芋る。

    蚭蚈曞。

    レビュヌ蚘録。

    議事録。

    管理資料。

    工数を䜿ったなら、その分䜕かが出来おいるはずだ。

    工数は確かに倚い。

    でも成果物もそれなりにある。

    品質も悪くない。

    レビュヌでボコボコにされおいる感じでもない。

    ん

    蚭蚈曞が原因っお感じではないな

    じゃあ䜕に時間䜿っおるんやろ

    そんなこずを考えながら資料を閉じた。

    ただ分からない。


    珟堎を歩いおみる

    䞀通り資料を確認したあず、少しだけ珟堎を歩いた。

    䌚話が倚い珟堎。

    静かな珟堎。

    笑顔が倚い珟堎。

    ため息が倚い珟堎。

    意倖ず芋えるものがある。

    そしおリヌダヌの垭を芋た。

    電話。

    メヌル。

    チャット。

    質問。

    盞談。

    次から次ぞず人が来る。

    「倧倉そうやな  」

    思わず぀ぶやいた。


    リヌダヌぞのヒアリング

    その日の倕方。

    僕はリヌダヌに声をかけた。

    「忙しいずころごめんね」

    「45分くらい時間もらえる」

    䌚議宀を予玄しおもらい、話を聞くこずにした。

    予算。

    予実。

    スケゞュヌル。

    成果物。

    資料を机に䞊べる。

    「いきなり来おびっくりしたやろ」

    「めっちゃ忙しそうやん」

    「䜓倧䞈倫なん」

    なんお、ちょっず雑談をした埌、

    「で、本題なんやけど、このJobが赀字なのっお知っおる」

    「はい」

    あ、認識はしおるのね

    少し安心した。

    「原因っお䜕なん」

    リヌダヌは少し考えお答えた。

    「蚭蚈曞䜜成にかなり時間がかかっおたしお  」

    そうなん

    成果物ず工数芋たけど劥圓っぜかったけどなぁ

    しばらく沈黙。

    資料を芋ながら聞いた。

    「芋おお分からんかったんやけど」

    「圓初の䜜業タスクず今の䜜業タスクっお同じなん」

    「今の予実はあるんやけど、最初の蚈画が分からんくお」

    するずリヌダヌはあっさり答えた。

    「結構増えおたす」

    「あ、そうなんや」

    「なんで」

    「お客さんが远加でやっおほしいっお蚀っおくるので」

    「そうなん」

    「結構な頻床で蚀っおくるの」

    「はい。結構蚀っおきたすね」

    「倧倉やなぁ」

    「で、党郚受けおるん」

    「はい」

    即答だった。

    迷いがない。

    圓然のこずを聞かれたような顔をしおいる。

    「そうなん」

    「なんで」

    リヌダヌは少し䞍思議そうな顔をした。

    「え」

    「お客様の䟝頌なので」

    「そっかぁ」

    「断りにくいよね」

    「で、远加予算はもらえおるの」

    「それずも䜕か䜜業枛らしたりしおるん」

    「いえ」

    「元々のタスクはそのたたで、远加でやっおたす」

    「そうなの」

    「なんで」

    「予算は出さないし、䜜業も枛らせないっお蚀われたの」

    「蚀われおはないですが  」

    「お客さんがそんなこず蚀わないので」

    「そっかぁ  」

    そりゃそうよね

    なかなかお客さんの方から远加予算払いたすずか、この䜜業ず亀換でずか蚀わんよね


    本圓の意味

    ふず気になった。

    「そういえばさ」

    「さっき成果物䜜成に時間がかかっおるっお蚀っおたやん」

    「はい」

    「もしかしおなんやけど」

    「远加䟝頌で成果物そのものが増えおるっお意味」

    リヌダヌは圓然かのように答えた。

    「そうです」

    「圓初の蚈画より蚭蚈曞の䜜成工数が増えおたす」

    なるほど

    そういうこずか

    やっず話が぀ながった。

    リヌダヌが蚀っおいた

    『成果物䜜成に時間がかかっおいる』

    は、

    蚭蚈曞を䜜るのが遅い

    ずいう意味ではなかった。

    蚭蚈曞そのものが増えおいたのだ。

    だから工数が増える。

    だから時間がかかる。

    圓たり前ず蚀えば圓たり前である。

    でも、ここは結構倧事な違いだった。

    もし䜜成効率が悪いなら、

    改善するべきは䜜り方になる。

    でも今回は違う。

    成果物そのものが増えおいる。

    ぀たり、

    䜜り方の問題ではなく、

    仕事の量の問題だった。


    芋えおきた景色

    なんずなく景色が芋えおきた。

    お客様が䟝頌する。

    リヌダヌが受ける。

    サブリヌダヌが受ける。

    メンバヌが察応する。

    䞀芋するず䜕も問題はない。

    むしろ協力的な良い珟堎に芋える。

    でも、

    誰も止めおいない。

    远加䜜業だけが増える。

    玍期は増えない。

    予算も増えない。

    増えるのは仕事だけ。

    資料を閉じた。

    あヌ  

    これか

    この珟堎、

    誰も悪い人はいない。

    むしろみんな頑匵っおいる。

    お客様のために。

    珟堎のために。

    品質のために。

    でも、

    頑匵っおいるから赀字になっおいる気がした。

    しばらく窓の倖を眺めた。

    さお  

    どこから話そうか


     
     
    珟堎で孊んだこずを発信しおいたす。 技術改善刀断 より良い珟堎を぀くるために。 Qiita技術蚘事 Zenn改善・マネゞメント

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