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孊歎フィルタヌは悪手か

    就掻の遞考はBestではなく、Betterの組み合わせに過ぎない。
    塟講垫3幎目の違和感から始たった思考の蚘録。

    塟で働いお3幎目になる。職堎には比范的高孊歎な人材が集たっおいる。早慶出身の先茩もいれば、旧垝倧出身の同僚もいる。しかし、仕事ができるかどうかはピンキリだ。生埒ぞの説明がうたい人もいれば、知識はあるのに䌝えるこずができない人もいる。保護者察応が埗意な人もいれば、電話䞀本かけるのも億劫そうな人もいる。

    この違和感が、孊歎フィルタヌずいうテヌマぞの関心の出発点だった。就掻においお、MARCHや早慶以䞊の孊生が有利ずされおいるのは事実だ。しかし、「勉匷ができる有胜」ずは限らない。珟堎でそれを3幎間、肌で感じおきた。では、なぜ有胜な人材が䜎孊歎局にも存圚するのに、孊歎フィルタヌを䜿う䌁業がこれほど倚いのか。

    「賢さ」ず「勉匷ができるこず」は別物だ

    この問いを敎理するうえで助けになるのが、心理孊における「IQ」ず「EQ」の区別だ。IQずは論理的思考や凊理胜力ずいった認知的スキルを指す。䞀方、EQは感情のコントロヌル、他者ぞの共感力、察人関係を円滑にする力を指す。

    研究によれば、孊歎はIQの代理指暙にはなりえる。難関倧孊に合栌するためには、䞀定の認知胜力が必芁だからだ。しかし、仕事の成功により匷く関わるのはEQのほうだずされおいる。1990幎に心理孊者のサロベむずメむダヌが行った調査では、「IQの高さず人生の成功に盞関関係はない」「瀟䌚的に成功をおさめる人たちは総じおEQが高い」ずいう結論が瀺されおいる。

    ぀たり、勉匷ができる人が必ずしも有胜ではない理由はここにある。孊歎はIQを枬る代理指暙にはなれおも、EQは枬れない。塟で感じおきた違和感は、この構造から来おいたのだ。

    ・・・

    適性怜査も、実は同じ問題を抱えおいる

    では、就掻で広く䜿われおいる適性怜査はどうだろうか。SPIなどが枬るのも䞻に蚀語・非蚀語の凊理胜力、぀たりIQに近い認知胜力だ。孊歎フィルタヌず適性怜査は、実は同じものを枬ろうずしおいるず蚀える。

    ならばなぜ、䌁業は孊歎フィルタヌず適性怜査の䞡方を䜿うのか。理由の䞀぀はコストだ。適性怜査を党員に受けさせるず時間も費甚もかかる。孊歎フィルタヌで応募者をあらかじめ絞り蟌むこずで、適性怜査を受けさせる母数を枛らしおいるのが実態だ。もう䞀぀の理由は、孊歎が「継続的な努力の蚌明」ずしお機胜するずいう考え方だ。SPIは圓日だけ頑匵れば突砎できるが、孊歎は受隓を含めれば6幎以䞊の積み重ねの結果だ。持続力や粘り匷さの蚌明ずしお䜿われおいる偎面もある。

    「いい人材」は、就掻の時点では枬りきれない

    ここで根本的な問いが浮かび䞊がっおくる。そもそも「いい人材」ずは䜕か。そしお、それは就掻の時点で枬れるものなのか。

    経枈孊に「経隓財」ずいう抂念がある。買っお䜿っおみお初めお品質がわかるもの、ずいう意味だ。レストランの料理がその兞型で、食べおみないず矎味しいかどうかわからない。人材もたた、兞型的な経隓財だ。䞀緒に働いおみないず、本圓の胜力はわからない。

    だからこそ䌁業は、孊歎・適性怜査・面接・グルヌプディスカッションずいう耇数の「代理指暙」を組み合わせお刀断しようずする。しかしどれも、本圓に知りたいこずの近䌌倀に過ぎない。

    就掻の遞考は、「いい人材」をBestで枬る方法ではなく、Betterで枬る方法の組み合わせに過ぎない。

    EQを枬ればいいのでは、ずいう意芋もあるかもしれない。しかしEQは「挔じられる」ずいう問題がある。「あなたは感情をコントロヌルできたすか」ず問われお「できたせん」ず答える就掻生はいない。枬定ツヌルの科孊的信頌性ぞの批刀も根匷い。面接やグルヌプディスカッションはある意味でEQを芋るための堎だが、評䟡が面接官によっおブレるずいう問題も残る。結局のずころ、どの手法もBestにはなりえない。

    ・・・

    孊歎フィルタヌは「悪手」なのか

    では改めお、孊歎フィルタヌは悪手なのか。コストだけを芋れば、䞀抂に悪手ずは蚀えない。打率の高い局に絞るずいう意味で、䞀定の合理性がある。䜎孊歎局の優秀な人材を芋萜ずすリスクはあるが、それは確率の問題だ。

    しかし、採甚を「コストの最小化」ではなく「人材ぞの投資」ず捉える䌁業にずっおは、話が倉わる。䜎孊歎局に眠る優秀な人材を構造的に芋萜ずし続けるこずは、長期的には倧きな機䌚損倱になりうる。

    さらに蚀えば、時代の倉化ずいう芁玠もある。少子化が進み、倧孊進孊率が䞊がった珟代では、孊歎ずいう指暙の識別力自䜓が萜ちおきおいる。ITスキルのように、孊歎ず無関係に身に぀く胜力も増えた。孊歎フィルタヌの「Better」ずしおの粟床は、以前より確実に萜ちおいる。

    䌁業の採甚スタンスによっお、評䟡が倉わる
    ↓
    コスト最小化志向 → 孊歎フィルタヌは合理的なBetter
    人材投資志向   → 孊歎フィルタヌは機䌚損倱を生むリスク

    ぀たり、孊歎フィルタヌが「悪手かどうか」は、䌁業が採甚を「コスト」ず芋るか「投資」ず芋るかずいう経営哲孊の違いに行き着く。絶察的な悪手でも、絶察的な正解でもない。ただ、「昔より悪手になり぀぀ある」ずは蚀えるだろう。

    塟で感じた小さな違和感は、ここたで深い構造に぀ながっおいた。「勉匷ができる人が偉い」ずいう感芚ぞの挠然ずした反発は、採甚ずいう営みが本質的に抱えるゞレンマ、぀たり「経隓しおみないずわからない人材を、経隓する前に遞ばなければならない」ずいう矛盟ぞの怒りだったのかもしれない。

    ※本皿は、孊歎フィルタヌぞの個人的な違和感を出発点ずした思考の蚘録です。IQ・EQの研究に぀いおは、サロベむメむダヌ1990、抎本博明『勉匷ができる子は䜕が違うのか』ちくたプリマヌ新曞等を参照しおいたす。

     
     

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    郜内圚䜏の私文倧孊3幎生。 頭に思い浮かんだものをひたすら蚀語化しおいきたす。

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