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妖精

     わたしは、東洋人としても小柄で、今でも街に出ると子供と間違えられるのに、彼はそんなわたしと、同じくらいの背丈しかなかった。明るい色の髪も、その笑顔も、実際のところ、艶やかで美しい肌も、まるで少年のようで、自分よりも生きているとは思えない。

     ぽかんとしたわたしに、

    「大昔にね、」

    と少しだけ声を潜めて、そして、少しだけ顔を近寄せて、彼は言った。だからわたしも、少しだけ乗り出して、そうすると、甘く、それでいて緑の色をした、花の香りがするような気がした。

    「魔法をかけられたんだ、妖精に」

     そして、本当に妖精のように笑った。

    「もちろん、僕じゃないよ、遠い親戚」

     嘘だと思う、と聞かれて、わたしは微妙な角度に首を傾けた。彼を見ていると、本当のことのような気もするし、彼は単に楽しませてくれているだけかもしれないけれど、否定も肯定もどちらも決心がつかない。

     そんなわたしの反応は、彼の満足するところだったらしい。にこにこと、何度か頷いたところで、料理が運ばれてきた。



    #なんのはなしですか
    #君と魔術と星空と


    というお話が
    メモ帳の中に
    保存されていました

    この彼が、
    顔を寄せたところで
    緑の香りがした
    それは覚えてるんだけど
    なんのはなしかさっぱりわからない




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    いつも、ありがとうございます☆ 「k_jack_norio」は、わたしの黒猫のことです🐈‍⬛ 自由に絵を描いたり、文を書いたりしています。 猫と本が好きです。 得意分野は自然科学と建築です。  芸術とは #なんのはなしですか®️  であり  回収されること  です!

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