元カレのSNSを見ては傷つくあなたへ。その執着を責めなくていい理由と、今日から心を守るための処方箋
止まらない指先、沈む心。なぜ私たちは「答え」のない画面を見てしまうのか
夜、暗い部屋で一人。 ふと手にしたスマホで、気づけば彼のSNSを開いている。
新しい投稿はないか。 誰の投稿に「いいね」をしたか。 オンラインの表示はついているか。
何も変わっていないことに安堵したり、あるいは知らない誰かとの影を感じて、心臓がギュッと掴まれるように痛くなったり。そんなことを繰り返しては、「何やってるんだろう、私」って、自分を責めていませんか?
かつての私も、全く同じでした。 彼のSNSは、私にとって「彼と繋がれる唯一の窓」のように見えていたんです。 でも実際には、その窓から見える景色はいつも冷たくて、見るたびに心に小さな傷が増えていくだけでした。
なぜ、私たちはあんなに苦しいのに、見るのをやめられないのでしょうか。 それは、あなたが「弱いから」でも「執着心が強すぎるから」でもありません。
脳が、彼という存在を失った痛みを和らげようとして、必死に「彼がまだそこにいる証拠」を探そうとしているだけなんです。お腹が空いたら食べ物を探すのと同じくらい、ごく自然な、そして切実な心の防衛本能。
だから、まずは自分にこう言ってあげてください。 「それだけ、彼のことを大切に想っていたんだね。一生懸命に愛していたんだね」って。
SNSを見てしまうのは、あなたが彼を深く愛した証拠。 その指先が止まらない自分を、もう責めないであげてください。 痛みを抱えながらも、今日まで一生懸命に生きてきたあなたを、私は心から尊敬しています。
この章では、まずその「苦しさの正体」を見つめることから始めました。 次の章では、多くの人が陥りがちな「間違った頑張り」についてお話ししますね。
やってしまいがちな「無理な拒絶」。心をさらに追い詰める3つの間違い
「もう、こんな自分はいやだ。今日こそは前を向くんだ」
そう決心して、あなたはこれまで何度も自分を奮い立たせてきたはずです。でも、その「頑張り」が、かえって自分自身の首を絞めてしまっていることも少なくありません。良かれと思ってやっていることが、実は心の傷を深くしてしまう……そんな、よくある「3つの間違い」について、一緒にお話しさせてください。
1. 「無理やり嫌いになろうとする」こと
彼の嫌なところを書き出してみたり、「あんなひどいことを言った人のことなんて、嫌いにならなきゃ」と自分に言い聞かせたりしていませんか? 実は、これ、脳にとっては逆効果なんです。嫌いになろうとすればするほど、あなたの頭の中は「彼の情報」でいっぱいになってしまいます。大好きだった人を無理に嫌いになろうとするのは、自分の心に嘘をつくこと。それはとてもエネルギーを消耗する、苦しい作業なんです。
2. 「感情に任せて勢いでブロック・削除する」こと
夜中にふと寂しさが爆発して、勢いで連絡先を消したり、アカウントをブロックしたり……。その瞬間は「スッキリした」と思えるかもしれません。でも、心の準備ができていないまま形だけを消すと、あとで「猛烈な後悔」が襲ってきます。 「やっぱり消さなきゃよかった」「今どうしているか余計に気になる」となって、結局サブアカウントから覗きにいったり、ブラウザで検索してしまったり。形だけの拒絶は、かえって執着を強くしてしまうこともあるんです。
3. 「最後の一言でスッキリ解決しようとする」こと
「これが最後」と思って、自分の想いを綴った長いメッセージを送ったり、彼に「本当のところ、どう思ってるの?」と問い詰めたりしたくなることもありますよね。 でも、悲しいことに、相手から返ってくる言葉があなたの望む「正解」であることは、ほとんどありません。むしろ、そっけない返事や既読無視によって、さらに深く傷つき、「あんなこと送らなきゃよかった」とまた自分を責める材料を増やしてしまう。SNSの画面越しに「答え」を探そうとするのは、砂漠で一滴の水を求めるようなもの。そこには、あなたが求めている「スッキリした終わり」は落ちていないことが多いんです。
これらの間違いは、どれも「あなたが今の状況をなんとかしたい」と、一生懸命に足掻いているからこそ起こるもの。だから、もし心当たりがあっても「私、間違ってたんだ……」なんて落ち込まないでくださいね。
大切なのは、無理に彼を「拒絶」することではなく、傷ついたあなたの心が、少しずつ「安心」を取り戻していくこと。
次の章では、無理な拒絶の代わりに、具体的にどうやってあなたの心を守り、執着のエネルギーを安心に変えていけばいいのか。その「小さな魔法」のようなステップについて、お話ししていきます。
執着のエネルギーを「安心」に変える。今日からできる3つのステップ
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
