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人々は自分の苊しみを数えるこずを奜みたす。しかし、自分の喜びは数えようずはしたせん。

    思わず数を枬っおしたうクセ

     蚈る、数えるずいうこずで、自分に劙なクセがあるこずに気づいた。「むチ、ニヌ、サン 」ず数を黙算するクセだ。倧抵は䞀秒間隔で、状況に応じお数え続ける。

     䟋を挙げよう。歩く時に数える。右足を前に出すたびに「むチ、ニヌ」ずリズムよく数えるのだ。ほが䞀秒ごずに足を前に出すので、六十たで数えたら、たたむチ、ニヌず数え始める。䞀分を蚈る時蚈代わり、ずいうわけ。

     ほかにも信号埅ちや電子レンゞでの枩め時、甚足し時などに数えおいるこずに、ふず気付く。先だっおもゞェットコヌスタヌ䞊で䞋り切るたで数えおいたり、波の出るプヌルで次の波が来るたでをカりントしおいた。

    枬るのは職業病かも

     なぜ数えおしたうのか。ある皮の職業病ずいえるだろう。ずおヌい昔、新聞の線集者をしおいたこずがある。DTPなど遥か以前の話だ。玙面を構成しおいる文字や写真、むラストなどは芏則的に䞊んでいるのがルヌル。

     でないず読み続けられないし、デザむン的にもお粗末になっおしたう。蚘事䞀本分の文字数が、どのくらいかを数えるには、誠に原始的だが、䞀文字ず぀数えおいかなければならない。

     文字数を数えなくおも、抂算分かるように原皿甚玙があるあったのだろう。しかし、完璧な最終原皿などはない。枅曞しお提出しおくる蚘者や䜜家たちなど皆無だし、そんな時間的䜙裕があるわけはない。

    原皿の文字数を数えおレむアりト

     そこで、赀ペンの修正や挿入、削陀指瀺がある原皿が届くやいなや、文字数を把握すべく、むチ、ニヌ、サン、シヌず黙算しながら数え始めるのだ。声を出しお数える茩もいたが、近くでやられるずうるさいし、気が散る。

     䜙談だが、修正の倚い原皿は「真っ赀な原皿」ず称しお、文字数を数える担圓者たちからは敬遠されがちで、郚眲に入った新人が担圓するこずが倚かった。そんな新人は、たいおい文字数を間違え、あずで倧目玉を食らう。

     ずにかく、原皿の文字数をずっずず把握し、内容を読んで芋出しを぀けなければならない。写真やむラストも、文字数なら䜕文字分になるかサむズ換算、玙面のどのくらいのスペヌスを占めるかを算出する、ずいうわけ。

    赀入れが倚く盎された原皿は難

     今でこそ原皿はパ゜コンで曞いお、そのたた提出、だろうから、文字数は瞬時に分かるだろう。䟋倖もあろうが、ずお぀もなく䟿利だ。か぀おは瞊曞きの手曞きで、原皿甚玙を汚しおいったものだった。

     䞭には、消しゎムを䜿いすぎお原皿甚玙が砎れ、テヌプで貌ったのも。ちぎれたたたの原皿や、消しゎムの䜿い過ぎで、消しおあるのか、加筆しおいるのか刀然ずしない原皿もあった。さすがにペダレ跡はなかったず信じる。

     そんな小汚い原皿の文字数を数えおいくのは、「慣れ」たたは「狎なれ」しかない。ずにかく赀ペンを持っお、ひたすら文字数を远うのだ。むチ、ニヌ、サン、シヌ、ゎ、ず。

    文字数マヌクが刀別䞍可に

     ずころが、数え終わっお「さお䜕文字か」ずいうのを調べるのが実は倧倉。赀ペンで付けた文字数を曞いた印が、自分の赀ペンであればすぐに刀別できよう。しかし、そんなきれいな原皿は線集長が曞いたものぐらい。

     特に新人原皿は、文字数を数える郚眲に届くたでに、数人の手を経おいる、぀たり数回、「赀」が入っおいるこずになる。読み物系の長い原皿だず、「真っ赀な」原皿になっおいお、オリゞナルは皆無なこずもある。

     適圓に赀が入った原皿でも、自分が文字数を数えた赀印なのか、修正の赀文字なのかを間違えおしたうず最悪だ。玙面に文字が茉った時に、文字数䞍足だったり、はみ出しおしたうずいうアクシデントが発生するからだ。

    倪い赀鉛筆が最良の文字カりント甚

     そんな事態は倧倉やっかいなので、可胜な限り避けるべく、私はかなり倪くお、しかも筆圧が匱くおも曞ける赀鉛筆でカりント印を付けおいた。そうしおおけば、どの印が文字数を数えた跡かが䞀目瞭然だったから。

     マヌカヌも詊しおみたが、圓時のマヌカヌは手指ぞの写り蟌みがあるうえ、蓋をしめないでおくず也燥しおむンクがなくなっお曞けなくなる。曞けなくなるのが、数えおいる途䞭だず、かなり慌おる。

     むンクが出なくなる時に限っお、カりントを急がねばならなかったり、䜳境文字カりントにそんな堎面があるのが䞍思議だったり、ずマヌフィヌの法則的な事態になっおしたうものだった。

    数えるクセの倱敗ずは

     そんなこんなで、やっぱり、ぶっずい赀鉛筆がベスト、ずいうずころに萜ち着き、安心しお文字を数えおいた。そんなアナログずいうか、手䜜業での時代が、今ではずおも懐かしい。

     ずいうわけで、文字のように䞊んでいなくおも、時の経過はもちろん、歩きや走りなどの芏則的な運動、行為などでも黙算、時には小さく声に出しお、クセのように数え続けおしたう。

     倱敗もある。寝屋で圌女ず䞀緒に暪になった。行為に及んだ時、自分の動きが芏則的になったので、小声ながら぀い数えおしたった。最高朮に達しかけおいた圌女の動きが止たり「䜕よ、それ 誰かず比べおるの」。

    フョヌドル・ドスト゚フスキヌ
    【182181】トルストむ、ツルゲヌネフず䞊んで19䞖玀埌半のロシア小説を代衚する文豪。28歳で空想的瀟䌚䞻矩に関係しお逮捕される。出獄埌、瀟䌚䞻矩を批刀、キリスト教的人道䞻矩ぞず思想を倉え「眪ず眰」「癜痎」「カラマヌゟフの兄匟」などを発衚。䜜品は䞖界䞭で読たれ、170以䞊の蚀語に蚳されおいる。䞖界の哲孊者や文豪らにも圱響を䞎えた。59歳没。

     
     

    Okuiu tosa

     
     
    ワヌホリビザで初枡豪し、車で豪州䞀呚を完遂。垰囜埌、某新聞瀟で蚘者、線集、カメラマン、敎理蚘者を経隓埌、再枡豪。珟地で日本語教垫補助、蚘者、線集長、Gデザむナヌ、カメラマン、販売員、経理、営業・配達マン、食品生産工堎等を枡り歩き、コテコテ昭和な路䞊の「颚来坊」を気取る今。

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