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小学校で給食体験!見えてきた学校の日常と気づく力

    こんにちは。
日々の暮らしで未来を変える!
家庭科力研究家の中村純子です。

    交通安全リーダー発表会のあと、子どもたちと一緒に給食をいただく機会がありました。

    献立は、
    ・黒はんぺんのお茶フライ
・きゅうりのカリカリ漬け
・味噌汁
・海苔の佃煮
・ごはん
    という、どこか懐かしい和食メニュー。
    栄養士さんは
    「もっと早く分かっていたら、もう少し華やかな献立にしたのに〜」
    とおっしゃっていたそうですが、
    私はむしろこういう給食が大好きです。

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    黒はんぺんも、フライ(揚げ物)も久しぶり。
    海苔の佃煮をソース代わりにして、おいしくいただきました。
    近くの子どもたちにも
    「これ、おいしいよ」
    とおすすめすると、
    実際に試してくれた子がいて、
    「ほんとだ!」
    と気に入ってくれました。

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    黒はんぺんのフライに海苔の佃煮を添えて…

    暮らしをより良くする知恵というと大げさですが、こんな小さな工夫を教え合うのも楽しいものですね。

    そういえば私が小学生だった頃は、
    アルミのお盆と食器に先割れスプーン。
    食べるたびにカチャカチャと金属音が響いていました。
    今回使われていたのは、
    やさしい色合いの食器とお箸。
    手に持った時の感触も柔らかく、
    時代の変化を感じました。

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    胚芽と押し麦が見え隠れするふっくらごはん

    そして、ごはん。
    一見すると普通の白いごはんですが、よく見ると胚芽の付いたお米や押し麦が入っていました。
    こうした小さな工夫にも、子どもたちの健康への配慮が感じられます。

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    また、きゅうりのカリカリ漬けをいただいた時、
    「このきゅうりは加熱してあるのかな?」
    と気になり、たまたまいらしていた栄養士さんに伺ってみました。
    すると、
    「給食では衛生管理のため、生野菜は出せないんです」とのこと。
    トマトの場合、ヘタ付きのプチトマトを湯通ししてから提供するそうです。
    昔は、生のフルーツやトマトをカットしたものが
    普通に登場していたのになー。
    家庭では当たり前のように生で食べている野菜も、学校給食では子どもたちの安全を守るために細心の注意が払われているのですね。

    そして、ごみ減量アドバイザーとして感心したのが牛乳パックです。
    飲み終わったら、そのまま捨てるのではありません。
    子どもたちはベランダの水道で牛乳パックを洗い、開いて乾かしていました。

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    窓際で乾かしている洗った牛乳パック

    古紙としてリサイクルするためです。
    学校で当たり前に行われていることが、
    家庭にも広がれば、ごみ減量にもつながります。
    これはぜひ会議でも紹介したいと思いました。

    給食の時間には、子どもたちとの会話も楽しいものでした。

    私がいつも持参している三年番茶を特注の木製カップに注ぎ、右手で持ち手をつまみ、左手を添えて飲んでいると、
    その仕草を真似しながら男の子が、
    「じゅんじゅん先生のところだけ和室の雰囲気!」
    と言いました。
    その瞬間、周りの子どもたちの視線が一斉に私の席へ。

    木製カップを見ていたのではなく、所作そのものを見ていたことにびっくり。
    子どもたちの観察力の鋭さに感心してしまいました。

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    手作りの水筒カバー 特注の木製カップ

    また、ある女の子は私の腕時計を見て、
    「その時計、すてき!」
    と声をかけてくれました。

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    ベネチアングラスをはめ込んだアナログ時計

    「昔イタリアで買ったのよ」
    と答えると、
    「すごーい!」
    と目を輝かせていました。
    一方で隣の男の子は、
    「イタリアってどこ?何があるの?」
    と素朴な質問。
    とっさに、
    「パスタが有名だよ」
    と答えましたが、子どもたちとの会話は予想外の方向へ広がるので面白いですね。

    そして今回、
    一番印象に残ったのは時間の流れでした。
    給食の時間は、
    配膳して食べて終わりではありません。
    食後にゆっくり過ごす時間もきちんと確保されていました。

    私はこれまで家庭科実習やバケツ稲の授業が終わると、子どもたちを次の授業へ送り出し、
    自分は慌ただしく片付けをして帰宅していました。
    そのため、勝手に
    「小学校はいつも時間に追われている」
    と思い込んでいたのです。

    しかし今回、
    給食の時間までご一緒させていただき、
    自分は学校生活のほんの一部分しか見ていなかったのだと気づきました。

    そして、子どもたちと一緒に給食を食べ、
    見守りながら過ごす担任の先生方の大変さも
    改めて感じました。

    わずか2時間半ほどの滞在でしたが、
    学びの多い、とても濃い時間でした。

    このような機会をいただけたことに
    感謝しています。

    日々の暮らしで未来を変える!
    家庭科力研究家
    中村純子


    <追伸>
    今回の給食に登場した黒はんぺん。
    静岡県民にはおなじみですが、県外では見たことがないという方も多いかもしれません。

    一般的な白いはんぺんは魚の身だけを使いますが、黒はんぺんはイワシやサバなどの青魚を骨ごとすり身にして作るため、灰色がかった黒い色になります。

    カルシウムや鉄分などのミネラルも含まれ、良質なたんぱく源として昔から親しまれてきました。

    また、今回の「お茶フライ」も静岡らしい一品です。

    衣にお茶の粉を混ぜたり、お茶を使った調味をしたりと、お茶どころ静岡ならではの工夫がされています。

    子どもたちが毎日当たり前のように食べている給食ですが、その土地ならではの食文化が詰まっているのも面白いですね

     
     
    家庭科力研究家/栄養士・料理講師・お料理イラストレーター。庭の梅で梅干しを漬け、自家製の麹で発酵調味料を仕込む。両親から受けた「もったいないの英才教育」から着物リメイクなどの手仕事にも精通。著書『一粒のお米から、おむすび、しめ縄作りまで!バケツ稲づくり』(Booko出版)。

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