
ちょっとだけ丁寧な暮らしのススメ
結婚してから、私が憧れていたのは「ちょっとだけ丁寧な暮らし」である。
ちょっとだけ丁寧な暮らしとは、
コーヒー豆を挽いてコーヒーを淹れることや、梅シロップを作ること、チーズケーキを作ってみることなどである。
まずは、コーヒー。
コーヒー豆が入っている缶を開けると、ふわりと広がる、いい香り。
ミルに豆を入れて、ガリガリ、ガリガリ。
この音は、私の精神安定剤になっている。
挽きたての粉をドリッパーに入れて、お湯をそっと注ぐ。
ぽた、ぽた、ぽた……
少しだけ丁寧な時間を経て、今日のコーヒーができあがる。
このコーヒー豆は、遠い国に住んでいる方が一生懸命育ててくれて、飛行機か船で運ばれて、店の方が仕入れてくれてそれを買う。そうしてやっと私たちの元へとやってくる。そんなことを想像する。
ああ、ありがたい。そして、なんて豊かなのだろう。
ちょっとだけ丁寧な暮らしは、考え方も少し丁寧にしてみる。

次に、梅シロップ。

梅酒を作る人たちも多いけれど、私たち夫婦はノンアル派。
毎年梅が出回る季節に、梅1キロを洗って拭いてヘタを取り、消毒した瓶に氷砂糖1キロと梅を交互に入れていく。
そして暗いところで1週間以上置いておく。
できたシロップを炭酸水で割って飲むと、最高に美味しい!!
梅シロップの効能を調べてみたところ、疲労感の軽減、水分補給を助ける、食欲を助ける、腸の調子を整える手助けにもなるらしい。
三つ目は、チーズケーキを作ること。

私がチーズケーキを作り出したきっかけは、たまたまレシピ本を購入したことからである。
試しに一回作ってみたら、まあ美味しいこと。
手作りチーズケーキって、こんなにも美味しいんだって感じた。
特にバスクチーズケーキは、良く作る。
材料も比較的少なくて済むのもいい。
ケーキを焼くのは、ちょっとハードルが高いけれど、作ってみる価値アリ。


「ちょっとだけ丁寧な暮らし」は、私たちにいつも小さくて、大きな感動と、豊かさをくれる。
コーヒーの香り、
梅シロップの甘さ。
そして、手作りのチーズケーキ。
それは、幸せを増やすことではなく、もうすでにある幸せに気づくことだった。
私の暮らしは、思っていたよりずっと豊かだ。