メインコンテンツへスキップ
見出し画像

【アフター万博】大阪市立科学館「手持ちデバイス展」に行ってみた

    大阪市立科学館の企画展「万博体験のパートナー、手持ちデバイス展」を見に行きました。大阪・関西万博のパビリオンで実際に使われていた手持ちデバイスを紹介する企画です。

    大阪市立科学館は「宇宙とエネルギー」をテーマに科学の楽しさを発信する中之島にある科学ミュージアムです。

    画像
    万博チェコ館のような外観が特徴
    画像
    料金は大人400円、中学生以下無料とお手頃

    ・注意点

    以下に、注意点をまとめています。

    ・ルート的に手持ちデバイス展は最後。閉館(17時)の60分前には入館推奨
    ・手持ちデバイス展は4月12日まで
    ・アメリカ館から寄贈された大型ロケット模型も常設展示
    ・月曜閉館(月曜が祝日の場合は火曜にスライド)
    ・ショップやスタンプでは万博関係の追加はなし
    ・各種割引あり。大阪メトロの一日乗車券で2割引きは使いやすくてGood


    手持ちデバイス展

    目的の手持ちデバイス展は1階で行われていました。
    3つずつケースに入れられて合計13個が展示されていたので、順番に紹介していきます。

    画像

    ・その1

    関西パビリオン 福井ブース:懐中電灯型デバイス
    関西パビリオン 鳥取ブース:虫メガネ型デバイス
    住友館:ランタン

    画像
    画像

    この中で印象に残ったのはやはり住友館のランタン。
    万博でも屈指の人気パビリオンであり、始発で夢洲駅にやってきた来場者が駅や会場を全力疾走する「夢洲ダッシュ」の一因となりました(危険なので中盤からLINE抽選に移行)。

    自分は来場者の少ない5月に入館できましたが、その時点でも相当な人気。ようやく館内に入れたときは「これが噂のランタンか」と感嘆しました。

    万博ファンの間では頑張ったけど行けなかったという人も多く、今回の展示でも周囲から「住友館行きたかった~」という声が聞こえてきました。


    ・その2

    パナソニック館ノモの国:結晶
    いのちの未来:スマートフォン・キャリア
    Better Co-Being:ふしぎな石ころ"echorb"

    画像
    画像

    Better Co-Beingのふしぎな石ころ"echorb"は、特殊な振動によってまるで手を引っ張られているように感じるという不思議なデバイスでした。

    外観だけでなく、分解されて中が見えるようになっており、電子回路で制御されている様子が分かって面白いです。

    いのちの未来のデバイスはただの音声ガイドかと思っていましたが、名称は「スマートフォン・キャリア」。テクノロジーが体の一部になる未来をイメージしたとのことで、こだわりを感じます。


    ・その3

    電力館:タマゴ型デバイス
    大阪ヘルスケア館(リボーン体験):リボーンバンド
    大阪ヘルスケア館(人生ゲーム):体験用コントローラーケース

    画像
    画像

    大阪ヘルスケア館のリボーン体験は、ヘルスケアや未来の生活という堅苦しいテーマをエンタメ化したパビリオンで、科学好きには大満足でした。

    館内の最後で流れる映像は、健康になった25年後の来場者たちが街中を踊り狂うリボーンパレード。「そうはならんだろ」とツッコミながらも思わず笑みがこぼれました。せっかくなのでリボーンパレードの動画を紹介します。

    近くにはリボーンバンドをタッチする端末も展示されていました。各ブースの前にこの端末が置かれ、タッチしてからブース体験すると未来の自分が健康になるという仕組みです。

    画像

    ・その4

    オランダ館:オーブ
    TECH WORLD(台湾館):スマートブレスレット
    カナダ館:AR端末

    画像
    画像

    TECH WORLDは異色のパビリオンです。
    台湾は日本と公式な外交関係を持っておらず、国連にも未加入。本来は今回の万博に参加できないのですが、企業パビリオンという形で参加しました。

    台湾の魅力が存分にアピールされたパビリオンは来場者から大人気となり、会期終盤にはイタリア館と並ぶレベルの公称6時間待ちとなりました。

    カナダ館のAR端末は、調子が悪くて四苦八苦していたところをカナダ人スタッフに声をかけられて交換してもらった思い出があります。万博スタッフは国内・海外スタッフともに非常に親切でした。

    オランダ館のオーブも分解されて中身が展示されていますが、シンプルな構造のようです。オーブをタッチする端末も近くに展示されていました。

    画像

    ・サーキュラーちゃん

    みんな大好きサーキュラーちゃんは特に人気があるからか別枠で展示されていました。

    画像
    画像
    さすがに中身は展示されていなかった

    ドイツ人が日本の「カワイイ文化」を徹底的に研究することで生み出したキャラとのことで、万博でも熱狂的なファンを生みました(自分はイタリアちゃん推しですが)。

    館内の端末にサーキュラーちゃんを近づけるとSDGs関連の説明をするという仕組みですが、可愛らしい見た目に反して小難しい話をするというギャップが凄かったです。2体のサーキュラーちゃん同士を近づけると歌い出すという隠れ機能もありました。

    ちなみに奥にあるバウムクーヘンのようなキャラは隠れサーキュラーちゃんらしいです。自分はドイツ館で見つけることができませんでした。

    バウムクーヘンに変身したサーキュラーちゃんおりました😲 pic.twitter.com/SHR2iXSWIe

    — IKARI (@ikarifu07070529) August 12, 2025

    サーキュラーちゃんの横ではドイツ館の様子が映像で流されていましたが、残念ながら撮影禁止でした。気になる方はご自身で確認してください。

    この他、今回の万博デバイス展に展示されている各デバイスに関連する映像も流れていました。

    画像
    画面が白すぎて見づらい…

    企画展といってもささやかなスペースであり、ゆっくり見ても所要時間は15分ぐらいかなと思います。

    なお、今回は実施されていませんでしたが、不定期で一部デバイスを実際に触れられるそうです。情報はありませんが、大阪市立科学館の公式サイトやXをチェックしておくとよいのではないでしょうか。


    アメリカ館から寄贈のロケット模型

    大阪市立科学館にはアメリカ館から大型ロケット「スペース・ローンチ・システム」の1/32模型が寄贈され、2月20日から展示されています。

    手持ちデバイス展は4月12日までですが、この大型ロケット模型は常設展示として今後当分は見ることができるようです。

    画像
    全長約3メートルの迫力

    アメリカ館ではこの模型は通路の隅に置かれ、じっくり眺めることはできませんでした。ここならいくらでも眺めることができ、解説も追加されているので要チェックです。

    画像

    「スペース・ローンチ・システム」は、2026年4月以降に予定されている有人月飛行計画「アルテミス2」の打ち上げに使われます。万博関連というだけでなく、ロケットファンにも必見ではないでしょうか。

    画像

    「スペース・ローンチ・システム」は打ち上げ直後に切り離され、実際に月に行くのは「オリオン宇宙船」です。この「オリオン宇宙船」の1/32模型も一緒に展示されていました。

    同じ1/32模型のため、打ち上げに使う「スペース・ローンチ・システム」と、月まで行く「オリオン宇宙船」のサイズを分かりやすく比べられます。

    画像

    アルテミス2計画では、宇宙船に積むSDカードに希望者の名前を入力できるという企画が行われており、その紹介もありました。2月22日現在でもまだ募集しているようなので興味がある方はチェックしてください。


    大阪市立科学館の常設展示

    万博関連の展示は以上ですが、ついでに大阪市立科学館の常設展示のうち印象的なものを紹介します。

    ・學天則(がくてんそく)

    1928年に作製された東洋初とされる大型ロボット「學天則(がくてんそく)」のレプリカです。圧縮空気を用いて手や顔を動かすことができ、本展示でもその迫力ある動きを再現しています。

    画像
    學天則(がくてんそく)(レプリカ)

    ・スーパーコンピューター「京」

    2012年~2019年に稼働していた世界トップクラスのスパコン「京」の一部です。

    豪雨予測や脳神経シミュレーションなどで活躍しましたが、事業仕分けでやり玉に挙げられたことの方が記憶にあるかもしれません。

    画像
    このユニット864台を組み合わせて1台のスパコンとなる

    ・日本初のプラネタリウム投影機

    ツアイスⅡ型と呼ばれる機種で、1937年から1982年まで52年間も活躍しました。

    画像

    この展示がある地下1階はプラネタリウムとなっています。大阪市立科学館はプラネタリウムにかなり力を入れており、観覧者数は日本3位です(1位:名古屋市科学館、2位:プラネタリウム天空(東京))。

    人気のあるプログラムは満席になることもあるため、興味のある方はWeb予約で早めに押さえることをお勧めします。

    ・体験型展示

    大阪市立科学館の特徴として、自分で触って科学を学べる体験型展示が多めに設置されています。

    特に2階の体験型展示が集まるコーナーはお子さんが集まって盛り上がっていました。小さなお子さんを連れたファミリーにはありがたいのではないでしょうか。

    画像
    発電機の仕組みを体験できる展示
    画像
    複雑なレーンをボールが縦横無尽に転がる展示

    ・国立国際美術館

    ちなみに大阪市立科学館の横には国立国際美術館という現代美術を中心に展示する美術館もあります。残念ながら展示入れ替えのために3月13日まで休館ですが、大胆なデザインの建物は必見です。

    画像
    国立国際美術館

    おわりに

    手持ちデバイスを使うパビリオンは凝った演出が多く、一緒に見て回ったデバイスにはいずれも愛着があります。展示されたデバイスの中には、もしかしたら自分が使ったものもあるかもしれません。

    そうしたデバイスが大事そうにケースに収められているのを見ると、自分の思い出が歴史の1ページになったのだと感慨深いものがあります。

    万博跡地には「EXPO2025記念館」ができるとのことなので、いずれは今回のデバイスも展示されるのではないでしょうか。10年後、20年後であっても、手持ちデバイスを見れば2025年の記憶が蘇りそうな気がします。

    話は変わりますが、大阪市立科学館に久しぶりに訪問しました。ゆっくり見れば1~1.5時間はかかり、本格的なプラネタリウムも楽しめるので結構コスパ・タイパのいい施設だなと思いました。

    みなさんも大阪市立科学館を訪れて万博のことを思い出してみてもよいのではないでしょうか。


     
     
    万博の話ばかりしています。本業は特許事務所に勤務する弁理士で、メーカーの開発した技術を特許化するための支援を行っています。専門は化学とバイオです。 このnoteでは、万博の情報と科学知識を紹介していきます。

    あなたへのおすすめ