
人生の「絶望」とはどんな景色か。人それぞれなのか、同じなのか
皆さんは「絶望」という状況を体験したことはありますか。
例えば家族が死んで一人残されたとき、酷いいじめに遭ってもう外には出れなくなったとき、自分にはこれっぽっちの価値がないと思い知ったとき……
こんな明確に絶望の理由を言葉に表せる人は少ないと思いますが、人それぞれ体感してきた様々な人生があるでしょう。
そもそも絶望とは「希望」を完全に無くすことです。ではそれを経験した人は再び「希望」を取り返すことはできたのでしょうか。
そんなの人それぞれでしょ。そもそも絶望だなんてみんな違う理由でなってるんだから先の状況は違うに決まってる。
…………と感じる人が多くでしょう。ですが!私は案外、みんな行き着く先は同じなのではないかと踏んでいます。
絶望を経験してどのようになったかという事で主によく聞くのが
⒈視野が広くなった、人や物事に寛容になった、以前より大人びた
⒉まさに「絶望」という文字そのまま。以前より頭が悪くなり戻らない。
これは一部でしかないので全員がそういうわけでは無いです。
この意見はX(旧Twitter)でたまたま目にしたものですが私は2に大きく共感し、逆に同じ人がいることに少し感動したぐらいです。
少し話はそれますが個人的にXには他のSNSより絶望民が多いというか、親近感を覚える人がたくさんいる印象があります。
今、私は2に共感したと言いましたが、実は1も感じたことがあります。
私はいわゆる絶望期間というかそれも含めて長い間病んでた時期があり、その数年間で1も2も、どちらも経験しました。
私が思うに、「本物の絶望」とは、どちらかといえば2の状態を指すのではないかと感じています。そう考える理由は、私自身が人生のどん底を経験した後、まさに2のような状態に陥ったからです。
個人的な体験にはなりますが、当時はこれまでで最も精神的に追い詰められており、適応障害とバーンアウトを発症していました。あらゆる欲求や意欲が消失し、完全に虚無状態で「もう何もかもどうでもいい」「何もしたくない」と思っていました。
1日の大半はただ眠るだけで、起きている時間もぼーっと過ごし、YouTubeなどをダラダラと見ているだけでした。長期間、人との関わりを絶った生活を続けた結果、コミュニケーション能力が著しく低下し、自分の考えを頭の中で整理することが難しくなりました。その影響で言語化能力も大きく損なわれ、読み書きの能力すら明らかに衰えたと感じています。
また人は2年、3年と勉強しないだけで今まで培ってきたものが全て消えてしまいます。実際私は高校で自称進学校に入学できるくらいの学力を持っていましたが今となれば冗談抜きで小学生レベルまで落ちぶれました。偏差値もおそらく見たことのない数値になると思います。
数年考えること、話すことをやめただけで過去の記憶がさっぱりなくなってしまいました。まるで今までの学習が全て無駄であったかのように……。こんなふうになったら絶望しかないですよね、2に書いた通りに。
なぜこのように頭が悪くなったかというとストレスや鬱の影響で海馬や前頭葉などの脳機能が低下し、様々な機能障害をもたらすようになるからです。
この影響で、私は本を読むことが困難になりました。文章を読んでも無意識に読み飛ばしてしまったり、何度読み返しても内容を理解できなかったりします。またワーキングメモリも恐ろしく低下しました。現在アルバイトをしていますが、言われたことを忘れたり同じ失敗をしてしまったりと周囲に迷惑をかけてしまっています。つまり私は一般的に要領の悪い人間に分類されることになったのです。もちろん昔はそうではなかったのですが……。
外見的には死んだ魚の目をしている人が多いのではないかと思います。何にも期待せず、己に失望し、活力・気力も一切なく、やりたいことも特になく……
全員がそういうわけではないと思いますが少なくとも私はそうです。
また、これは私自身の感覚になりますが、同じような境遇にあった人とは実際に会ったことがなくても、その文章や言葉の雰囲気から、何となく共通するものを感じ取ることがあります。
自分語りがずいぶんと長くなってしまいましたが2に関してはこのような感じです。
それに対して1は、絶望というよりも、大きな困難や苦しみを自力で乗り越えて得られたものであり、自分を受け入れたり、物事に対して寛容になったりといった社会性の向上を伴うものだと思います。これもまた人それぞれではありますが「成長」を表す変化でしょう。
1も多少なりと自分が傷ついた結果のものなので、個人的にはあまり肯定的にはなれないです。しっかり休憩し自分を大切にしてください。
人間、絶望を経て行き着く先はみんな同じだと私は言いました。虚無と諦観を持ちながらもなんとなく生きている人は大勢いると思います。
その「絶望」の状態から根性論や精神論で「なんとかなる」という言葉はむしろ毒になります。正直、完全復帰はかなり難しいです。ですがこうなってしまった以上は仕方ないと思います。
私自身経験した身として一つ言っておきたいのは
絶対にそれを経験するな
ということです。この「絶望」は自分を追い込みすぎて自滅してしまう場合を指します。どん底まで行ったら本当に失うものが多いです。そして取り戻すまでに多くの時間と努力が必要になります。それをしているだけで本当に人生嫌になりますから。ですので一番はそれを避けること。絶望を経験した大体の人は真面目で自分に厳しく頑張り屋で逃げるのが下手な人が多いと感じます。自ら追い込んでその状態に陥ってしまうパターンです。
人一倍傷ついて生きてきたと思います。そのような自覚がある人はとにかく自分を大事に他人は二の次にしてください。アドバイスです。
テーマが絶望の先の景色はどうなのかに対し、自分の意見をただ言うだけの形になってしまいましたが参考になれば嬉しいです。