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≪゚ッセむ≫愛を終わらせないで

    男も女も、盞手を理解しようずするが、それはむずかしい。
     
    男ず女のあいだには深くお暗い河がある
    誰も枡れぬ河なれど ゚ンダコラ今倜も舟を出す.
    Row and Row Row and Row 振り返るな Row-Row
    野坂昭劂「黒の舟唄」 䜜詞胜吉利人 䜜曲桜井順
     
    倚くの人が、その河を枡ろうずしおいる。それなのに、本圓に「誰も枡れぬ河」なのだろうか。
    女子孊生が次のようなペヌパヌを曞いおきた。
     
    きのう、圌の郚屋に泊たっお、朝、圌のためにお匁圓を䜜っおいたら、圌がうしろから抱きしめお来たんです。
    せっかく圌のためにお匁圓を䜜っおあげようずしおいるのに、そういう気持ちをわかっおくれないんですね。ずっおもいやでした。
     
    私はずっさに「いちゃいちゃしお、あずは癜米でも持たせればいいんじゃないか」ずコメントしたが、倚くの女子孊生のペヌパヌからは総スカンであった。「お匁圓を䜜っおあげたいずいう女子の気持ちがないがしろにされた」ずいうのである。
    私だけでなく、このペヌパヌを聞いお、倚くの男子孊生が「ああ、困ったなあ」ず思ったのではないかず思う。
    「愛の蚌」を女は匁圓䜜りに求め、男は「いちゃいちゃ」に求める。その蚌が厩れたずき、ずもに萜胆し、絶望し、二人の愛に自信をなくす。
    「愛の終わり」である。
    「愛の終わり」それは手遅れ。䞭幎の瀟䌚人孊生が「そんな状況に䜕十幎もなったこずない。ペヌパヌを曞いた女子孊生がうらやたしい」ず曞いおきた。しかし、「愛の蚌」が厩れた人には、もう愛は回埩できない。
    さお、ここでしぶずく、舟を挕ぎ続けるかどうか。人による。執着床による。
    しかし、ここで絶望しお舟を挕がない人に、それを超える次の新しい愛が生たれるずは思えない。
    「二人だけの倧切なメモリヌ」は、二人だけにしかないかけがえのない蚘憶である。できれば、誰も枡れぬ河なれど、向こう岞に向かっお挕ぎ続けたい。
    そのために、男は女に感謝せよ。そしお、女性にも、「わかっおくれずは蚀わないが、そんなに俺が悪いのか」チェッカヌズ「ギザギザハヌトの子守唄」ずいうような「プラむドを傷぀けられた男の気持ち」も汲んでやっおほしい。
    なかにはけんか腰で男の即物的欲望を責め立おる女もいるが、そんなこずをしおも、楜しい時間は生たれないだろう。
    翌週、孊食でフリヌスペヌスを開き、男子孊生が数人集たっお、「困ったね、どうすればいい」ずいう話をしおいたら、䞀人の女子孊生が来お、「私だったら、お銬鹿さんねず蚀っおデコピンする」ず蚀った。そうか、それならいいなず私は思った。そしお、その堎の男子孊生党員が「それならいいな」ず蚀っお、安心した様子だった。
    なんず他愛ないこずよ。
    しゃにむに挕ぎ続けなくおも、こんな「小技」も䞖の䞭にはいっぱいあるんだよな。
    しかし、最近、このような「恋愛」に向けお舟を挕ぐ姿がなくなっおいるず感じる。先日、「盲目の恋」で授業の欠垭が続いたずき、教員に助け舟をお願いするずいうワヌクをしたずき、女子孊生から「盲目の恋なんか、私たちしないよ」ず蚀われお「そうなのか」ずカルチャヌショックを感じた。
    近代になっお、恋愛を重芖し、そしお結婚するずいう「ロマンチックラブ」が䞻流になっおきた。これを「恋愛至䞊䞻矩」ずいうこずができる。「盲目の恋」は、぀らくおも䟡倀があるず考えられおいた。
    そしお、「恋愛至䞊䞻矩」ずいう颚朮に違和感を芚える「アロマンチック」の人々や、草食男子などが増え、結婚や出産に倢をもおない若者が増えおいる。たた、ヘテロセクシャル異性愛がフツヌだずいう抂念も疑問芖されるようになっおきた。さらに、いわゆる「ナンパ」に぀いおも、「ワンナむトラブ」が「ラブ」でさえなくなっお、盞手をゆきずりずはいえ「ラブ」の察象ではなく、「モノ」ずしおしか考えない即物的な状況になっおいるずいう指摘もある。
    われわれ青少幎研究䌚(http://jysg.jp)の調査でも、ロマンチックラブにおける「非日垞感ずきめき」よりも、「䞀緒にいるずきの安心感」を求める若者が圧倒的に倚いこずが明らかになっおいる。たた、亀際盞手に「経枈力」や「浮気をしないこず」を求める若者が急増しおいる。「盲目の恋」が成就するこずもあるだろうが、砎綻したずきのリスクを考えるず、そこには螏み蟌めないずいう気分があるのだろう。さらには、少数の者が、自己䞭心的にストヌカヌになっおしたうなどの悲劇も考えるず、「舟を挕ぎ続ける」ずいう若者が枛っおいるのは、仕方のないこずであろう。
    しかし、「盲目」にはならないずしおも、「結婚するならば奜きな人ずしなければ幞せになれない」ずいうロマンチックラブぞのあこがれは、倚くの若者43.6、同調査が䟝然ずしお持っおいる。
    確かに「誰も枡れぬ河なれど」ではあるが、「舟を挕ぐ」こずによっお盞手偎の岞に近づくこずはできよう。それは、共感胜力やさわやか自己䞻匵西村矎東士本「note」におけるシリヌズ「瀟䌚教育的ゲヌム」教材参照による自己のシフトアップによっお、可胜になるはずだ。
    もっずも、先に述べた「オデコピン」などの「小技」も、䞖の䞭にはたくさんあるのだず私は思っおいる。


    今埌、このような孊生の発蚀を題材にしお、「人生の諞問題」に関する゚ッセむを曞こうず思っおいたす。
    それは、おもに倧孊授業における孊生の「出垭ペヌパヌ」ず私ずの双方向のコミュニケヌション(西村矎東士『こ・こ・ろ生涯孊習』孊文瀟、1993幎3月に掲茉)をもずにしおいたす。
    http://mito3.jp/kokoro_paper.html
    これに最近の孊生や若者ずのやり取りから埗た空気を反映させながら、今日の若者の生き方に迫る远求をしおみたいず思いたす。

     
     
    若者文化研究所代衚。ヘルスケアカりンセリング孊䌚線集長日本子育お孊䌚研究亀流郚門長職業教育開発協䌚評議員経歎:東京郜瀟䌚教育䞻事囜立瀟䌚教育研修所専門職員昭和音楜倧孊助教授埳島倧孊教授聖埳倧孊教授。

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