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【狐火バーベキュー】ヨーコさんの言うことにゃ

    木野山キノ

    「狐火って熱いの?」

    ヨーコさんご自慢モフモフな白銀の尾にじゃれつきながら、三毛が問う。
    妖ばかりが集う三途のお宿の中でも二匹は仲が良い。又割れ同士だからか、と若干失礼な感想を抱いた牛鬼の番頭の目前を、青白い炎が横切る。

    「この炎は概念みたいなもんやから。妾次第さァ」
    「じゃあお魚も焼ける?」
    「勿論。牛鍋やって一頭丸ごと行けるで」

    いくつもの炎をお手玉のように放り投げる手は白く、ニコニコ微笑う顔は美しい。

    「そういえば気になっていたのだが」

    話題を変えようとするかのように番頭が問う。

    「現世で起こる原因不明の火災、今では電化製品の不調か放火が殆どだが、昔は狐火の割合も多かっただろう」
    「昔程人間にちょっかいかけ辛ぅなったせいもありますが、古いおなごは情熱的な性が多かったんやろねぇ」

    かつては国一つを傾ける事すらあった恋多き一族。良くも悪くも時代はコスパ重視に進んでいる。

    「全てを焼き尽くす恋なんて、今の狐には流行らないんやろなぁ」



    こちら参加させて頂きました。(本文410字)

    ヨーコさん、恋はスパイスっていうタイプ。

     
     
     
    コノヤマ キノ と読みます。 昭和生まれ平成育ちな令和のおかん。 猫と忍者が好きなオタク。 noteではショートショートとBLメインに活動中。 2025年6月よりエブリスタ始めました。 https://estar.jp/users/1861844409

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