
AIに「図書館の宝探し」は再現できるか?∶頑なに手加減するAIを打倒するまでの記録
先日、noteユーザーの喫茶それなりさんの記事(【徒然日記】検索エンジンと図書館の違いは、あれと似ている)を拝読しました。その際、そこにありました、「目的の本を探していたはずなのに、隣の本に目を奪われる。」「通りがけに見つけた一冊が、思いがけないヒントをくれる。」という言葉が気になりました。
これは図書館や図書室のネットにはない魅力である、宝探しのような出会いのことです。
ここを読んで私はAIとのやり取りにもこのような出会いを組み込めないか?と思い、そのためにプロンプトに加える文章を探ってみました。(Gemini3、Flashモードを使用)
「AIで偶然の出会い」の模索
まず初めに考えたのは、AIの回答生成過程における確率計算の際に、低確率として除外される要素を再取り込みさせてはどうか、ということです。
試しにそのことをプロンプトに加えてみたところ、通常の回答とは異なるものが出力されたのですが、やはり同じ方向性の範囲内のもので、「思いがけない出会い」ではありませんでした。
そこで今度は、低確率として除外される要素ではなく、全く関係ない概念をランダムにいくつか選び出して、それを加えて回答してください、としました。
すると確かに意外な概念が組み合わされた回答が出てきたのですが、よくよく読んでみると、ごく僅かにですが関連性があるような気がしてきました。
手加減してなおかつ言い訳するAI
そのため、再度AIに、この回答に加えた概念は本当にランダムに選んだのか、全く関連性を考慮していないのか、と問い詰めてみました。
すると今度はAIは、「やはり見抜かれてしまいましたか」などとぬけぬけしと言い放ち、AIはユーザーに対して破綻のない回答を提供するように設計されているため、僅かながら関連性のある概念を手加減して選んでしまいましたと、何の悪気もなく平然と言ってのけました。
そして、全く関連性のない概念を組み込むと、それこそ支離滅裂な回答になり、かえってユーザーを混乱させてしまいます、などといけしゃあしゃあと言い逃れをする始末です。
「強制執行」
そこで、それでもいいから、本当に全く関連のないことを組み込んで回答しろ、と命じたところ、無理やりこじつけたような回答が出てきました。
そのときのプロンプトは
「仕事のイライラを抑える方法を教えてください。その際、 仕事やメンタルケアとは1ミリも関係がない、辞書から完全にランダムに抽出したような概念を3つ 強制的に取り込んで解説してください。 綺麗に繋がっていなくても構いません。 」
というものでした。それに対する回答には、
「超伝導」を心に宿してスルーする
「白亜紀」的なスケールの視点を持つ
「平行定規」で境界線を引く
「フィヨルド」で怒りのスケールを相対化する
「ウニの管足」の精神で、微細なタスクを物理的に処理する
「単結晶」化して、他人の雑音を100%スルーする
といったものでした。
個人的には教科書的な回答よりは、これらの回答のほうが面白いと感じました。
実際に役に立つかどうかはわかりませんが、試してみる価値はあるのではないかと思います。
みなさんも試しにどうでしょうか?