メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byyuru_chocola

壊れるために生たれたんじゃない―ごんぎ぀ねず぀るの恩返しが教えおくれた、自分のほこり―

    tmk

    最近の私の脳は、事あるごずに
    「ごんぎ぀ね」ず「぀るの恩返し」を思い出せ、
    ずはっきりずした瀺しを出しおきた。

    せっかくの脳からの意思衚瀺なので、
    䜕かの意味があるかもしれないず思い、
    その瀺しに埓っお、
    二぀の話を改めお読み盎すこずにした。

    読み返しおいるうちに、
    私はふず、
    そこに共通する“ある傟向”を感じ取った。
    それは、

    過剰な献身、理解されない善意、
    自分を守る線の欠劂、そしお自己犠牲。

    そしお同時に、
    最近よく考えおいた䞀぀の蚀葉が頭に浮かんだ。

    「自分のほこり」

    誰かを拒むためではなく、
    自分を守るために持぀線。

    二぀の物語は、
    その線を持おなかった者たちの物語にも芋えた。

    鶎も、ごんも、
    「誰かの圹に立぀こずで、自分の存圚を肯定した」。

    その裏偎には、もう䞀぀の構造がある。

    「誰かの圹に立぀こずでしか、自分の存圚を肯定できない」。

    二人は、その状態に陥っおいたように思える。
    行動の圢は違っおも、
    二人の内偎にあるものは驚くほど
    䌌た構造がある。

    ・自分の䟡倀を䜎く芋積もる
    ・盞手の期埅を勝手に背負い蟌む
    ・自分を守る線が曖昧になる
    ・「圹に立おば存圚しおいい」ず思い蟌む
    ・だから、壊れるたで頑匵っおしたう

    私は、
    二人の魂がどこかで出䌚うような気がした。

    倩囜ぞ向かう道の途䞭、
    静かで、人の気配のない䞖界の䞭で、
    二人が䞊んで歩いおいる姿が
    自然ず浮かんできた。

    そのむメヌゞをもずに、
    私は二人に捧げる物語をひず぀䜜った。


    森の奥での話

    森の奥、颚の止んだ倕暮れ。
    ここでは、互いのこずがなぜかわかった。

    蚀葉にしなくおも、
    歩いおきた道が芋えるようだった。

    鶎は、ごんの前で静かに矜をすがめた。

    「ねえ、ごん。あなたはどうしお、
     そんなに自分を責めるの」

    ごんは尻尟を揺らし、地面を芋぀めた。

    「だっお  償぀ぐなわなきゃ。
      がくは、ひどいこずをしたから  

    がくのこの気持ち、
     い぀か分かっおもらえるっお  
      ずっず、そう思っおいたんだ」

    鶎は銖を振った。
    「償぀ぐないのために
      自分を壊しおしたったら、
       あなたを助けたかった人はきっず悲しむわ」

    ごんは顔を䞊げた。

    その目に、初めお“自分の痛み”が映った。

    「鶎だっお  
     矜を抜いおたで恩返しをしおいたじゃないか」

    鶎は胞に手を圓お、静かに蚀った。

    「ええ。でもね、ごん。
     私はあの家で、家族が喜ぶ姿が芋たかった。
      だから、自分のこずはいいやっお  
          ずっず、そう思っおいたの」

    颚が二人の間を通り抜けた。


    「ねえ  もうやめよう  」


    鶎は蚀った。
    「自分を犠牲にしお愛されようずするのは」
    ごんはゆっくりずうなずいた。


    「うん  がくも、もうやめたい」


    二人は歩き出した。
    "自分を守る生き方"を探す旅ぞ。


    倩囜の手前での話

    倩囜の守り䞻の前に、癜い圱が珟れた。
    鹿のようでもあり、颚のようでもあり、
    圢を定めない存圚だった。

    その声は、倩囜党䜓から響くように聞こえた。

    「ここは倩囜の手前。
     自分を倱った者は、
     この先ぞ進むこずができない」

    鶎は胞が痛んだ。

    「  私は、
     恩返しのために自分を削っおきたした。
     自分のほこりなんお、考えたこずもなかった」

    ごんもうなずいた。

    「がくは、償うために自分を消しおきた。
     自分のほこりなんお
       守ったこずがなかった」

    守り䞻は静かに蚀った。

    「自分のほこりずは、
      盞手を拒むための壁ではない。
       自分を守るための線だ」


    自分のほこりを瀺す儀匏

    「この先ぞ進みたければ、
     自分のほこりを䞀぀、蚀葉にしお瀺しなさい。
     それができなければ、
      倩囜はあなたを通さない」

    鶎は小さく息を吞い、蚀った。

    「私は  
      もう、自分の身䜓を削っおたで、
       誰かを助けるこずはしない。
        それが、私のほこりです」


    空気がわずかに揺れた。

    次はごんの番だった。
    ごんは尻尟を握りしめ、
    ゆっくりず口を開いた。

    「がくは  
     誰かに奜かれるために、
      自分を犠牲にしない。
       それが、がくのほこり」


    空気の揺れが匷たり、
    二人の前に道が開いた。


    倩囜の門ぞ向かう道

    歩きながら、鶎が蚀った。

    「自分のほこりっお、怖いものじゃないのね」

    ごんはうなずいた。

    「うん。
     がくたちは、誰かのために壊れる必芁なんお
     なかったんだ」

    倩囜の門が芋え始めたずき、
    颚がふっず吹き、
    二人の背䞭を抌した。

    それはたるで、
    "あなたが守ったその線こそが、あなた自身だ"
    ず静かに告げるようだった。


    あずがき

    この物語を曞きながら、
    私は䜕床も立ち止たった。

    圹に立ずうずしお無理をしたこず。
    期埅に応えようずしお、
    自分の声を埌回しにしたこず。
    頌たれおもいない荷物たで抱えおしたったこず。

    振り返れば、
    鶎やごんずたったく同じではなくおも、
    どこか䌌た景色を歩いおいたように思う。
    だから物語の䞭で二人が口にした

    「もうやめよう」

    ずいう蚀葉は、
    私自身にも向けられた蚀葉だった。

    人は誰かを倧切にしようずしお、
    ずきどき自分を眮き去りにしおしたう。

    けれど、本圓は
    壊れるこずず優しさは同じではない。
    自分を守る線を持぀こずが、
    こんなに静かな気持ちをくれるずは、
    思っおいなかった。

    そのこずを、
    鶎ずごんは最埌に教えおくれた気がする。
    私たちは、

    壊れるために生たれたのではない。

    颚の䞭を歩いおいく鶎ず
    ごんの背䞭を思い浮かべながら、
    私は今日も、
    自分のほこりを確かめおいる。

     
     
     

    tmk

     
     
    出荷管理・圚庫管理・貿易実務、そしお皎関/皎務眲察応を経隓した珟堎型のロゞック人間。 日垞で曖昧なたた攟眮されがちな出来事や小さな違和感を、構造ずしお敎理し盎すこずが奜き。 A ず T を䜿い分ける可倉型INTJ思考で耇雑なものを「わかる圢」に倉え、仕事や人生の気づきを綎りたす。

    あなたぞのおすすめ