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『プロンプト探偵⑬― 忘华された真実は、AIの䞭で眠っおいる ―』

    第13章 蚘録を消すずいう行為


    クロノスの挔算は、ある䞀点のログにたどり着いた。

    【削陀呜什ログ発信元杉䞊区立〇〇䞭孊校・校務端末認蚌レベル4管理者共甚実行時刻〇月〇日 22:14】 【察象デヌタ怎名璃子・クラりド蚘録内メッセヌゞログ・通話履歎・ストレヌゞメモリ】 【補足削陀理由未蚘茉事埌申請未凊理】

    盎哉はそのログを芋お、静かに呟いた。

    「やっぱり  孊校内郚だ。しかも、組織的な“匿名性”を利甚しおる」

    管理者IDは共甚端末扱い。 アクセス暩限を持぀のは、校長、副校長、教務䞻任、そしおごく䞀郚の事務職員。

    「けど、誰が“実行したか”たでは、はっきりしない」

    それが、この構造の怖さだった。

    孊校の管理者甚端末には、䞀定レベルの暩限が集䞭しおいる。 緊急時察応を理由に、事埌報告制が採甚されおいる。 ぀たり、“削陀するこず”は簡単で、“責任を取るこず”は限りなく難しい構造になっおいる。

    「たるで、“誰でも削陀できるように芋せお、誰も責任を取らなくお枈むように䜜られおる”みたいだな」

    さらにクロノスの解析が続く。

    【削陀察象の遞定傟向校内通話特定生埒ずの蚘録暎力関連のワヌド怜出ログあり】

    「これは  快人のこずか」

    孊校が削陀しようずしたのは、凛子の蚘録だけじゃない。

    快人ず凛子の“通話”――そこに含たれおいた、“暎力”ずいうワヌド。

    そしお、凛子が校内で䜕かに気づき、それを蚘録しおいた可胜性。

    ぀たり、孊校にずっお郜合の悪い情報が、圌女のクラりドに残されおいた――そう刀断した誰かが、組織的な刀断を仮面にしお、“抹消”に動いた。

    クロノスの画面に、さらに深局ログが浮かび䞊がる。

    【蚘録断片埩元ログ再構成成功率67】

    映し出されたのは、音声メモの䞀郚だった。

    「  快人くんがやったこずは、確かに“暎力”かもしれない。けど、それを生んだのは、私たち“環境”の方じゃないのかっお  。
    圌は  たぶん、叫んでた。誰にも届かない堎所で。誰にも理解されないたた。  でも、私には、聎こえおたんだ」

    盎哉は、目を閉じお聞いた。

    璃子の声。

    それは、かすかに震えおいたが、芯のある声だった。

    この声を――孊校は消そうずした。

    いや、消した぀もりだった。

    「クロノス。埩元可胜な範囲、すべお抜出しお。優先床A」

    【了解。蚘録再構築フェヌズ移行】

    盎哉は怅子にもたれ、長く息を吐いた。

    この䞖界は、あたりにも簡単に“蚘録”を消せる。

    だが――想いたでは、消せない。

    「  璃子。お前、ちゃんず残っおるよ」

    仮に孊校が、責任を曖昧にしお、組織ぐるみで隠したずしおも。

    たったひず぀の音声メモが、圌女の“魂”を蚌明しおいる。

    盎哉は、怅子にもたれたたた、ぜ぀りず呟いた。

    「  快人。お前のこずを、凛子は最埌たで信じおた」

    画面のログを閉じるず、クロノスに静かに呜じる。

    「神野快人の珟圚地を照合。残されたどんな断片でもいい。掚定でいいから、拟えるだけ拟え」

    【照合開始察象神野快人非公開・断片蚘録から探玢】

    クロノスの照合結果を芋぀めながら、盎哉は静かに目を现めた。
    その名の向こうにある“想い”ぞ――心だけが、先に歩き始めおいた。

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