🌿立夏|揺れながら、季節は変わる
🪶 風が、少し変わった
空気が軽くなる。
外へ出たくなる。
なにかを始めたくなる。
けれどその一方で、
からだや心は、まだ季節に追いつけずにいる。
春から夏へ。
静かにバトンが渡されながら、
少しだけ不安定になっていく。
🌧️ この時期に起きやすいこと
気候がよくなると、
つい気持ちが軽くなって、
不調には気づきにくくなる。
実はこの時期、
眠れない。
朝からすっきりしない。
気分が落ちやすい。
なんとなく不安。
そんな感覚が出やすい季節でもある。
連休明けの睡眠リズムの乱れも重なって、
からだと心がちぐはぐになりやすい。
それは、あなただけじゃない。
🌿 がんばり不足じゃない
寒暖差が大きく、
気圧も変わりやすいこの季節。
自律神経は、
知らないうちに消耗している。
「気のせいかな」と思っていた不調が、
実は気圧の影響だったりすることもある。
だから、自分を責めなくていい。
季節が変わるとき、
心もからだも、少し揺れる。
それだけのことだと思う。
🔑 5月の過ごし方が、夏を決める
この時期をどう過ごすかで、
梅雨から夏のコンディションが変わっていく。
今はまだ、仕込みの季節。
無理に走り抜けるより、
少しだけ整えておく。
それが、
6月と7月の自分を軽くする。
🌱 肝から心へ|季節のバトン
東洋医学では、
春は「肝」の季節。
気を巡らせ、
外へ解放していく。
そして夏は、
「心」の季節。
精神を落ち着かせ、
内側を満たしていく。
立夏は、そのちょうどはざま。
「巡らせる」から
「満たして落ち着ける」へ。
からだは静かに、
次の季節へシフトしていく。
キーワードは、
補血・養心・安神。
血を満たし、
心を養い、
精神を安定させること。
🍚 食|元気を出すより、回復優先で
黒ごま、黒豆、黒キクラゲ。
黒い食材は、血を補う助けになる。
なつめ、クコ、いちご。
赤い食材は、巡りを支えてくれる。
温かいものを、ゆっくりとる。
「元気を出そう」としなくていい。
消耗したぶんを、
静かに戻していく意識で。

🍓 いちごジャムを煮た午後
先日、スーパーで
ジャム用の小さないちごを見つけた。
久しぶりに、ジャムを煮てみよう。
小さなミルクパンで、少しだけ。
部屋中に甘い香りが広がって、
それだけで気持ちまで少しゆるんでいく。
コトコト、いちごが煮える音を聞きながら、
ただ待っている時間も、嫌いじゃない。
翌朝、トーストに塗って食べた。
それだけのことなのに、
なんだか満たされた気がした。
春の、小さな楽しみ。
こういうささやかな時間が、
からだや心の回復につながっている気がする。

🍵 新茶、一杯
立夏のころ、
新茶が出回りはじめる。
淹れた瞬間の爽やかな香り。
淡い緑が、湯呑みの中でゆらぐ。
ほんのりした苦みと、あとからくる甘み。
緑茶に含まれるテアニンには、
心を落ち着かせる働きがあるとも言われている。
けれど私は、
効能よりも、
その静かに流れる時間が好きだ。
一杯のお茶を、ただ飲む。
それだけで、少し整う。

🌿 蒸しタオル、それだけでいい
がんばれない日は、
レンジで蒸しタオルをつくるだけでもいい。
首や肩に当てると、
思っていた以上に、
からだが強張っていたことに気づく。
温かさは、
「休んでいいよ」と伝えるのが上手だ。
🌿 季節が変わるとき、人もまた揺れる
風が軽くなって、
景色は少しずつ初夏へ向かっていく。
けれど、からだや心は、
思っている以上に疲れていることがある。
だから今は、
無理に前へ進もうとしなくていい。
ゆっくり眠ること。
あたたかいものを口にすること。
蒸しタオルで肩をゆるめること。
新茶をいれて、ひと息つくこと。
そんな小さな養生が、
季節の変わり目をやさしく支えてくれる。
養生は、
がんばって整えるものではなく、
自分に戻ってくるための時間なのかもしれません。🌿
