
都会に疲れて、ソロキャンプに出てみたら、一人の方が楽だった話
人に気を使いすぎて、
何もしてないのに、毎日疲れていた。
20代の頃、北海道の田舎から出てきたオイラは、名古屋という都会が好きになった。
何も無い田舎で暮らしていた事もあってか
栄や名駅を初めて歩いた時は
何もかもが刺激的に見えた。
都会の空気に触れていくうちに
やがてキラキラしたライフスタイルに憧れていった。
ドラマや映画に出てくるような、
オシャレで洗練された日常。
そんな暮らしを、本気で理想だと思っていた...。

——でも、現実は違った。
職場では人間関係に悩み、
気を使いすぎて、家に帰る頃にはぐったりしていた。
気晴らしに街へ出ても、
人の多さと騒がしさに飲まれて、余計に疲れる。
休日のはずなのに、どこか気が休まらない。
友達や彼女を作ろうと頑張った事もあったが
何故か人との距離感がうまく掴めない。
気づけば、なんとなく孤立しているような感覚があった。
居場所が欲しくて、いろんなことに手を出した。
DJ、クラブ、スケボー、ボルダリング、筋トレ。
その時は楽しいんだけど、どこか馴染めず、長続きしない。
気が付いた頃には
理想のライフスタイルに憧れるのを諦めていた。
世の中の荒波に揉まれていくうちに
気づけば、40代になっていた。
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そんな中ある日、テレビで芸人のヒロシさんがソロキャンプの話をしていた。
「焚き火を見ると癒される」
その一言が、なぜか妙に引っかかった。
「焚き火を見るって、どんな気持ちなんだろう?」
「ソロキャンプってそんなに楽しいものなのか?」
好奇心に駆られたオイラは
最低限の道具を揃え、
日帰りのデイキャンプから始めてみた。
とりあえずニトリでダッチオーブンとカセットコンロを買い、近くのBBQができる公園で調理して、そのまま食べた。
——そのとき、ふと思った。
「いつも食べてる飯より美味い!」
外の空気の中で食べてるだけなのに、
少し風が吹いて、木が揺れて、遠くで子どもの声が聞こえる。
それだけで、いつものご飯がやけに美味く感じた。
食後にコーヒーを飲みながら、
カップから立ち上る湯気をぼんやり眺めていた。
ただのインスタントコーヒーのクセに(笑)。
気づけば、何も考えていない時間が流れていた。
——こんな感覚は、初めてだった。
⸻
それから、無理のない範囲でデイキャンプを続けるようになった。
週末は近くの公園で、ピクニックの延長みたいな時間を過ごす。
風の音や鳥の声を、ぼーっと聞いているだけ。
それだけで、十分だった。

⸻
流行に乗らなきゃいけない。
周りとうまくやらなきゃいけない。
そんな考えに、ずっと縛られていた。
でも、ひとりで過ごしてもいい。
そう思えたとき、少しだけ楽になった。
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都会の喧騒や人間関係に疲れているなら、
ソロキャンプという“逃げ場”がある。
最初から道具を揃える必要はない。
まずは、外でコーヒーを飲んでみる。
少しだけ空を見上げて、
周りの音に耳を傾けてみる。
それだけで、少しだけ世界の見え方が変わるかもしれない。
人に疲れたとき、ひとりの時間は、少しだけ呼吸をしやすくしてくれていた気がする。
この時はまだ、ソロキャンプでここまで変わるとは思ってなかった。続きはまた次回。
