
【研究記録②】私がずっと探していたもの
今日、大きな気づきがあった。
私はずっと「なぜ働くことがこんなに苦しいのだろう」と思っていた。
お金をもらうことは嬉しい。
生活のためにお金が必要なことも理解している。
でも、「お金のために頑張ろう」という気持ちがなかなか湧かなかった。
職場でも、売上を上げることや出世することにあまり興味が持てなかった。
だから私は、自分には向上心がないのだと思っていた。
働くことに向いていないのだと思っていた。
でも、それは違った。
私は向上心がないのではなく、向上したい方向が違ったのだ。
私は昔から、
「どうやって成功するか」
よりも、
「なぜ人は成功したいと思うのか」
に興味があった。
「どうやって幸せになるか」
よりも、
「なぜ人は幸せを求めるのか」
が気になっていた。
「どうやってお金を稼ぐか」
よりも、
「なぜ人はお金を重要だと感じるのか」
を考えていた。
私は方法よりも仕組みに興味があった。
結果よりも動機に興味があった。
そして、その根底にあったのは探究心だった。
私はずっと何かについて考えていたい人だった。
どうしてそんなに考えるのだろうと思っていたけれど、それは不安だからでも、現実逃避だからでもなかった。
理解したかったのだ。
人を。
心を。
意識を。
そして自分自身を。
思い返してみると、私は探偵キャラクターが好きだった。
探偵はお金や名声のためではなく、自分の知的好奇心のために動くことが多い。
人が見過ごす違和感を拾い上げ、
「なぜだろう?」
を追いかける。
私はそんな探偵たちに憧れていた。
それは、自分の中にも同じものがあったからなのかもしれない。
だから職場でも、売上より人を見ていた。
「なぜこの人はそう感じるのだろう」
「なぜこの人はこれが欲しいのだろう」
「なぜ同じ出来事でも反応が違うのだろう」
そんなことばかり考えていた。
そして今、職場に少し退屈さを感じていた理由も分かった気がする。
私は人間観察が好きだった。
でも長く勤める中で、その職場の人たちの価値観や行動パターンがある程度見えるようになった。
嫌いになったわけではない。
ただ、新しい謎が減っていたのだ。
私は刺激を求めていたのではなく、探究の対象を求めていた。
ひとりでいると心地良い理由も分かった。
自分の疑問について考える時間がある。
意識とは何か。
感情とは何か。
なぜ人はそう感じるのか。
そんな問いを追いかけることができる。
それが私にとっての喜びであり、活力だった。
だから、私は怠け者ではなかった。
向上心がないわけでもなかった。
私は探究者だった。
心の探偵だった。
私は幸せになりたかったわけじゃない。
幸せとは何かを知りたかった。
私は成功したかったわけじゃない。
なぜ人は成功を求めるのかを知りたかった。
私が今までずっと探していたもの。
それは、
「探究心」だったのだ。