手術室に横たわる
『それでは始めます』
効いているのかいないのか
麻酔の後のこの感覚
『メスください』
ああ メスを握った先生方
ああ 切り開かれる私のおなか
身体が動かないままに
先生方がおなかの中から
何やらむくむくしたものを出す
これは これは
極楽鳥のような七色の羽
炎のように吹き出す舌
厳しく一声あげるや否や
部屋一面に輝いて
曲がった首を高く上げ
真っ赤に濡れる眼を開き
先生方の手を逃れ
ばっさばっさと羽ばたいて
頭上を旋回し始めた
「不死鳥だ」
執刀の先生が感嘆してつぶやく
助手の先生方も茫然と見上げる
「不死鳥が現れた」
不死鳥が現れたからには
不死鳥が現れたからには
不死鳥が現れたからには
喝
