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【物語】誰も磚けなかった、䞖界で䞀番硬い石。

    こんにちは。物語䜜家のいづみです。

    この蚘事では、物語「ルディのダむダモンド」の第1章を公開しおいたす。

    䞻人公の少幎ルディは、䞭䞖に実圚した宝石職人、ルドりィック・ノァン・ベルケムをモデルに描いおいたす。

    䞖界で最も硬く、誰も研磚できなかったダむダモンドを、芋事に茝かせたベルケム。ですが圌は、片足が悪く、身分も䜎い䞀介の職人に過ぎたせんでした。

    そんな圌がなぜ、過去に誰も成し埗なかったダむダモンドの研磚に挑むこずになったのか。

    その答えを知った時、あなたに秘められた未知の可胜性もたた、静かに開きだしおいく  。そんな物語になっおいたす。

    本の䞭のルディずずもに、あなたもぜひ、䞭䞖フランドルでの奇跡を䜓隓しおくだされば嬉しいです。

    《あらすじ》


     時は䞭䞖ペヌロッパ。フランドルず呌ばれる囜のある街で、片足を匕きずりながら仕事を探す䞀人の少幎がいたした。男の子の名前はルディ。たった䞀人の家族だったおじいさんを倱ったルディには、すぐにでも働く堎所ず䜏む郚屋が必芁でした。けれど、ルディを雇っおくれる店は街のどこにもありたせん。力぀きたルディは、ずうずう地面に倒れおしたいたす。するず  。

     すべおの道が閉ざされたように思えおも、ダむダモンドが語る真実に耳を柄たせる時、あなたの人生が劇的に動き出す。䌝説の宝石職人をモデルに描かれたルディの物語を通しお、䞖界で最も匷固で矎しい石が語る「あなた」の真実に、ぜひ耳を傟けおみお䞋さい。


     ルディのダむダモンド





     倧切なあなたに


     あなたにはダむダモンドの原石のごずく、無限の䟡倀ず可胜性が秘められおいる。い぀、どの瞬間においおも、この真実は䞍倉である。自分を磚くず決めお生きる者は、必ず矎しく茝く。限りなく、どこたでも。


     この叀いにしえの奥矩を過去に知っお・・・いた・・・ず・したら・・・、あなたはこれたでの人生を、どのように生きたのだろう
     あるいは今、この真実を受け入れるずき、あなたはこれからの人生を、どのように生きるのだろう


    《第章》


     今から幎以䞊も前のこずです。ペヌロッパの西の方、フランドルずよばれる矎しい囜のある街に、ルディずいう名の男の子が䜏んでいたした。

     ルディはおじいさんず二人で暮らしおいたした。でもそのおじいさんが、数日前に病気で亡くなっおしたいたした。ルディはその日、歳になったばかりでした。

     小さな舟に暪たえられたおじいさんの呚りに、街の人々が花をおいおいきたした。ルディのおじいさんは街の舟頭でした。無数の现い氎路がめぐる街は、叀くから「氎の街」ずよばれおいたした。少し遠くたで出かけるずき、人々は家の裏口に立っお、氎路を行き来するおじいさんの舟を呌びずめたした。わずかな代金で荷物も運んでくれるおじいさんの舟は、぀぀たしい暮らしをしおいる人々にずっお、ずおも助かる存圚でした。

     その日の倕暮れ、おじいさんを乗せた舟が二人の小さな家の裏口をすっず離れたした。氎路の向こうには倕日が浮かび、あたたかなオレンゞ色の光が氎面にきらきらず反射しおいたした。い぀もなら、おじいさんが仕事を終えお垰っおくるころです。色あせた朚舟の䞊に立ち、ゆっくりずオヌルをこぐおじいさんの姿が、今にも芋えおくるようでした。でも実際にルディの目に映っおいるのは、遠ざかっおいく舟ずその圱だけでした。

     ルディの喉もずに熱い塊かたたりがこみあげおきたした。倧奜きだったおじいさんを乗せた舟はみるみるうちに小さくなり、やがお倕日の䞭ぞず消えおいきたした。
     ルディはひずりがっちになっおしたったのです。


     ルディはたじめで優しい男の子でした。でも、幌いころに街を襲ったひどい流行はやり病のせいで巊足が䞍自由でした。ルディのお父さんずお母さんが呜を萜ずしたのも、その流行り病が原因です。航海に出おいお無事だったおじいさんは、足の悪いルディを育おるために、海の仕事をやめお街の舟頭になりたした。おじいさんはルディをかわいがっおくれたしたが、暮らしは決しお楜ではありたせんでした。ひずりきりになったルディに残されたお金も、ほんのわずかなものでした。

     ほかに頌る芪せきもいなかったルディは、すぐにでも仕事を探さなければならなくなりたした。


     けれど、足を匕きずりながら働き口を探すルディに、街の人々は黙っお銖を暪にふるだけでした。小麊の倧袋を運ぶこずも、おじいさんのように舟をこぐこずもできないルディに、仕事をくれる人は誰もいなかったのです。金物屋の䞻人もパン屋のおかみさんも、数日分の食べ物や少しのお金を手に握らせおはくれるものの、仕事を䞖話するほどのゆずりはないようでした。

     流行り病が続いた数幎の間に、人々はいろんなものを倱っおいたした。今では街も萜ち぀いおはいたしたが、倚くの人はただ、自分のこずで粟いっぱいだったのです。

     それでもルディはにぎやかな通りに䞊ぶ店の前に立ち、䞀軒、たた䞀軒ず遠慮がちに扉を開けおいくのでした。



     「悪いな、ルディ。その足じゃあ䜿いものにならんよ」
     壊れた家具を芋るように、肉屋の䞻人がため息を぀きたした。その店がルディにずっおの最埌の望みでした。この数日、思い぀くかぎりの店を蚪れ、そのすべおに断られおしたったあずでした。街でも䞀番倧きなその肉屋には、ひっきりなしに人が出入りしおいたした。店の奥からは、
    「おヌい、だれか手䌝っおくれ」
    ずいう声が䜕床も聞こえおきたす。店はずおも繁盛しおいお、今にも人手が必芁そうでした。だから、「もしかしたら  」ず期埅しおいたのですが、ルディの出る幕はないようでした。

    「お邪魔したした」
    なんずかそれだけを蚀うず、ルディは力なく店を出たした。
     ほかにあおのある堎所は䞀぀もありたせん。少しでも盞手にしおくれそうなずころは、すべお回り぀くしおしたったのです。
    「どうすればいいんだろう。おじいさんのお金も、もうなくなっおしたうのに  」
     䜕日も歩き続けたからか、巊足がひどくむくみ、激しい痛みが出おいたした。石づくりの硬い道のせいで、靎もすれお砎れおしたっおいたす。あたりの痛さに、ルディはそれ以䞊前に進むこずができなくなっおしたいたした。


     颚がしだいに冷たくなっおきおいたした。灰色の分厚い雲が空を芆っおいたす。雚が降るかもしれたせん。ルディは身ぶるいしたした。恐くお心现くお、い぀の間にか目に涙が浮かんできたす。
     その時、カランコロンず軜やかな音をたおお、目の前の店の扉が開きたした。前に立぀だけで気おくれしおしたうような、豪華な扉です。䞭から出おきたのは、ふわりずしたすみれ色のドレスをたずった女の人ず、䞀目で貎族ずわかる立掟な身なりの男の人でした。
    「本圓にすおきな指茪ね。ああ、結婚匏が埅ち遠しいわ」
    「君が気にいっおくれおよかったよ。あのルビヌを抌さえるのに、ずいぶん苊劎したかいがあったずいうものだ」
    すぐ近くにいたルディに気づくこずもなく、二人は銬車に乗りこみたした。銬車が芋えなくなっおからも、ルディはなぜか、その堎から動くこずができたせんでした。
    「なんお幞せそうなんだろう。がくが貎族で足も䞈倫だったら、あんなふうに  」
    思わず蚀葉がこがれおいたした。ルディの胞に鋭い痛みがはしりたした。これたで䞀床も感じたこずのなかった激しい気もちが、あっずいう間に党身を芆い぀くしおいきたす。二人がうらやたしくお、うらやたしくお、どうしようもありたせんでした。あたりの苊しさに息が止たっおしたいそうです。


     その時でした。
    びゅうぅっず匷い颚が吹き、か现いルディの䜓が吹き飛ばされそうになりたした。突然の衝撃でぐにゃりず巊足が曲がり、ルディは䜓ごず地面に倒れおしたいたした。店の窓に貌られおいた小さな玙が、颚ではがれお勢いよく舞い䞊がりたした。玙は空䞭を激しく䞊䞋したかず思うず、地面に投げ出されたルディの巊足にばさっずかぶさりたした。
     ひずしきり蟺りを荒れ狂った匷颚は、やがお「やるこずはやった」ず蚀わんばかりに、ぎたりずやみたした。そしお、来た時ず同じように唐突に去っおいきたした。どうにか起きあがったルディは、巊足に巻き぀いた玙に手をのばしたした。でも、そこに曞かれおいた文字を芋るなり、思わず息をのみたした。


     宝石店 䜏みこみ芋習い 募集䞭

    「䜏み蟌み芋習い この立掟そうな店で」
    ルディはいかにも高玚そうな店のショヌりィンドりを芋䞊げたした。
    ———それっお、がくでもできる仕事なのかな。もしもここで雇っおもらえたら、郚屋だっお食事だっお心配しなくおいいんだ  。でも、たた断られおしたったら  。

     その足じゃあ䜿いものにならんよ。

      あの時のこずを思い出すだけで、胞がぐさりず痛みたした。それでも、できるこずはたった䞀぀しかありたせん。
     䜕床も迷ったあげく、ルディはやっず決心したした。そしお恐る恐る店の扉に手をかけたした。

    ✧ ダむダモンドの蚀葉 ✧

     チャンスが蚪れたずき、それに手をのばす勇気をも぀こず。たずえその時、あなたがどんなにひどい状況にいたずしおも、叀いにしえの奥矩を忘れないこず。



     読んでくださり、ありがずうございたす。
    この出版をきっかけに、䜜家ずしおの仕事のご瞁も少しず぀広がっおきおいたす。
     ルディ、ありがずう。

     人生に疲れたずき、行き詰っおしたったずき。歎史に実圚した職人が手にした奇跡の物語は、きっずあなたの心を枩め、励たしおくれるず思いたす。
     ペヌパヌベックず読み攟題のKindle電子曞籍、どちらも甚意しおいたすので、ぜひ、のぞいおみおくださいね。


     
     
     
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