
知人の悲報
病気で音楽活動が出来なくなって、10年になる
治らないことを悟ってからは、仲間とはコンタクトを取らなくなった
もう音楽が出来なくなったことが、悲しくて悔しくてどうしようもなかったからだ
そんな中でも、同い年のO氏だけとは今でもLINEが通じている
30年来の付き合いで、私が探して来たコーラスの女性が彼のお嫁さんになったことから、私に恩義を感じているらしい
先日、そのO氏から久々に連絡があった
昔の仲間の悲報だった
O氏と組んでいたバンドで一番若いベースのT君
当時20歳近く年下の大学生でいつも黒づくめの服装だが、楽器は上手かった
アニメと音楽をこよなく愛し、この二つを極めるために大学を辞めてしまった時には、年長の我々は大いに心配したものだ
その後、仕事だけはきちんと就職し、相変わらず趣味中心の生活を送っていた
一緒のバンドを離れてからは、年に1〜2回すれ違う程度だったけど、見るたびに横に拡張していくのがちょっと気になっていた
そのT君が、脳溢血で倒れたという
O氏が、一昨年自分の還暦記念のライブサポートを頼もうとした矢先だったらしい
一命は取り留め、しばらく実家に戻って療養していた
半年以上かかってまた東京に帰って来て、そこから弟くんの世話になること数ヶ月
今では、O氏と会うため電車に乗れるくらいには回復した
独身だが、倒れた時の保険金で自宅のローンは完済出来たというので、最低限の人生設計はしていたようだ
でも右手は動かない
ベースは持てない
あんなに好きな音楽だったのに、
もう二度とプレイすることは叶わない
私は52歳で音楽人生が終わった
T君は43歳で音楽人生終了だという
病気は本当に容赦ない
命が残っただけありがたいが、
長年培ってきた人生最大の楽しみと身体の自由を永久に失った時、何を糧に生きていけるというのか
答えは、自分で気づくしかないと思う
それに関しては、次の記事に思うことを書いてみる