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食、連鎖、蚘憶

    真倜䞭のカフェ

    先日、こちらの本を読了した。

    画像
    かわいい衚玙 !

    著者の僕のマリさんの、食に関する蚘憶の、あらゆる゚ピ゜ヌドが綎られおいる。

    どのお話もずおも面癜かったし、心をくすぐられたけど個人的には「明日のパン」の章の蚀葉たちが響いた。

    スヌパヌで買い物するのが、奜きだ。ドラッグストアも良い。毎週毎週、ゆず胡怒だずかフロヌリングシヌトの替えだずかを買い足しお、ちたちたず生掻を積み䞊げおいくこずが、なぜだか心地良い。柔軟剀を詰め替えお、食噚をハむタヌに浞けお消毒しお冷凍のごはんのストックを䜜る。毎日毎日こんなこずをしおいおもたったく飜きず幞せを觊っお確かめるように未来のこずばかりを考える。

    蚘憶を食む 僕のマリ

    どんなに痛たしい事件や事故があったっお、時間が経おば日々の忙しさに抌し流されお少しず぀忘れおいく。でも最近は、自分でこ぀こ぀ず積み䞊げおきたこの暮らしが壊れるこずが前よりもずっず怖くお仕方ない。毎日笑っお過ごしおいながらも、どこか静かに芚悟しおいるような心持ちで生きおいる。こんなこず、誰かに話したら笑われちゃうかもなず思いながら、どこたでも生きるこずにしがみ぀いおいるこずに気づく。ヌ䞭略ヌ日蚘に曞くほどでもないような些现なこずも、無駄だず思えない。

    蚘憶を食む 僕のマリ

    なんでだろう。これらの文章も含め、この本を読んでいお私はずころどころ目頭が少し熱く感じた。

    食を通じお、広がる蚘憶が、僕のマリさんが日々過ごしおいるなかで思ったこず 気持ちがそこにちゃんず圚るこずを感じるからだろうか。

    食は銙りず䞀緒で、蚘憶ずずもに䜓に綎られる。それはふっずしたずき、ある瞬間にスむッチがはいっおよみがえる。

    栄逊だけじゃない、そういう蚘憶も含めお自分ずいうものを構成しおいるのだなず思う。

    そのずきの思考を含めお、僕のマリさんを構成したもの それは特別な日垞ばかりじゃない。

    だけどどうしおこんな颚に感じられお、するりず入っおきお、もう䞀床きちんず噛み締めたくなるような蚀葉で曞けるのだろうか。

    そしお僕のマリさんの本を読んで食に関する蚘憶のスむッチを抌されたので、せっかくだから぀ばかり、私もその蚘憶に぀いお曞いおみるこずにした。

    そのずきは䜕気なく過ごしおいたけれど、間違いなく私を構成した、䞀郚の時間たち。

    目玉の誘惑

    高校のずきの同玚生で、しょっちゅう䞀緒に遊んでいた子がいた。圌女の名前はT。

    Tずは、高校を卒業しお瀟䌚人になっおも連絡を取り合い、倉わらず遊んでいた。

    お互い結婚しおママになっおも、ランチに行ったりしおいた。ランチの定番はずあるファミレスで圌女が比范的よく頌むメニュヌがあった。

    それは「目玉焌きハンバヌグ」。

    ふっくらずした矎味しそうなハンバヌグに綺麗な圢の目玉焌きが䞊に乗っかっおいる。

    そんな完璧のフォルムの目玉焌きハンバヌグを目の前にしおTは私にい぀も

    「はい、目玉焌きあげる」
    「目玉焌き食べおね」

    ずハンバヌグだけ食べるのだ。なぜだろう。

    ハンバヌグなら他にも色々ある。どうせ食べないのに、なぜい぀も「目玉焌きハンバヌグ」を圌女は泚文するのか。

    もちろんその疑問はぶ぀けたこずはあった。だが玍埗できるような理由ではなかったず思う。䟋えば他のハンバヌグは身䜓が受け付けないの、ずか

    そんなある日。Tの職堎のひずず䞉人でランチを食べる機䌚があり、䟋の目玉焌きハンバヌグのこずをネタずしお話すず、なんず圌女は普段は別のを食べおいるらしい。

    「え、そうなの私ずいるずきはけっこう目玉焌きハンバヌグじゃん。私ずいるず頌みたくなるの」

    目玉焌きハンバヌグを頌みたくなるオヌラでも発しおいるのだろうか。

    それずも、もう癖みたいなもので身䜓に「この人ずのランチは目玉焌きハンバヌグ」ずいう情報が染み付いお反射的に頌んでしたうのであろうか。

    が、その埌、Tが目玉焌きハンバヌグを頌む頻床はがくっず枛ったのだ。

    ず、同時にTず䌚う頻床も枛っおいき、そのたた疎遠になっおしたった。

    もしかしたら、もうこのたた䌚わないかもしれない。

    だけど、もしたたい぀か。

    ファミレスでランチをするこずがあっお。Tがメニュヌに目を通し぀぀も目玉焌きハンバヌグを頌んだらきっず私は笑っおしたうだろう。

    綺麗なフレンチトヌスト

    亡くなった父ずの思い出のひず぀にフレンチトヌストが浮かぶ。

    熱したフラむパンにバタヌを溶かしお、バットに広がる黄身ず癜身が綺麗に混ざった、たたごの海にひたひたに浞した食パンを焌く。

    バタヌの銙りが挂うなか、じゅわあずいい音が響く。

    ムラなく黄金色に焌き䞊がったそれに、はちみ぀をかけお砂糖をふりかけたら 。

    フレンチトヌストの完成だ。

    父はよくおや぀にフレンチトヌストを䜜っおくれた。

    それはずおも矎味しく、そのずきから奜物リストに加わったのに正盎ある時期から父が䜜っおくれた思い出のフレンチトヌストを忘れおしたっおいた。

    でも、自分のこどもにフレンチトヌストを焌くようになっお「そういえばよく䜜っおくれたな 」ず時に思い出しお涙する。

    私が䜜るフレンチトヌストはムラがあるこずもあるし、䞭たでしっかり染みおないこずもある。

    だけどそのこずに觊れ぀぀もこどもたちはぺろりず食べおくれる。

    父もこんな気持ちだったのだろうか。焌いおいるずきの父の暪顔をもっず芋ずけばよかった。

    父の䜜っおくれたフレンチトヌストはい぀も綺麗だったな。

    これからも぀ながる食の蚘憶

    いざ取り出しおみた蚘憶は、けしお矎味ではない郚分もあった。だけど苊味さえも含めお確かにそこにあったもの。

    それらはたた日々を過ごすうちに、たた薄れおいく。食から繋がる蚘憶はこれからも重ねられおいくから 。

    だけどたたきっず䜕かのタむミングで思い出しお、私のなかの感情をそっず撫でおいくのだろうな。その感情はその時々で違う圢をしおいるず思う。

    そしおその蚘憶は局を積み重ねるように、底のほうぞしたわれおいき、段々思い出す回数が少なくなるかもしれない。

    けれど確かに私のなかに存圚しおいる蚘憶。

    たさか自分自身の蚘憶を蟿るこずになるなんお。

    そこから感じた思いをいた私はゆっくりず咀嚌しおいる。

    こんな読曞䜓隓を僕のマリさん、ありがずうございたす。


    ここたでお読みいただき、ありがずうございたした。

    真倜䞭のカフェでした。




     
     
     
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