
安定を信じている人から苦しくなる
お金持ちの思考は、本当に正しいのだろうか?
最近SNSを見ていると、
「給料を求めるな」
「借金を味方につけろ」
「現金はゴミだ」
「税金を払うな」
そんな刺激的な言葉が流れてきます。
確かに一部は事実です。
会社員より経営者の方が税制上有利な場面もありますし、借入を活用して事業を拡大する人もいます。不動産投資で資産形成をしている人もいるでしょう。
少し違う角度から考えてみましょう。
50歳を過ぎて振り返ると、本当に人生を豊かにしている人たちは、お金の知識だけを追いかけていた人ではありませんでした。
むしろ、自分の価値を高め続けた人たちです。
給料を求めるなと言いますが、給料をもらうことは悪いことではありません。
誰かに価値を提供した結果として受け取る対価です。
問題なのは給料ではなく、「給料しかない状態」です。
会社員だから駄目なのではなく、会社に依存しきってしまうことが危険なのです。
だから私は、会社員か起業家かという二択ではなく、
会社員でも副業でも趣味でもいいから、自分で価値を生み出せる力を持つことが大切だと思っています。
また、「借金を味方につけろ」という言葉もよく見ます。
確かに事業資金としての借入は成長を加速させます。
しかし借金は魔法ではありません。
返済できる仕組みがあって初めて武器になります。
経験も知識もない状態で大きな借金を抱えれば、それは資産形成ではなく人生を苦しくする原因にもなります。
SNSでは成功した人の話ばかりが目立ちます。
けれど、その裏で消えていった何百人もの挑戦者の話はほとんど語られません。
「現金はゴミ」という言葉も同じです。
インフレによって現金の価値が下がることはあります。
だからといって全財産を投資に回せる人は多くありません。
家族がいて、生活があり、突然の病気もある。
安心して眠るための現金もまた、大切な資産です。
結局のところ、お金持ちになる方法よりも大事なことがあります。
それは、自分で考えることです。
誰かの言葉を鵜呑みにしないこと。
「無理だ」と決めつけるのも危険ですが、「誰でも金持ちになれる」という言葉も同じくらい危険です。
人生は投資だけではできていません。
家族との時間。
健康な身体。
好きな仕事。
静かにコーヒーを飲める朝。
それらも立派な資産です。
もし私が20歳に戻ったとしたら、お金の勉強をするでしょう。
でも最後に学びたいのは、お金を増やす方法ではなく、お金に振り回されない生き方だと思います。
本当の豊かさは、通帳の残高ではなく、自分で人生を選べる自由の中にあるのかもしれません。