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【119】 摩羯とマカラ

    【このブログの目次はこちら】

    (*写真はマカラの彫刻)

    山羊座のチャイナ名「摩羯座」とは、インド神話の怪物マカラの漢字表記である。「羯」は去勢した牡羊のこと。そして「【059】 うっせえ! うっせえ! うっせえ! うっせえ!」で説明した「胡」の一つが「羯」。

    五胡十六国時代の「五胡」とは、非チャイナの蛮族である西戎と北狄。チャイナの定義は「【042】 亀頭とアーモンド」を参照されたし。五胡とは、匈奴きょうど・鮮卑せんぴ・羯けつ・氐てい・羌きょう。「胡」の字源は、「【088】 獬豸と水犀」で言及した「月氏」であろう。

    マカラの源流はメソポタミア(シュメール)神話の神であり、半山羊ヤギ半魚ギョの怪物エンキ。西に伝わりギリシャ神話ではカプリコーンに、東のインドではゾウとライオンとワニのキメラのマカラになった、という説がある。

    チャイナには黄道という概念があったが、十二星座はメソポタミアからインド経由での輸入品である。インドではエンキに相当する幻獣がいなかったためか、マカラが当てられそのままチャイナに引き継がれた。いずれにせよカプリコーンは山羊ではない。英語では、Sea goat(海山羊)または Goat fish(山羊魚)。

    ギリシャ神話では、牧畜の神パンがナイル川のほとりで宴会中、ゼウスに比肩する最強の怪物ティフォンが現れ、魚に変身して逃げようとしたところ失敗して上半身はヤギになってしまった、という設定だ。

    なおグリコのカプリコは、カプリコーンとは無関係。

    うわ〜 こんなに大きくて いんですか?
     いんでしょ

    大きいって それだけで わくわくしますね
     わくわく するでしょう

    それにしても 大きいなあ
     それにしても 大きいでしょう

     ホントにもう
    大きいんだから

    カプリコの発売は1970年、1986年にジャイアントカプリコへ。グリコ公式HPには、「「カプリと食べる」「イタリアのカプリ島の明るさ・楽しさ」をイメージ付けしたものです。」とある。カプリ島の方は、なんだか後付け臭いけど。

    次は聖子ちゃんのカプリソーネの話でもしようか。

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    Amazon Kindle でトリに関する本や写真集を出版しています。 昭和後期のサブカルチャーの研究をライフワークにしています。

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