
【083】 麒麟が来る
(*写真は偶蹄目キリン科キリン属アミメキリン)
あなたが私に くれたもの
キリンが さかだちしたピアス
あなたが私に くれたもの
フラッグチェックの ハンチング
『プレゼント』(作詞:破矢ジンタ)
では、おさらい。
東:青龍・青・春・木・青年=青春
南:朱雀・朱・夏・火・壮年=朱夏
西:白虎・白・秋・金・中年=白秋
北:玄武・玄・冬・水・老年=玄冬
中央頂点:麒麟・黄・土用・土・もて期(人生のピーク)
土用とは、四季の節目の立春、立夏、立秋、立冬の直前。また麒麟を黄龍とする思想もある。そもそも神話なので正解が一つな訳ではない。
チャイナにおける最も気高い色は黄。世界の中心は黄河。地球から見た太陽が一年間に移動する道筋が黄道。伝説の初代皇帝は黄帝、皇帝の色は黄。皇帝の宮殿の色も黄で、その門が黄門。黄門の内側で働く皇帝の腹心の通称も黄門。天下の副将軍、水戸黄門の語源だ。
黄花晩節
:年老いても気高く立派な信念を持ち、かつ心身ともに健康な状態を讃える言葉。黄花の代表は、冬の寒さでも美しく咲く「菊」である。菊は道教の仙人が飲む薬であり、菊の朝露は不老長寿の効果があると信じられた。
「【071】 翡翠 鴛鴦 鷦鷯 鶺鴒 鸊鷉」で説明したように、麒麟は麒が雄、麟が雌。鳳凰は鳳が雄、凰が雌。麒麟は龍・鹿・馬・牛のキメラ。四神は常に存在しているが、麒麟は稀にしか出現しない。
「麒麟が来る」とは「荒廃した世に現れる救世主」の意で、麒麟を自称する織田信長は、その花押に「麟」の字を用いた。
麒麟は四神の頂点に立つ最高位の神獣である。アフリカに棲むジラフ(Giraffe)とは何の関係もない。明治時代、上野動物園の開園時に、ジラフを麒麟と訳してそのまま定着した、ただそれだけ。ジラフのチャイナ名は「長頸鹿」である。
美しい人はより美しく、そうでない方は… それなりに。
続いて、日本語に浸透しているチャイナ幻獣由来の単語を見てみよう。