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【080】 朝青龍明徳と白鵬翔

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    (*写真はフクロウ目フクロウ科オナガフクロウ属オナガフクロウ科)

    チャイナの幻獣が用いられている力士の四股名しこなを調べたところ、幕内以上では、青龍(竜)、鵬(鳳)、麒麟の三つがあった。

    朝青龍は、師匠の朝潮あさしおの朝、日本留学中に世話になったとされる高知県土佐市の青龍寺しょうりゅうじ。日本名の明徳あきのりは留学先の明徳義塾高校から。

    では、おさらい。

    東:青龍・青・春・木・青年=青春
    南:朱雀・朱あか・夏・火・壮年=朱夏
    西:白虎・白・秋・金・中年=白秋
    北:玄武・玄くろ・冬・水・老年=玄冬

    ここでの青は Blue ではなく Green である。青龍とは竜の子太郎や神龍シェンロンの色だ。日本とチャイナは Blue と Green の境界線が曖昧で、文脈で判断するしかない。

    荀子じゅんしの言葉、青取之於藍而青於藍(青は藍より出でて藍より青し:弟子が師匠を上回る)の青は Blue である。

    米 Green day / 英 Salad days
    :青春の黒歴史。Salad は生野菜。Green も Salad も若い、未熟の暗喩。 

    次はシェイクスピアの『アントニーとクレオパトラ』の一節。

    “My salad days, when I was green in judgment”
    :我が青春の黒歴史、判断において未熟だった。

    青二才あおにさい:経験が浅く若い男

    さて白鵬は、柏戸+大鵬の二大横綱「柏鵬はくほう」で、色白だから「白鵬」らしい。日本名の翔しょうは、苗字がトリだからだろう。鵬おおとりは、チャイナ幻獣の巨大なトリで、鳳凰と同一視されることもある。

    臥龍鵬雛がりゅうほうすう=臥ふせる龍と鵬おおとりの雛
    :将来有望な資質を持つが、在野に隠れている人材。

    力士の四股名は本来、美しい響きの大和言葉が多かった。簡単に言えば「訓読み」である。中でも地名、地形や自然現象が多い。

    琴櫻、北の湖、三重の海、千代の富士、隆の里、双羽黒、旭富士、琴風、若嶋津、朝潮など。

    部屋名も、山響やまひびき、佐渡ヶ嶽さどがたけ、伊勢ヶ濱いせがはま、時津風ときつかぜ、春日野かすがの、追手風おいてかぜ、常盤山ときわやま、高砂たかさご、雷いかづち、九重ここのえ、片男波かたおなみ、放駒はなれごま、立浪たつなみ、錣山しころやま、錦戸にしきどなど、なんと美しいことか。

    相撲部屋は辛かろうじて大和言葉が維持されているが、四股名はとくにモンゴル力士の活躍以降、音読みメインのキラキラネーム化が進んでいるのが嘆かわしい。

    相撲は日本古来の思想、神道の神事である。外国要素はゼロであるべき、なのか? いやいや、相撲にも四神、すなわち道教が潜んでいるのだ。

    どこにあるのか、分かるだろうか?

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    Amazon Kindle でトリに関する本や写真集を出版しています。 昭和後期のサブカルチャーの研究をライフワークにしています。

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