
【017】 言律(ごんりつ)とは?
(*写真はフクロウ目フクロウ科アオバズク属アオバズク)
ではおさらい。
律:物事や行動の秩序を維持するための掟
名律:名付けのおきて
名律をさらに四分類して単語を作る。
1、名則律(めいそくりつ)
『しあわせは食べて寝て待て』のトリのような法則性を持たせる手法。
2、名捩律(めいれいりつ)
実在または先行するコンテンツからの捩り。
3、名韻律(めいいんりつ)
押韻を目的とした名付け。
4、名折律(めいせつりつ)
折句のように、頭文字などを繋げると別の単語が現れる。
*
言律:想創役の口癖。
言律をさらに三分類して単語を作る。
1、言称律(ごんしょうりつ)
想創役が使う一人称と二人称。
2、言尾律(ごんびりつ)
想創役が使う語尾。
3、言癖律(ごんへきりつ)
想創役が使う口癖。
では一発貫太くんで検証してみよう。言称律の一人称では、
貫太:オレ
五子:アタイ
六子:アタシ
七郎:ミー
幼吉:ボクタン
十兵衛:拙者
ラム:うち
悟空:オラ
なお十兵衛は戸馳家のメンバーを「〇〇殿」と呼ぶ。
この一人称、二人称がたくさんあるというのが、外国語にはない日本語最大の特徴だと私は考えている。言称律だけで、想創役の個性を表現できるのだ。日本の想創話では、もはや当たり前の技法であるが、外国語ではこれを真似できないのである。
アニメ映画『君の名は。』では、「わたし、わたくし、ぼく、おれ」がどのように英訳されているのかが話題になったことがあった。
続いて、言尾律。
十兵衛は「ごじゃる」、貫太は「だっち」、ラムは「だっちゃ」、ナルトは「だってばよ」。
これも外国語には翻訳困難である。外国語にも当然方言はあるが、それはアクセントやイントネーションの違いや異なる単語を使うことであり、語尾のみの変化という例は滅多にないのである。
因みに「影分身」の元祖は、1961年の『サスケ』(白土三平)、それを継承したのが1972年の『科学忍者隊ガッチャマン』。ナルトは三代目である。
では、日本で初めて、言称律、言尾律、言癖律の三つを採用した想創話は何だろうか?