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【106】 ブラック・サバスと黒い安息日

    【このブログの目次はこちら】

    (*写真は旧太陽系)

    西洋における天体名称は、ほとんどが神話に因んでいる。ざっくりギリシャ→ローマ→ゲルマン→北欧と、神々は名前を変えながら伝播し、神々→天体→曜日、近代以降は元素の名則律となった。では、ギリシャ名・ローマ名・ゲルマン名→英語の曜日までの変遷を見てみよう。

    火星:アレス・マルス・Tiuテュール → Tuesday
    水星:ヘルメス・メルクリウス・Wodenウォーデン → Wednesday
    木星:ゼウス・ユピテル・ジュピター・Thorトール → Thursday

    金星:アプロディテ・ウェヌス・Friggフリッグ → Friday
    土星:クロノス・サトゥルヌス・Saturnサターン → Saturday

    これら神々由来の火水木金土は、発音や綴りの違いはあれど、西洋では概ね共通している。

    英語では、
    太陽:Sun → Sunday
    月:Moon → Monday 

    ドイツ・フランス・イタリア・スペイン・ギリシャでも、月曜は「月の日」という意味だ。しかし土日は独自の表現になる場合が多い。

    土曜:
    独ザムスタッグ・仏サムディ・伊サバト・西サバド・希サヴァト
    すべて安息日という意味。英語では Sabbathサバス 。

    日曜:
    独ゾンターク・伊ドメーニカ・西ドミンゴ→太陽の日
    仏ディマンシュ・希キリアキ→主の日
    イエスが復活したのが日曜という設定だから。

    アラブでは、

    日曜日:アル・アハドゥ(第一の日)
    月曜日:アル・イスナイン(第二の日)
    火曜日:アッ・スラサー(第三の日)
    水曜日:アル・アルビア(第四の日)
    木曜日:アル・ハミース(第五の日)
    金曜日:アル・ジュムア(集まる日)
    土曜日:アッ・サブト(安息日)

    週の始まりは何曜日なのか? 概ね欧州ロシアと豪乳では月曜始まり、南北アメリカとインドは日曜始まり、アラブは土曜始まり。イギリスの Weekend は土日、アメリカは金土となる。

    国際標準化機構は ISO 8601 にて、週の始まりは月曜、と定義している。また、最初の木曜日を含む週をその年の第一週として週番号が決まる。しかしアメリカでは元日を含む週が第一週。アメリカは国際基準をガン無視する国であり、とくに珍しいことではない。

    天地創造の神が作った順序は、

    1日目:光と闇
    2日目:水と空
    3日目:陸・海・植物
    4日目:昼と夜
    5日目:水の生物と鳥
    6日目:陸の生物と人間
    7日目:完成宣言をして休んだ

    これが何曜日なのかという議論は宗教上の大きなテーマで、未だに決着がついていない。欧州では土曜を安息日と表現する言語が多い、となると天地創造の1日目が日曜となる。しかしカレンダーは月曜始まりだ。アラブでは日曜を第一の日と呼びながら、実際は二日目である。

    暦問題の理解は本当に難しい。

    *

    日本のカレンダーは大半が日曜始まりになっている。日本独自の文化でもあるまいし、GHQ の強制だったのかは知らぬが、国際基準の月曜始まりに変えるべきである。土日の予定を書き込みづらくて仕方がない。

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    Amazon Kindle でトリに関する本や写真集を出版しています。 昭和後期のサブカルチャーの研究をライフワークにしています。

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