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【159】 なむ うさはちまん だいぼさつ。

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    (写真は八幡総本宮宇佐神宮)

    なむ うさはちまん だいぼさつ。
    あじゃらか もくれん きゅうらいす
    てけれっつの ぱあ。
    『うさんごろとおばけ』(瀬名恵子)


    うさんごろは、赤目ピンク耳ではない白ウサギ。何ウサギがモデルなのだろうか?

    私は子供の頃、瀬名恵子の絵本が好きだったのだが、この呪文が何を意味するのか、まったく分からなかった。大人になってから、「南無なむ八幡はちまん大だい菩薩ぼさつ」と宇佐うさ神宮、落語の演目「死神」の死神を退散させる呪文の合体であることを知った。

    *

    与一よいち目をふさいで、「南無なむ八幡はちまん大だい菩薩ぼさつ、別わかつしては我が国の神しん明めい、日光にっこう権現ごんげん、宇都うつの宮みや、那須なす湯泉とうせん大だい明神みょうじん、願ねがはくはあの扇おうぎの真中まんなか射いさせてたばせ給たまへ。これを射い損そんずるほどならば、弓ゆみ切り折り自害して、人に二度ふたたび面つらを向むかふべからず。今一度本国へ向むかへんと思おぼし召めさば、この矢やはづさせ給たまふな。」と心の内に祈念して、目を見開いたれば、風も少し吹き弱つて、扇も射いよげにぞなつたりける。
    『平家物語 巻第十一 那須与一 扇』

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    宇佐神宮は、神代に比売ひめの大神おおかみが降臨された宇佐嶋に因み、語源はその土地で広く自生していた麻あさとする説があり、ウサギは無関係。

    宇佐神宮は神仏習合発祥の地とも言われるが、一応神道なので偶像崇拝はしない。その代わりに神道では眷属けんぞくという神の遣いの動物を設定する。八幡宮の眷属は鳩である。

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    Amazon Kindle でトリに関する本や写真集を出版しています。 昭和後期のサブカルチャーの研究をライフワークにしています。

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