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境界線を越える羽音

    ノアのノート

    見上げた空は、白と黒の境界が曖昧な、不思議な質感に包まれていた。幾重にも重なる雲の合間を、一羽のカラスが音もなく滑り抜けていく。
    電線が五線譜のように空を区切っているけれど、自由な翼にはそんな決まりごとなんて関係ないのかもしれない。

    ただ流れる雲を追いかける。
    そんな贅沢な時間の使い方が、都会の片隅にもまだ残っていることに、少しだけ救われた気がした。
    モノクロームの世界に閉じ込めた一瞬は色がないからこそ、冷たく澄んだ冬の空気の匂いを鮮明に思い出させてくれる。

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    自由をなぞる、黒い影。
     
     
     
    日々の気づきや記録を、静かに積み重ねていくノート。 写真だけでなく、思考や暮らし──すべては「自分にとって心地よい形」を探すために。 誰かの正解ではなく、“ノアの歩み” を記録していこうと考えています。

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