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漫画|ぼくと祖父と自転車

    あの頃、置いていけなかった感情の話。
    それがぼくのマンガのテーマになっている(今のところ)

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    保育園のころ、ぼくはおじいちゃんの自転車で送り迎えをされていた。

    昭和のその当時は、二人乗りで注意されることもなく、おじいちゃんはタバコをふかしながらペダルを漕ぎ、ぼくは後ろの荷台に立って、その背中越しに町並みを––––世界を眺めていた。

    視線の高さも、揺れる荷台の感触も、煙の匂いも、まだ覚えている。

    今、ぼくはそのおじいちゃんに近づいている。
    朝、洗面台の鏡をのぞくと、自分の顔のなかに、おじいちゃんが重なって見えることがある。あのころ背中を見上げていた人に、いつのまにか、こちらが似てきている。
    あの自転車の荷台から見えていた世界を、いまでも時々、思い出す。

    あとがき
    いつか、おじいちゃんのあの自転車にもう一度乗ってみたい。あと、早く孫が欲しいぜ。
    ……なんて夢を言う前に、まずはわが子らを育てあげねば。精進、精進。

    「あの頃、置いていけなかった感情」シリーズを他にも書いています。


     
     
    りんご県で、編集者のパートナーと 二人組デザイン事務所「字と図」をしています ブランディング・パッケージ・印刷物が中心 JAGDA年鑑、MdNデザイナーズファイル2026 ほか 仕事・デザイン・青森のことを書きます お仕事のご相談 → http://jitozu.com/

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