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人類史上、最大の分かれ道・・・

     咋年12月8日、イーロン・マスク氏がXで巨大アートオブジェ「A Fork in the Road」を米国テスラHQテキサスに設置したことを告げた。
     「右へ行くか、左へか?」
     二つの道を前にして岐路に立つという古典的なメタファーを体現したものだが、マスク氏は2045年頃に人工知能(AI)が人間の知能を超えるという〝シンギュラリティ〟の到来を見定め、AIに屈してそれが主導する世界に人類が甘んじるのか、それともAIを乗りこえ新文明へとつき進むかという分岐点に立つ気概を示そうとしている。確かにこれは人類史上最大の岐路だろう。
     類人猿が火を持つことを選択し、ホモサピエンスが剣や銃を、そして核による文明の秩序を選んだあげく、ついにして、その技術の到達点をわが目で見ようとしている。

     氏は、文明が〝フェルミの偉大なフィルター〟を通過する可能性が最も高い道を選ぶ必要があるという。
     1938年にノーベル物理学賞を受賞したエンリコ・フェルミは、宇宙に進出できるほど文明が高度化すれば、その文明は必ずや滅亡する。それが地球外文明との接触や交流がないことの証しであって、それが人類の背負うフィルターだと仮説を立てた。
     マスク氏は、これを逆手に取ろうと自らのリバタリアニズムの先鋒に〝火星移住〟の夢を掲げた。つまり人類が地球から他の惑星へ移り住むことが出来るならフェルミのフィルターを通過し、パラドックスを打ち破ることになるという訳だ。現在、日平均4個の打ち上げ、総計7,600機の衛星で構成するスターリンクを足場に着々と準備を進めている。
     
     〝持続可能な社会〟においても、大きな分岐点がくる。人類の知恵を上まったAIに社会とその管理を任せた方が、圧倒的にサステナビリティは向上するはずだ。核などを居丈高にふりまわす人類に、持続可能な地球環境を委ねるような馬鹿はしないだろう。二流のAIでもそのくらいは学習できる。しかし!だからといって、本当にAIに地球・環境・社会を全面に信託させて良いものか。
     遊歩クリエーターの私は、日々山岳と向き合っている。尾根であっても谷であっても、踏み入る道は分岐の連続である。GPSを使ってもそれに委ねることはない。大概は感性に任せる。結局、人間の自在性は体感がモノを言う。小難しい理屈は要らない。たいていは直感が身を助ける。
    人類の未来は、〝知能〟でなく〝感性〟で拓かれていくはずだ。



     
     
     
    【人生は遊歩】七十路を超え、〝老いの道〟に向かうプレッシャーをひしひしと感じつつ、己のステージも終活に移りつつとあるとはいえ、足下の〝歩き〟は、歴然と生に向かっています。まだまだリアルタイムの一歩一歩に悪戦苦闘している日雇ガードマンです。よろしくご注目くだされば仕合せます。

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