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〓メモ.11〝内なる掻断局のざわめき〟

 1月20日、厩壊した本瀟瀟屋の䞭から、恐る恐る曞類を運び出した。この瀟屋に代わっお、かろうじお倒壊をたぬがれた隣の階建お別通に瀟の機胜を党お集めお再起を図ろうずしおいたが、その別通に〝赀玙〟が貌られ、立入犁止になっおしたった。先皋たで元気にガレキを片付けはじめおいた瀟長や瀟員たちは䞀様に肩を萜ずす。日目のメモを参照しお䞋さい

埩興は線匕きから始たった・・・

 震灜埌、倒れず残った建物が「果たしお安党なのか、どうなのか」を峻別する専門的な刀断が早急に必芁になった。次の䜙震で倒れるかもしれない、地盀が厩れかけおいる、柱の亀裂がひどい、倒壊をたぬがれた人たちも倚くは二次の灜害を怖れお避難所ぞ移った。たた、逆に厩壊の恐れがある建物にも関わらず、そこにこだわり続け退出しない人たちも倚くいる。
どちらにしおも「これは安党、これは危険」ずいう専門的公的な線匕きが必芁になっおくる。
 突然の、それこそ想定倖の出来事でしたから、そういった認定のシステムがどれほど法的に敎備されおいたか知りたせんが、たず、専門家の数が圧倒的に䞍足しおいる状態は確かでしょう。震灜゚リアの党家屋を調べるのにどれだけ時間がかかるか想像も出来たせん。ずりあえずは行政に察しお凄い芁請があったずも思いたす。行政も動きたくおも動けないのが実情でこの蟺りの話は、よく調べたものでないので感想に過ぎたせんが建築物の被害認定を急ぐものは、私的に専門家を探し調査を䟝頌するこずになりたす。

 日時が過ぎるに぀れ、公的、私的入り亀じっお調査が進み、赀玙党壊、黄玙半壊、青玙安党ずいうおおたかな線匕きがなされおいきたした。最終的にそれが公的な保障の基瀎ずなっおしたいたした。
圓時、どんな基準があったのかわかりたせんが、調査ず蚀っおも機噚を駆䜿しお、䜕日も費やしおやる䜙裕などありたせん。壁ず柱をパパっず芋お、「おそらく駄目でしょう」ずか「なんずか補修で持぀でしょう」ず蚀う皋床のものです。
でも、やはり専門家に「ダメ」ず蚀われれば、もう気分は「駄目」です。
先が芋通せない状態ずいうのは、戊堎や雪山遭難ず䞀緒で、理屈ではありたせん。誰か勢いのある、芇気のある人の声で動くものです。叱咀、錓舞するリヌダヌ声が萎えおしたえば、䞀人䞀人の力は空しいものになりたす。

だが、えもいえぬ開攟感が蚪れた・・・

 「再起䞍胜」だろうずいう刻印を抌された別通の階に䞀人で䞊がっおいった。
自分のチヌムがあったフロア。以前の姿が思い出せないほど散乱した颚景だ。倩板が畳䞀枚ほどある倧きな、お気に入りの自分の朚補デスクも片足が折れお、パ゜コンや呚蟺機噚がずり萜ちおいる。昔のPCの堅固なケヌブルのお蔭で、ぶら䞋がっお倧砎を免れおいるが、これらが生きおいるかどうか電気がない以䞊調べようがない。
疲れが、どっずあふれお柱に寄りかかるように座り蟌み、挫然ずがヌっずした焊点の定たらないような芖線でそれらを長い時間眺めおいたした。いや、りトりトずしおいたのかも知れたせん。
 われもわれもず䞊だけ向いお猛進しおいたバブルが匟けお、抜け出しようのない底なしの䞍況が襲い、その䞭で勝ち組・負け組を決める厳しい競争のもみ合いに匕きずられお仕事に埋没しおきた。戊士のようなテンションで倜遅くたでパ゜コンに向かい合っおいた激務の有様は、各々のデスクの䞊にも十分染み蟌んでいたした。奜きだったから続けられたもので、職堎は戊堎のように毎日毎日が目玛しく過酷なものでした。䜕のために働いおいるのか 䞀日の倧半をここで䜕のためにクリ゚ヌタヌずしおの英気を費やしおいたのだろうか

 今は芋る圱もありたせん。そしお、これからこの颚景がどう倉わっおいくのかも分かりたせん。恐らくは、どんな圢にしろ、誰かが片付け、立お盎し、仕事を埩掻させ、䜕時の日にか、以前のようなサラリヌマン戊士に立ち戻っお、早朝から倜遅くたで、自分ずいうものを忘れるように忙しく立ち回っお、䞀瞬でも気を逞らしおしたうず、たちたち第䞀線から萜ちこがれおいくような緊匵感に喘ぎながらも、䌚瀟ずいうものに匕き摺られお生きおいく自分が、その颚景の䞭に居るのかも知れない・・・。
 ず思った瞬間、背筋あたりに䜕か〝ざわめき〟が起こりたした。颚邪をひき始めた前兆のような違和感は、ゆっくりず手足に拡がり、そしお、わっず䞊気しお党身を身震いさせおいったのです。

「今、私は解攟されおいる」
「昚日ぞは 戻りたくない。吊、戻しおはいけない」

 こんな倧きな犠牲や詊緎の果おに、地震前の同じ自分、同じ䌚瀟、同じ瀟䌚が、以前のようにただ再珟されるなんおあり埗ないこずだ。埩興を叫ぶ前に、たず戻すべき自分ずは、戻すべき䌚瀟ずは、戻すべき瀟䌚ずは䜕なのかをしっかり芋぀めおおきたい。これは今しか出来ない。悲しみで前など芋れないずいう方々も倚いでしょうが、出来ればその方々も含めお、この先をこの暗闇の向こうにあるモノを考えおいきたい。

 この思いが芜生え、これに共感しおくれた仲間がいたこずから、私たちの情報誌づくり・出版掻動は始たるこずになるのです。そしお、月末に発行予定の創刊号、線集コンセプトは「ネバヌ・カンバック・む゚スタデヌ」に決定。単に、昚日あった䞖界に立ち戻るこずを拒み、新たな䞖界ぞの旅立ちの旗を掲げたした。

震灜埌43日埌に、ガレキからの発信〝Re-set〟を創刊。
䜿えるかどうかテストしたコピヌ機に珟れた䞍思議な王様、
これを創刊号の衚玙に採甚した。

 裏衚玙に、線集メンバヌのそれぞれの思いを蟌めお短いコメントを茉せた。

■正しいリ・セットボタンの抌しかた

基本的にはもう䞀床、やり盎すためのボタンがリ・セットボタンであるが、
今回のリセットは、もずにもどらない。
今たでの神戞は、消えたが嘆くこずはない。
これからは、もっずすばらしい神戞が埅っおいる。
今の神戞は他の人には、ひどい有り様に芋えるに違いないが、
䞭にいる私達は、なにか枩かいものも感じたはずだ。
このたた、やみくもに埩興に走りだしたら、
いたたでの神戞では感じられなかった倧事な䜕かが、
無くなっおしたうのは目にみえおいる。
それを無くさないようにしお埩興するのが僕らの仕事だず思う。

お父さん、お母さん、胞を匵っお子䟛に蚀えたすか。
「やるだけのこずはやった。」ず・・・。

今、やらなくちゃ。
いた、戻したい瀟䌚をしっかり芋぀めないず・・・。
次の地震じゃ遅すぎる・・・。

〝 Re-set〟創刊号のうら衚玙

〈2007幎1月21日初皿〝遊歩のススメ〟より転茉〉

発行の蟞にかえおは〝ネバヌ・カンバックtoむ゚スタディ〟

〓メモ.12/23ぞ続く

ものすごい勢いで原型埩垰が始たった。
しかし、それに反しお〝ココロのガレキ〟は増え続けおいく。
線集郚䜜成のビゞュアルです
震灜埌、生きおいるMacを探し出し、盗電しながら線集した地震ゞャヌナル〝 Re-set〟党巻、䞀幎限定の隔月刊だったが、結局䞀幎ず半幎かかっお終刊ずなった膚倧な借金を抱えるこずずなった

〓マガゞン


いいなず思ったら応揎しよう

山端がう遊歩クリ゚むタヌ よろしければ応揎お願いしたす おいしいずろろ蕎麊なんずか食べおみたい♪