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オイラと熱中症予備軍

    オイラはジロ。
    血統書付きの柴犬だ。

    外は暑いけど、部屋の中はひんやりしている。
    涼しいから快適なはずなのに、オイラも世話係もバテ気味だ。

    今日、世話係は朝から体が重たいとぶつぶつ言っている。

    「涼しい部屋にいるより、暑いけど外の空気吸ってる方が気分いいんだよね」

    そういって、フラフラと大きな日よけ帽子をかぶって出て行った。
    今日は土曜日。メダカの水替えの日だ。
    そういうお世話は欠かさない。世話係なだけにな。

    一通り世話を終えて戻ってきた。
    汗だくで更に体調悪そうだ。

    「熱中症になったみたい。頭痛いから熱あると思う」
    そういって体温計を手に取った。

    ピピピピ

    「…おかしいな。36.5℃しかない。でも、頭痛いし体重たいんだよね。」

    「年取ると涼しい部屋の中にいても熱中症になるらしいからな」
    かあちゃんがボソッと呟いた。

    オイラと世話係、同時にかあちゃんを振り返る。

    「年のせいかぁ。ジロさん確かによろよろだしね。」
    おいおいちょっと待て。
    なんでオイラの話になってるんだ。

    オイラはジロ。
    今日もなんとかなってるぞ。


     
     
    オイラはジロ。 血統書付きの柴犬だ。 とうちゃんが帰ってこなくなってから7年。 オイラは13歳になった。 3匹の猫と、世話役の人間2人と暮らしている。

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