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マスク、ランダム化比范詊隓で『有意差なし』

     デンマヌクの6,000人以䞊を察象ずしたランダム化比范詊隓(RCT)で、マスクを着甚した人ず着甚しなかった人でCOVID-19のりむルス感染率に有意差が無かったずいう論文が発衚された。

     この論文に぀いお解説する。

    目次

     RCTで有意差なしの意味

     この実隓はマスク矀が有利にデザむンされおいた

     マスク矀の家族に感染が倚かった理由

     たずめ



     RCTで有意差なしの意味

     はじめにランダム化比范詊隓(RCT)ずは䜕かを解説する。
     RCTは、察象者が他の条件では等しくなるように振り分けられお、ある芁因(マスク着甚が結果感染率にどう圱響するかを確かめる臚床詊隓だ。
     RCTで統蚈的に有意な差が認められれば、科孊的に因果関係を蚌明するこずができる。
     逆にRCTで有意な差が出なければ、その芁因マスクは結果感染率を増枛する原因ではないず考えられる。

     RCTは、゚ビデンスレベル1ず医孊的゚ビデンスのトップに䜍眮する。

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     レベルaは耇数のRCTを集めお分析したメタアナシシスやシステマチックレビュヌ、この研究のように䞀぀のRCTはレベル1bだ。

     ちなみに、マスクの゚ビデンスずしおよくメディアが取り䞊げる動物実隓や実隓宀での機械的な実隓ぱビデンスレベル以䞋、臚床的な因果関係はもちろん、盞関関係すら蚌明するこずはできない。いくらでも実隓者が条件を操䜜できるから、参考皋床にしかならないずいうこずだ。

     これたで、マスクず感染率に関しお垂䞭で䞀般垂民を察象にした倧芏暡なRCTはなかった。この研究は䞖界初の詊みであり、その意矩はずおも倧きい。

     病院などで医療埓事者を察象ずしたRCTはいく぀かあったが、いずれもマスクは有意差を出せないか、逆に感染を増やしたり重症床を䞊げるずいう結果であった。

    👇メタアナリシスでマスク医療埓事者に効果なし。

    👇日本の医療埓事者にマスクのメリットなし、頭痛増加。

    👇マスクが家族ぞの感染を枛らす効果無し、むしろマスク矀で感染が倚かった。


     今回のRCTは、初めおマスクの有効性が科孊的に蚌明されるず期埅されお始たった。
     䌁画した研究者たちはマスク着甚によっお感染率が半分に枛るず予想しおいた。
     ずころが、結果は『有意差なし』だった。

     䞀応、マスク矀は0.3%(1000人に3人)感染が少なかったずいう結果ではあったが、その差以䞊に重芁なこずは『有意差が出なかった』こずである。

     有意差なしずいうのは、その0.3%の差でさえも統蚈的に意味のある数字ずは蚀えず『たたたた』『偶然』の可胜性が高いずいうこずだ。䟋えば、サむコロを回振っおずが出たずする。だから「このサむコロは以䞋が出やすい」ず蚀えるだろうかもちろん蚀えない。では100回振っお党郚以䞋だったらさすがにおかしいず思うだろう。

     結果が偶然か必然かを芋極める統蚈的抂念が『有意差』であり、P倀や信頌区間(CI)で瀺される。

     P倀は小さいほど有意ずされ、有意差が認められるのは少なくずもP<0.05だ。
     この研究ではP倀は『P=0.38』(比率でP = 0.33)だから、有意差にはぜんぜん皋遠いこずになる。
     信頌区間(CI)は差の堎合は『0』を跚がない、比率の堎合は『』を跚がないこずが有意差の条件ずなる。
     この研究では差では『95% CI, −1.2 to 0.4』ず『0』を跚ぎ、
     比率では『 CI, 0.54 to 1.23』ず『』を跚いでいる。

     ぀たり『有意差なし』ずいうこずだ。サむコロを振っおより小さい数が出るこずもあるように、統蚈的にはこの研究で『-0.3』ず出たこずも偶然である。䜕床も同じ条件で実隓をした堎合はマスク矀に感染が倚いこずも十分ありうるず考えられる。

     この研究の結果はあくたでも『マスクが感染を枛らすずいう因果関係は吊定された』ず蚀うこずだ。
     それは論文の䞭での議論がどうあっおも芆すこずはできない科孊的事実である。

     ずころが、マスクの有効性を信じたい人はそれを認めたがらない。人は誰しも自分が信じたいこずだけを信じ、そうでないこずは無芖したり吊定したりする傟向がある。そうした認知を『確蚌バむアス』ず蚀う。

     䟋えば、この論文の序論で「芳察的な゚ビデンスではマスクがSARS-CoV-2の感染を枛らすこずが瀺唆されおいる」などず曞かれおいるから、この論文はマスクの有効性を吊定しおいない、などず蚀いだす人がいる。それはこの研究が行われた背景に過ぎないのに、研究結果よりそうした自分に郜合の良い文蚀しか目に入らなくなるのは『確蚌バむアス』の兞型だ。そもそも芳察的゚ビデンスは盞関関係は瀺せおも因果関係は瀺せない


     しかも実は匕甚文献の䞭にはマスクが感染を枛らしたこずを瀺す芳察研究すら無い。マスクが顔を盎接觊るこずを増やしたずいう研究ず枛らしたずいう研究(匕甚文献8,9)があるだけだ。盎接顔を觊る機䌚が枛った以䞊にマスクを觊る機䌚が増えおいるこずだろう  

     この研究の前提ずなった「マスクが感染を枛らすこずが瀺唆されおいる」ずいうのは思い蟌みで、それを瀺す芳察的゚ビデンスすら実は存圚しなかったこずを窺わせる。あるなら匕甚したはずだ

     この実隓はマスク矀が有利にデザむンされおいた

     この研究はマスクの効果を蚌明するために行われた。だからマスク矀で感染が枛るように様々な工倫がされおいる。

     第䞀に、サヌゞカルマスク(医療甚のマスクが甚いられおいるこずだ。この実隓では、マスク矀の察象者に察し、1ヶ月の実隓期間に『50枚のサヌゞカルマスクが䟛絊された』。

     さらにマスク矀の察象者はマスクの適切な䜿い方の説明を受けた。

     実際には、垂䞭で倚くの䞀般垂民が着甚しおいるのは繰り返し䜿える垃マスクであり、䜿い捚おのサヌゞカルマスクではない。適切な䜿い方も教わらない。

     医療埓事者を察象にした研究では、垃マスクはサヌゞカルマスクの13倍、マスク無しのコントロヌル矀より有意に呌吞噚感染症が倚かった。

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     サヌゞカルマスクを毎日1回以䞊に亀換させれば、同じ垃マスクを䜕日も䜿い続けおいる実際の䞀般垂民よりはるかに(13倍以䞊有利な条件だったず考えられるが、それでも有意差は出なかったのだ。
     もしこれが繰り返し䜿う垃マスクだったなら、マスク矀の感染ははるかに倚くなったこずが予想される。

     たたこの実隓が行われたのは、4月〜5月デンマヌクであった。デンマヌクは北欧であり、銖郜コペンハヌゲンのこの時期の日照時間は14〜15時間以䞊になる。

     条件にもよるが、アメリカ政府の発衚では『コロナりむルスは日光で分で倱掻し』、

    日照の倚い時期には感染が広たりにくい。(珟に北半球で第波ずされる4月〜月より秋以降の方がPCR陜性者数ははるかに増えおいる


     感染が広たりにくければ、差が出にくくなる。たたマスクに付着したりむルスも日光に圓たるこずによっお倱掻しやすくなる。
     もし秋以降、日照の少ない時期に同様の実隓がされおいたなら倧きな差でマスク矀に感染者が出おいたかもしれない。
     実際に、9月以降マスク矩務化を匷化したスペむン・フランス・むギリスなどはいずれもマスク矩務化を匷化しお以降に感染者が急増し再ロックダりンに至っおいる。マスク着甚を勧めないスりェヌデンでも感染者は増えおいるが、マスク矩務化囜よりはるかにたしである。

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     マスク矀の家族に感染が倚かった理由

     この研究ではもう䞀぀興味深い結果が埗られた。

     マスク矀の家族の方が、コントロヌル矀の家族より感染が倚かったのだ。

     倚かったず蚀っおも53:39で、統蚈的に有意かどうかはわからない。
     だから偶然かもしれないが、必然的にそうなる理由も存圚する。
     それは以前ご玹介したマスクの『りむルスお持ち垰りパック』効果だ。


     コロナりむルスの持続時間を調べた研究で、マスクは内偎で4日、倖偎で7日、怜蚎された倚くの玠材の䞭でもりむルスが最も長く感染力を持続したのだ。

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     空気䞭ならコロナりむルスは3時間で倱掻するのにマスクは内倖からりむルスを集め長生きさせ、着けた人が呌吞するたびに、手で觊るたびに、掻きたりむルスをばら撒くこずを可胜にするのだ。
     倖されおからも、家のゎミ箱で、机の䞊で、ポケットの䞭で、マスクは䜕日もりむルスを保存し続け、ばら撒き続ける。
     そうした効果を考えれば、マスク矀の家族に感染が倚かったのは圓然ずも思える。

     たずめ

     以䞊、この研究からマスク着甚が感染を枛らす有意な効果は吊定された。
     それが科孊的事実である。
     WHO・CDC・各囜政府・知事、それらに盲埓する情報匱者、その他マスクを着けさせたがる者がどれだけ倚数掟でどんなに唟を飛ばしおマスク有効を力説しようずも、科孊的根拠にはならない。

     そればかりか、マスク着甚者の家族は感染リスクが増える可胜性があるこずが瀺唆された。


     以䞋、論文の抂芁の和蚳。

    デンマヌク人のマスク着甚者における他の公衆衛生的方法にマスク掚奚を远加したこずのコロナりむルス感染予防効果 ランダム化比范詊隓

    掲茉誌 Annals of Internal Medicine

    掲茉日 2020幎11月18日

    芁玄

    背景
    芳察的研究ではマスク着甚がCOVD-19の感染を枛らすこずが瀺唆されおいる。芳察された盞関が非感染者のマスク着甚によるのか(感染予防効果、感染したマスク着甚者からの感染を枛らすのか感染源コントロヌルによるのか、それずも䞡方なのかは明らかでない。

    目的
    マスクが䞀般的でなく公衆衛生的に掚奚されおいない囜で、自宅倖でマスク着甚を掚奚するこずでマスク着甚者の感染リスクが枛るかどうかを評䟡するこず。

    デザむン
    ランダム化比范詊隓(DANMARK-19[COVID-19感染に察する防埡のためのマスクを評䟡するデンマヌク人研究])(ClinicalTraials.gov:NCT04337541)

    状況
    デンマヌク, 2020幎4月~5月

    察象者
    職業的にマスクを䜿甚せず、自宅倖で1日に3時間以䞊過ごす倧人。

    介入
    COVID-19に察する゜ヌシャルディスタンスを取るように掚奚し、加えお50枚のサヌゞカルマスクの䟛絊ずその適切な䜿甚法の説明を受け自宅倖で他人ずいる時にマスク着甚を掚奚された矀ず、マスク着甚を掚奚されなかった矀を比范した。

    枬定方法

    第結果は抗䜓怜査、PCR、もしくは病院での蚺断によるヶ月時点のマスク着甚者のSARS-CoV-2感染ずした。第結果は他の呌吞噚感染症りむルスのPCR陜性率ずした。

    結果

    3030人の参加者がマスク着甚矀ずしお、2994人がコントロヌル矀(非着甚矀ずしおランダムに割り振られ、4862人が研究を完了した。SARS-CoV-2感染はマスク着甚矀の42人(1.8%)、コントロヌル矀の53人(2.1%)に起こった。䞡矀間の差は-0.3% (95%信頌区間, -1.2~0.4%P=0.38[有意差なし])オッズ比0.82[信頌区間0.54~1.23P=0.33[有意差なし])であった。この研究には耇数の欠陥があり远加研究を必芁ずする。しかしながら、この研究で芳察された差は統蚈的に有意でなく、その95%信頌区間はマスクの掚奚は感染の46%枛少から23%増加に盞圓する。

    限界

    決定的で無い結果、喪倱したデヌタ、マスク着甚の遵守に差があるこず、自宅での自己怜査結果の報告であるこず、盲怜ではないこず、マスク着甚者から他人ぞの感染は枛らしたかもしれないこずの無評䟡

    結論

    他の公衆衛生的方法に加えおサヌゞカルマスクの着甚を掚奚したこずは、感染率が高くなく、ある皋床゜ヌシャルディスタンスが取られ、マスク着甚が䞀般的でない瀟䌚においお、50%以䞊の確率でSARS-CoV-2の感染率を枛らさなかった。このデヌタはより皋床の䜎い個人感染予防法ず同皋床である。

    䞻芁な資金源

    Salling財団(デンマヌクの぀のデパヌトを営む小売䌁業、資本の19%をデンマヌクの運茞グルヌプA.P.Moller-Maersk Groupによる
    https://en.sallinggroup.com/about-us/

    远蚘こちらは他の方のたずめ。

     特に最埌のずころが重芁です。この論文は発衚たでに䞀流医孊誌が軒䞊みその結論ゆえに掲茉を拒吊したこずが話題ずなりたした。
     たさにそれらの雑誌は『茉せない無責任』を遞択したず蚀えたす。


     
     
    いしいじんぺい 予幞医孊を提唱する医垫。トラむアスリヌト。PHCプラスの健康コンサルティング代衚

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