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Photo bycozy_quokka1514

神道とreligionと宗教の相関関係

    Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.
    常識とは、18歳になるまでに身に付けた偏見の寄せ集めである。

    アルバート・アインシュタイン

    外国人の目から日本を見た時「日本人は無宗教なのになぜこれほど民度が高いのか」と不思議に感じるという話を聞く。 逆に日本人は、宗教と民度の関係性がわからなくて、外国人が何を不思議がっているのかがピンと来ない。

    この認識の食い違いは、religionを日本語で宗教と訳す所から始まっているように思う。 religionの語源は「根源的存在と再びつながる」という意味だ。

    これは文化的要素を除いて本質のみに注目すると、宗教と訳すよりも、神道と訳した方が原義に近い。

    お宮は子宮、参道は産道。 神社参拝とは、胎内に戻ること。生育過程で身に付けた様々な偏見や先入観や認知の歪みを削ぎ落とし(禊ぎは身削ぎ)、根源的存在とのつながりを取り戻してから生まれ直すことを象徴する聖域。

    その根源的存在を我々は神と呼んでいる。

    内在神とのつながり(inner faith)は人それぞれが感じ取るもので、誰かから教わるものではない。だから神道と神社には決まった教えもない。 大きな違いは、日本には神社という可視化された禊ぎの聖域があるが、外国にはそういう場所はないということ。

    教会は、他者に生じた信仰(outer faith)を刷り込む場であって、これこそが「宗教」と訳されるべきものと言える。

    この構造に世界の人々は気付きはじめているし、実際に信者は減り続けている。表向きには信者にカウントされていても「ガチ信者」は確実に減り続けている。

    日本でも、葬式を表向きには仏教形式で行うが、だからと言って仏教を信仰しているわけではない、その構図と同じ。

    社会通念として後天的に刷り込まれる信仰文化とreligionは本来は真逆の概念なんだ。 だから、日本の神社に来て特別な思いを抱く外国人が多いのは、人としてごく自然なこと。 紀元前に枝分かれしたreligionと神道は、再び(re)つながり(ligare)はじめている。

    当の日本人は、先人が残してくれた神道と神社のありがたみを忘れている。これも自然の理ことわりである。毎日おいしいものを食べていると、それに慣れてしまい、ありがたみを忘れる。それが良いか悪いかではなく、それが自然というものだ。

    そのため、日本人よりも、むしろ神道や神社に一度も接した事がない外国人の方が、そのありがたみを感じ取りやすい。そういった「外側の人々」の存在によって、日本人は忘れていたそのありがたみを思い出す。これも自然の理である。

    この理について、日本のある先人たちは客人神まろうどがみという言葉に集約して後世に伝えた。まろうどは稀な人、異人まれびとの転訛。客人神はあの世からやってくるというような説話は、時の経過によって迷信化した民間伝承の産物に過ぎない。

    異人との接触を神と表現した先人は「神は人と人の間の差異に宿る何か」だと認識していたことが窺える。原始仏教の世界観ではこれを「人間」と呼ぶ。

    その仏教を含むすべての宗教は迷信化し、仏道やreligionは神道と融合する。イエスや釈迦の言葉の意味がわかる者は、キリスト教や仏教を信仰しない。
    ただ自然の理を見出し、そこから自分自身の生き方の指針を定める。差異があってこその人間という自然の理を知る者なら、自己の認識を他者に押し付けることがいかに無知で愚かな行為であるかも知っている。

    すべての宗教はいずれ腐敗し土に還り、その土から新しい命が芽生える。

     「わたしに向かって、『主よ、主よ』と言う者が皆、天の国に入るわけではない。わたしの天の父の御心を行う者だけが入るのである。かの日には、大勢の者がわたしに、『主よ、主よ、わたしたちは御名によって預言し、御名によって悪霊を追い出し、御名によって奇跡をいろいろ行ったではありませんか』と言うであろう。そのとき、わたしはきっぱりとこう言おう。『あなたたちのことは全然知らない。不法を働く者ども、わたしから離れ去れ。』」

    マタイによる福音書 7:21-23
     
     

    悠

     
     
    古代日本の謎解きの旅|人と人の横のつながりを生む、カフェのようでそうでない「余白亭」の運営者|まずはカフェや古民家を丸ごとお借りして月に一回ペースでやっていきます

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