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十数幎ぶりに論文を曞く環境に就いお思うこず


    はじめに


     転職前には倚い時で幎報ほどの孊術論文を曞いおいた。しんどくなっおしごずを倉えそれから開攟された。晎れお「自営業」ずなれおふんだんにある時間ず぀぀たしいしごずをみずから差配でき、おだやかな時をすごしおいた。

    ずころが、昚幎月にひょんなこずからもずの職堎研究機関にパヌトタむ厶で埩垰しお、はや半幎。以前ず同様、論文を曞く矜目に。そんな浊島倪郎的経隓のレポヌト。

    さた倉わり


     ここで぀ずめお実隓ず執筆にいそしむ日々が埩掻。そしお以前の自分のやっおいたこずをふりかえり、よくもたあ、雑甚倱瀌のかたわらこんなに曞いおいたものだ、ず感心したりあきれたり。元旊やゎヌルデンりィヌクもなく家族をろくすっぜかえりみず、ほかのこずをないがしろにしおきた。

    その぀けがいたの自分にはねかえっおきおいるけれどそれはそれずしお 。

    さお、むかしの職堎に埩垰しおたず着手したこず。それは圓時発衚しきれなかった新事実のなかから陳腐化しおいない内容をピックアップ。内容をたしお論文投皿の可胜性がないか粟査するこず。それにプラスしお実隓。

    もちろんこの職堎にあらたなサポヌトをしおくださるスポンサヌをさがす仕事もくわわる。できれば自分の人件費もほしいし、远詊隓の実隓を必芁ずするものもでおきそう。実隓面に぀いおはべ぀の機䌚に蚘すずしお。

    けっきょく、あれこれ思案しお投皿できそうなのは報分ぐらいか。ずころがこの䜜業、おもわぬ足かせがあるず気づいた。

    足かせずは

     以䞋で觊れたいが研究環境はここ幎ほどでさた倉わり。もちろんよくない方にだ。必芁な予算は限られ、人員はずほうもなくけずられ非垞勀スタッフがめだ぀。

    若い垞勀の研究者が極端にすくなく、じっくりしたしごずをすすめるにはそれがブレヌキになっおいる。でも急にどうこうできるものではない。

    そんなもんだず認識しお「はっはっはっ」ず也いた笑いでごたかすしかない。それにかえお必芁最小限の費甚で枈むくふうができないかい぀も頭をよぎる。

    できるかな


     「できるかな。」NHKの番組名ではない。わたしは埩垰の初日にそう぀ぶやいた。もちろん研究の遂行だ。けずられた研究のための運営費はいったいどこに消えおいるのかスタッフにたずねた。どうも光熱氎費やその維持管理費、犏利厚生面などらしい。共同研究を埗おも間接経費でごそっず䞭抜きされるそうだ。

    間接経費はどこかから降っおくるでも湧いおくるわけでもない。本来確保されおいた研究の経費分を䞭心に毎幎のようにけずり充おおいる。
     
    もちろん党䜓の予算が毎幎削られおいるので垳尻合わせしおいるずもいえる。やりくりするしかない。すでに䜙裕はなく也いたタオルそのタオルすらないをしがるがごずく、以䞋のようにしおありえない方法で工面する。

    奉仕䜜業の䞀面

     わたしの職堎の共同研究宀。民間䌁業ずの共同研究にもずづき、この䌁業から手䌝いの報酬を頂戎するずずもに、研究宀の貞り賃を負担しおいる。これで研究機関の䞀宀を居堎所ずできおいる。

    だが実際のずころ、たりない消耗品・機材を自腹で賌入しおいる。あくたでも自分の業瞟づくりのため、やむをえない。

    もずいた頃もあおにくい費甚を自腹で工面したり埌茩たちの䞖話を焌いたりしおいた。それでもそれなりの報酬を頂いおいた。ずころが今回の状況は栌段にきびしい。

      頂いおいる報酬 << しごずにかかる費甚

    ずなっおいる。぀たり奉仕䜜業のうえに持ち出し。研究宀ぞの恩返しず将来のためのずうぜんの投資ず思い玍埗ずくですすめおいる。

    䞊で蚘した論文を投皿する費甚もすべお自費。この状況はこの研究宀のみならず、どうやら日本䞭で進行しおいるようだ。その状況を衚す資料をみ぀け、合点がいった。぀たりこうだ。

    資料から

     ほんの数日前2022.6.14文科省がふれおいる。日本の泚目床の高い論文数が䞖界で䜍になったず「科孊研究のベンチマヌキング 2021」(NISTEP, 調査資料-312) を匕甚した内容の「幎版科孊技術・むノベヌション癜曞」 が出された。

    それにくわえおすこし叀い朝日新聞の蚘事だが、論文の投皿費甚䞀報で数十䞇円かかるものが倚いはWeb䞊で公開する費甚が加わり高隰しおいる。日本では研究運営費の状況も盞たっお投皿費甚を工面できないほど。

    わたしが投皿する䞀般的なレベルの論文数すら䞊のNISTEPの指暙では日本は䞖界で䜍たで䜎䞋しお久しい。

    幎前ならば


     すくなくずも幎前、この職堎の垞勀だった頃には論文投皿費甚は意識せずずも難なく出せおいた。おそらく幎間報ほどでも今の報の費甚にもならない。そうでないずたくさん出せたはずがない。ずころがいたではかすかに残る幎間運営費で報を出すこずすらたたならない。

    あたりにもその栌差は倧きく理䞍尜だ。たしかに建物は耐震化など改修がすすみ、居䜏環境は充実した。以前は気を぀けないず䞊から劣化したコンクリヌト片がおちおくるほど傷んでいた建物だ。

    それがこの幎でどうにか改修できおいる。しかし、そのなかではたらく人々は疲匊し、はっきり蚀っおすさんでいる。どうしおこうなっおしたったのだろう。

    建物は立掟だが

     職堎環境建物などはたしかに芋映えがよくなった。トむレも快適だ。でもどうだろう。

    たしかに倧きなプロゞェクトや予算を確保しおいる研究宀もあるが、状況はそんなに䜙裕があるようには芋えない。ほが非垞勀スタッフの雇甚費甚で消えおいる。

    瀟䌚保障費や雇甚保険などをしっかり充圓せねばならず、以前ずは雇い方も倉わったし、䌑日も確保しないずならない。

    その䞀方でわたしのお䞖話になる研究宀のように、いただに幎近く前の機材をだいじに修理し぀぀䜿っおいるずころもある。自䜜もいずわない。䌁業の方が先日、芋孊された際に同情しおいた。本来ならば䜿い捚おするプラスチック機材すら掗っおくりかえし䜿うほど。

    民間からの共同研究費の個別額は幎前ずほが倉わりない。したがっお盞察的には幎前の運営費盞圓をこうした共同研究費や委任経理金などをかきあ぀めおようやく息ができるぐらい。それでもスタッフの自腹で充圓しおいる分が倧きい。

    おわりに


     もちろん、ここのスタッフのみなさんは手をこたねいおいるわけではない。それぞれ努力されおいる。共同研究など運営費以倖の予算の確保に熱心だ。

    䞊に曞いたように幎前ならば運営費がそこそこあったらその分の確保のためにあくせくせずによかった。それが最䜎限の研究の幅を広げる心の䜙裕になりアむデアが生たれおいたず感じおいる。その䜙裕をもらえおいないこずが灜いしおいるず思う。

    ボランティアが自腹をきるほどたで研究機関の䞀郚は疲匊しおいる。論文投皿の費甚を出せる研究費をどこからか工面しないずならないず぀ねに考えおいる。

    マネゞメント自䜓は他囜の研究宀でもおなじ。いやもっずきびしいはず。トップレベルの研究宀でも垞勀スタッフの人件費の半分すら自分でさがすずいう。

    ふりかえっお日本。䞀定の研究成果をだしおいるにもかかわらず、正圓に評䟡を受けお、぀ぎのしごずに぀ないでいけるかどうか。いたの珟状を省みおいきたい。

    わたしがうごけるのは幎かな、幎かな。本業を控えめにし぀぀このしごずに兌業で就いた。い぀たでこのぞんなかたちでのかかわり方が぀づけられるかわからない。いたは雌䌏の時期ずおもい耐えお業瞟を積んでいきたい。

    参考にした資料


    科孊研究のベンチマヌキング 2021 2021.8、 文郚科孊省 科孊技術・孊術政策研究所 科孊技術予枬・政策基盀調査研究センタヌ

    什和4幎版 科孊技術・むノベヌション癜曞 2022.6、文郚科孊省 科孊技術・孊術政策局研究開発戊略課 

    朝日新聞DIGITAL 2020.4.5 

    natureダむゞェスト 2018.5、気付いおないのはPIだけ Vol15No.8

    Nature (2018-05-16) | doi: 10.1038/d41586-018-05143-8 | Some hard numbers on science’s leadership problems


     
     
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