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芋出し画像

甘さをもずめない庶民的なくだものを所望するのはもはや究極のぜいたくなのだろうか

    はじめに


     先日にひき぀づき、くだものに぀いお。先日、店の棚にならぶ高䟡なくだものたちを玠通りするず蚘した。肉魚以䞊の䟡栌で買えないのずそれ以䞊に味を奜たないから。

    蚘事を読たれおこのヒトはいったい䜕を食べおいるのだろうずふしぎに思われおいるのかもしれない。そのあたりに぀いおふれたい。

    きょうはそんな話。

    くだもの生産


     幎ほどたえたでくだものを生産しおいた。早生みかん、たんかん、ぜんかん、ネヌブル、きんかん、スむヌトスプリング、甘倏、はっさく、がんたん、ゆず、もも、ブルヌベリヌ、キりむフルヌツ、うめ、ビワなど。その倚くは昭和からの叀い品皮。こうしおみるずみかんの類が倚い。たしかに呚囲をみわたすず叔父やご近所さんにみかんずお茶の蟲家が倚かった。

    そこそこあたらしいのはスむヌトスプリングぐらい。枩州みかんず八朔の亀配によるこの品皮の商品名が、育皮家や販売者のきもちや消費者の嗜奜を代匁しおいる。甘さを感じにくくなった䞡芪が怍えたもの。わたしは奜たない。

    たしかに販売所に出すず、こちらから売れお八朔やあたな぀は売れ残る。それに察しおわが家はいずれもすっぱいもずの品皮の八朔のほうを奜む。「八朔を切る」ずいう父をようやく抌し留めた。

    やがお


     そののちみかんはなぞの病気でがんたんを陀いおすべお枯れた。数十幎吹いたこずのない倧颚で桃はほずんど倒䌏するなど、もはや販売どころか食べるほどもない。

    昚幎あたりからくだものは「買うもの」に倉わった。新たに苗朚を育おお実をしっかり぀ける頃たでわたしの䜓力は残っおいないだろう。くだものづくりはもうあきらめたずいっおいい。冬から初倏たで䌑みなく食べおも食べきれないほどできおいた。やむなく日おきに販売所に売りに行くほど。

    買う立堎になっお


     店に出向いお買うようになり、ため息しか出ない。䜜っおいたころずくらべお店にならぶくだものたちは高玚品皮がほずんど。わたしが぀くっおいたようなくだものはほずんどならんでいない。

    いたこうしおふりかえるず、圓時のわが家の果暹畑には呚囲に埓わないたたの叀い品皮ばかりが残っおいた。いた流行の甘い品皮ずはこずなり、じ぀に玠朎なあじわい。逆に食べやすくくりかえし食べおも飜きが来ない。そんなくだものたちに出䌚えお「安䟡」に買える機䌚が店ではめっきりなくなっおしたった。じ぀に残念。

    おなじこずは野菜たちにも蚀える。ずうもろこしはスむヌトコヌンでなく、むかしのもちもちしお甘くない叀い品皮をひっそりはなれた畑で぀くった。その理由はご近所のスむヌトコヌンずの亀雑をさけるため。めいわくをかけられない。販売所で「このモチモチがよくお」ず買い求めにはるばる来られる方がいらしたのはうれしかった。

    しかたがない


     はたらいただけ収益をあげるこずはむずかしいくだものたち。呚囲はやむなく朚を切るか、継ぐかしお「甘い」ずいわれる高玚品皮に倉えおいく。ずはいえ登堎した品皮は病気に匷いずはかぎらないし、倧颚に耐えられるずもいいきれない。それなりに䞖話をやき、たいせ぀にそだおる。

    そしおようやく果暹が実りはじめる。それたでは持ち出しばかりで、その朚からなにも利益は出おいない。やがお数幎かけおわずかず぀利益を生みはじめる。

    唯䞀の䟋倖

     ももは䟋倖的存圚だった。西南地方ではたいぞんそだおるのがむずかしいから。氎はけがよい堎所で、西日本の産地は瀬戞内など倏に雚が少ない地方がいい。それずくらべるず圓地はあきらかにハンデが倚い。

    したがっお「◯◯のもも」ず圓地の露地ものず銘打぀ずあっずいう間に売れおいた。酞味ず甘味、銙りず申し分なかった。熟しおから収穫、そっずたわりを保護し぀぀車で泚意深く運び、収穫の数時間埌には店にならべた。しかも季節柄、販売所の冷蔵のショヌケヌスにいれおもらえる特別あ぀かい。わたしの぀くるなかでは特別な存圚だった。叀い品皮なのにぐうぜんよい味わいの実のなる朚だった。

    さらに父が長幎にわたる経隓でその朚から接ぎ朚を育成。それを暪目で芋おいた。そんなリスクの高い苊劎の倚いくだものはもう぀くりたくない。剪定、摘果や袋がけなどの手間もかかる。もっず぀くりやすいその土地に合ったそがくなくだものがいいず぀くづく思った。

    おわりに


     やはりこの土地にはみかんのなかたがいちばん。杉林が北颚をさえぎり海に面した陜だたりの土地。適地のはずなのに぀ぎ぀ぎに枯れおしたった。

    いずれもみかんの味はどれもシンプルでおいしかった。新鮮なくだものの味は酞味ず甘味のバランスがずれおおり、かおりも採れたおが最䞊もちろん远熟させるタむプの晩柑などもある。その状態をいちばんおいしいず思う。高玚品をいただいお口にしおも、どれもわたしの舌はなにも反応しない。甘いだけの氎っぜいものはもっずもがっかりしやすい。

    きょうも「庶民の味」を探しお店をたわる。ごくたたに八癟屋さんで「安いのにおいしい」叀い品皮の商品が芋぀かる。もはやこんな行動はぜいたくの極みなのかもしれない。


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    孊びを支えお幎、今は倧孊で教育・研究のボランティア、ならびに歳以䞊限定「たなびの森MS」jinnote35?gmail.comを@ぞ運営䞭。博士蟲孊、野菜づくりず販売を経隓。絵ず宇宙はこころの友。Googleアドセンス、Amazon ア゜シ゚むト参加。

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