
【詩】僕は水槽の中にいる
僕は薄暗い水槽の中にいる
水槽のガラスは分厚くて外の人の顔は歪んで見える
日も差し込まないこの水槽は
酸素が薄くて
息をするのもやっとだ
水槽の外の人は僕が水槽の中にいることに気づかなくて
外の人と同じように接する
それはありがたくもあるけど
同時に苦しくもある
僕は一生懸命水槽の外の人と同じように過ごすけど
外の人が普通にできることができない
僕は精一杯やろうとしてるけど
どう頑張っても上手くいかない
水槽の外の人から怪訝そうに見られるけど
普通をできない僕が悪いから
僕はその人を恨んだりはしない
その時のやり切れない気持ちに
もう慣れた
外の人間の笑顔がガラス越しに歪んで見える
笑い声がこだまして聞こえる
ぼくは一生そっち側にいけない。
ガラス一枚挟んだだけなのに
気の遠くなるような距離を感じて眩暈がする
息が乱れたから一度大きく息を吸う
自分らしくとかそんな言葉が蔓延る世の中
水槽の中の僕はどうやって自分らしく生きていけばいいのだろう
光がなくて全てが塞がれた感覚がする
時々,水を飲んで溺れそうになるよ
月日が過ぎるたび,息苦しさが増していく
もし僕が外に出ることが出来るなら
何ひとつ遮られずに青空を見たい