
「オレが描いていたのは、作品じゃなかった。」
「読んでると、なんだか落ち着くんです」
そう言われたとき、正直、驚いた。
普段、そんなことを言われる人間じゃない。
何者にもなれなかったオレにとって、
それはメチャクチャ嬉しい言葉だった。
それでいつしか、オレ自身が、
自分から路地裏喫茶店へ、
知らず知らずのうちに、
のめり込んでいった。
でもね。

ある日ふと、気付いたんだ。
「コレ、誰の悩みを描いてるん?」
「誰のために描いてるん?」
……って。
そりゃ、そうなんだよ。
AIに丸投げして、
そのままコピペしてただけなんだから。
言い訳にはしたくない。
家事。
主夫。
父親。
日々の悩み。
それを即座に解決してくれるのが、
ChatGPTだった。
ものの数秒で、
それっぽい文章が出来上がる。
トイレでこっそり用を足してる間に、
一本完成してる。
そりゃもう、
オレにとっては夢のような居場所だった。
だけどね。
ここからが本題。
ある日、
昔からずっと信頼していたクリエイターに、
あることを教えてもらった。
そこで初めて、
「創作」と、そうじゃないものの違いに、
オレはようやく気付いたんだ。
オレが描いていたものは、
作品じゃなかった。
とてもじゃないけど、
対価交換できるレベルじゃない。
そう、ハッキリ気付いた。
そしてもう一つ、気付いたことがある。
そんな状態で出していた有料創作。
誰も買わなくて、
本当に良かった。
今となっては、
ホッとしてる。
だから、
ハッキリ言うね。
フォロワーが減ってもいい。
嫌われてもいい。
ただの数字なんだって、
ようやく気付いたから。
もう、
数字のためには描かない。
たった1人ポツンと佇んでる貴方へ向けて
自分の中にあるものを、
自分の言葉で、
自分の作品として届けたい。
これは、
今までの路地裏喫茶店を否定する話じゃない。
むしろ逆
路地裏喫茶店があったから、
閑野怜として描く覚悟ができたんだと思う
その意味では、
これは卒業宣言に近いのかな
だからこれからは、
路地裏喫茶店からではなく
閑野怜から
創作届けるね。
——閑野 怜
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