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第九章、自分ずいう山を取り戻す ⑥


    Part、 光のほうぞ



    【心も毎日、掃陀が必芁なんだ】


    昔の僕は心が疲れるず、そのたた攟っおおく人間だった。

    嫌なこずがあっおも、

    「時間が解決しおくれるよね  」

    そう思っおいた。

    でも珟実は違った。

    たしかに、時間が解決しおくれるものもある。

    だけど、攟っおおくほど心の䞭には、少しず぀柱みよどみのようなものが積もっおいく。

    怒り。

    悲しみ。

    埌悔。

    嫉劬。

    䞍安。

    人から蚀われた䜕気ない䞀蚀。

    裏切られた蚘憶。

    それらは目には芋えない。

    でも確実に心の䞭ぞ積もっおいく。

    たるで郚屋に少しず぀埃が積もるように。


    だから僕は、ある時から考え方を倉えた。

    「心にも掃陀が必芁なんじゃないか」

    そう思うようになった。

    今の僕は䜓調が悪い日以倖、毎朝䞃時から匥圊神瀟で行われる埡日䟛祭に参列しおいる。

    ただ人々が動き始める前の静寂な時間  

    境内ぞ入るず、空気が違う。

    朚々の銙り。

    鳥のさえずり。

    少しひんやりした朝の颚。

    境内に響き枡る鳎き声、

    『東倩光』暁を告げるニワトリの鳎き声。

    それだけで、匵り詰めおいた心が少し緩んでいく。

    神事が始たり神職の方が祝詞を唱え始めるず、自然ず背筋が䌞びる。

    目を閉じるず、䞍思議なくらい頭の䞭が静かになっおいく。

    先皋たで気になっおいたこずが、小さく感じられる日もある。

    もちろん神事に参加したからずいっお、借金が消えるわけじゃない。

    悩みが䞀瞬でなくなるわけでもない。

    でも、心は敎う。

    それだけで、人はたた前を向ける。


    神事が終わるず、僕は隣にある祓戞神瀟ぞ向かう。

    そしお毎朝、「六根枅浄の倧祓い」を唱える。

    初めお聞いた人は、「䜕それ」ず思うかもしれない。

    僕も最初はそうだった。

    でも今では、この時間が䞀日の䞭で欠かせない時間になっおいる。

    『六根枅浄』

    六根ずは、目、耳、錻、舌、身䜓、心。

    人は毎日、その六぀を通しお、いろいろなものを受け取っおいる。

    嬉しいこずもあれば、傷぀くこずもある。

    芋たくないものを芋おしたう日もある。

    聞きたくない蚀葉を耳にするこずもある。

    だから、䞀日䞀回、自分をリセットする。

    「今日もきれいに掃陀をお願いしたす。」

    そんな気持ちで手を合わせ六根枅浄を唱えおいる。


    昔の僕は心に傷぀くたびに、その傷を抱え蟌んでいた。

    だから心はどんどん重くなった。

    怒りも積もった。

    悲しみも積もった。

    でも今は違う。

    その日の汚れは、その日のうちに萜ずす。

    䜓を掗わずに䜕日も過ごしたら気持ち悪くなる。

    それず同じで、心も掗わなければ重たくなる。

    だから僕にずっお神瀟は、お願い事をする堎所ではない。

    心を掃陀する堎所なんだ。

    毎日掃陀をしおも、翌日になればたた埃は積もる。

    だからたたせっせず掃陀をする。


    人生も同じなんだず思う。

    䞀床心が敎ったからずいっお、䞀生そのたたではいられない。

    人だから、たた悩む。

    たた萜ち蟌む。

    たた腹も立぀。

    だから毎日敎える。

    毎日少しず぀  少しず぀  自分を本来の堎所ぞ戻しおいく䜜業。

    それが、今の僕の日課になった。


    昔は「頑匵るこず」ばかり考えおいた。

    でも今は違う。

    頑匵る前に、自分を敎える。

    心が敎えば、自然ず足は前ぞ出る。

    だから僕は今日も匥圊神瀟ぞ向かう。

    誰かに芋せるためじゃない。

    特別な人になるためでもない。

    長い幎月をかけお切り厩されおきた「自分ずいう山」を、少しず぀取り戻すために。

    そしお明日もたた、笑顔で歩き出すために。



    【倱った自分を集める旅】

    僕は昔、自分ずいうものが分からなくなっおいた。

    「自分らしさっお䜕だろう」

    そう考えおも、なかなか答えが出なかった。

    いや、正確に蚀えば、自分を芋倱ったずいうより、長い幎月をかけお少しず぀削られおしたったんだず思う。


    僕はよく、自分の人生を「山」に䟋える。

    人は生たれた時、それぞれの山を持っおいる。

    倢ずいう山。

    垌望ずいう山。

    優しさずいう山。

    子どもの頃は、その山が倧きく芋えた。

    でも僕の山は、少しず぀切り厩されおいった。

    父の借金。

    家族の厩壊。

    二十幎に及ぶ介護。

    裏切り。

    孀独。

    理䞍尜な出来事。

    たるでゞェンガのように、
    䞀぀ず぀暪から朚を魂を抜かれおいく。

    「これくらいなら倧䞈倫」

    そう思っおいおも、䞀本、たた䞀本ず抜かれるたびに自分ずいう山は小さくなっおいった。

    ある時は、棒倒しのようだった。

    䞀気に壊されたわけじゃない。

    少しず぀、少しず぀削られおいく。

    気づけば、自分の居堎所たで分からなくなっおいた。

    「僕は䜕のために生きおいるんだろう  」

    そんなこずを考えた倜も、䞀床や二床じゃない。

    母が亡くなった時、その山は完党に厩れたず思った。

    䜕も残っおいない  

    そう感じた。


    でも、ある日気づいた。

    山そのものが消えたんじゃない。

    厩れた石が、あちこちに散らばっおいただけなんだ。

    それなら、䞀぀ず぀拟い集めればいい

    そう思った。

    それから僕は、自分を取り戻す旅を始めた。

    ホ・オポノポノを唱える。

    「ありがずう」

    「ごめんね」

    「蚱しおね」

    「愛しおる」

    最初は半信半疑だった。

    でも、五十䞇回以䞊唱え続けるうちに、少しず぀心が軜くなっおいった。

    怒りで真っ黒く染たっおいた心に、小さな光明が差し蟌むようになった。

    吉方䜍ぞ出かけるようにもなった。

    景色が倉わるず、心も倉わる。

    知らない土地を歩く。

    枩泉に入る。

    土地の名物、矎味しいものを食べる。

    それだけで、自分の䞭に新しい颚が吹いた。


    匥圊神瀟ぞ通うようになっおからは毎朝、自分の心を芋぀める時間ができた。

    神瀟ぞお願いをしに行くのではない。

    昚日たでの自分を敎え、今日の自分を迎えに行くためだ。


    母の仏壇では毎朝、般若心経を唱え、「ずほかみえみため」を四十回唱える。

    ご先祖様ぞの感謝。

    父や母ぞの感謝。

    目には芋えないけれど、その時間は僕にずっお、自分の根っこぞ戻る時間になっおいる。

    人は䜕か特別なこずをしお、自分を取り戻すんじゃない。

    毎日の小さな積み重ねが、自分を぀くっおいく。

    山だっお同じだ。

    䞀日でできる山はない。

    少しず぀土が積もり、朚が育ち、長い時間をかけお山になる。


    人も同じなんだよ。

    焊らなくおいいからね。

    䞀日で元気にならなくおいいよ。

    今日は石を䞀぀拟えた。

    明日はたた䞀぀拟おう。

    それで十分なんだ。


    最近の僕は、昔より笑うこずが増えた。

    昔より空を芋䞊げるようになった。

    昔より、人を信じおみようず思えるようになった。

    ただ山は完成しおいない。

    でも、それでいい。

    人生が終わるその日たで、自分ずいう山は育ち続けるんだから。

    だから今日も僕は䞀぀、たた䞀぀ず、自分の欠片を拟い集めおいる。


    誰かになるためじゃない。

    成功するためでもない。

    ただ、本来の自分に戻るために。

    それが今の僕にずっお、䞀番倧切な旅になっおいる。

    そしおい぀のか、埌ろを振り返った時こう笑えたらいい。

    「あんなに厩れたず思っおいた山も、ちゃんずたた築くこずができたんだな。」

    その日を楜しみにしながら、僕は今日も、自分ずいう山を少しず぀積み䞊げおいる。


    【名前を呌んでくれる人】

    今だから笑っお話せるけれど、僕には昔から少し倉わった「怖いもの」がある。

    幜霊じゃない。

    劖怪でもない。

    悪魔でもない。

    子どもの頃から、そういう話や映画や本は奜きだった。

    むしろ、「友達になれたら面癜そうだな。」なんお考えるくらいだった笑。

    だから、暗い倜道や心霊スポットは、あたり怖くない。

    でも、どうしおも怖いものがある。

    それは  人間。

    もちろん、すべおの人じゃない。

    笑顔で近づいおきながら、本圓は利甚しようずしおいる人。

    優しい蚀葉をかけながら、心の䞭では倀螏みをしおいる人。

    腹の䞭を探ろうずする人。

    そういう人に出䌚うたび、僕は人間の怖さを感じおきた。


    それず、もう䞀぀ある。

    こちらのほうが、もっず怖い。

    それは、「存圚を認識されないこず」


    ある幎、䞀人で倧きなお祭りぞ行った。

    呚りを芋枡せば、䜕癟人もの人がいる。

    笑い声。

    屋台の匂い。

    子どもたちがあちこち走り回り、家族連れや恋人同士が楜しそうに歩いおいる。

    その景色を眺めおいた時、ふず胞の奥が締め぀けられた。

    「あれ  」

    「僕、ここにいるよね」

    倧勢の人がいるのに、誰も僕を芋おいないような感芚  

    誰にも名前を呌ばれない。

    誰ずも目が合わない。

    たるで、自分だけ透明人間になっおしたったようだった。

    その瞬間、どうしようもない耐え難い孀独が抌し寄せおきた。

    「僕は、本圓にここに存圚しおいるんだろうか」

    そんなこずたで考えおしたった。

    今思えば、䞍思議な感芚だった。

    その埌、物理孊の「シュレディンガヌの猫」の話を知った。

    箱を開けるたで、生きおいるずも死んでいるずも確定しない猫。

    その話を聞いた時、僕は少し違うこずを考えた。

    人は誰かに認識されるこずで、この䞖界に存圚を確定されおるんじゃないかず。

    もちろん、科孊ずはちょっず違う話だ。

    でも僕にずっおは、ずおも倧切な感芚だった。


    誰かが、

    「倢垌さん」

    そう名前を呌んでくれる。

    「おはよう」

    ず声をかけおくれる。

    「元気だった」

    ず笑っおくれる。

    たったそれだけで、

    「ああ、僕はここにいおいいんだ」

    そう思える。

    人は、ご飯だけでは生きおいけない。

    お金だけでも生きおいけない。

    誰かに認識されるこず。

    誰かに必芁ずされるこず。

    その枩もりが、人を生かしおいるんだず思う。


    だから今、匥圊神瀟ぞ行くず、

    「おはようございたす」

    ず声をかけおくださる方がいる。

    カルチャヌプラザぞ行けば、

    「先生、こんにちは」

    ず笑顔で迎えおくださる生埒さんがいる。

    むベントぞ行けば、

    「以前、鑑定しおいただきたした」

    ず話しかけおくださる方がいる。

    その䞀぀ひず぀が、本圓にうれしい。

    昔の僕なら、照れくさくお玠盎に受け取れなかったかもしれない。

    でも今は違う。

    その蚀葉の䞀぀ひず぀が、厩れおしたった「自分ずいう山」に、新しい石を積み䞊げおくれおいるように感じる。


    だから僕も、人の名前を倧切にしたい。

    「お客様」ではなく、その人の名前で呌ぶ。

    䞀人の人ずしお向き合う。

    「あなたがここにいおくれお、うれしいです。」

    その気持ちを忘れない。

    名前を呌ぶずいうこずは、その人の存圚を認めるこずだから。


    そしお、もしこの本を読んでいるあなたが、

    「誰にも必芁ずされおいない。」

    そんなふうに感じる日があるなら、どうか思い出しおほしい。

    あなたは、ここにいるよ。

    あなたはちゃんず、生きおいる

    あなたのその存圚には、必ず意味がある。

    今はただ、そのこずに気づいおくれる人が少ないだけかもしれない。

    でもい぀か必ず、あなたの名前を呌んでくれる人に出䌚える日が来るからね。

    僕は、それを信じおいる。


    そしお、もしその日たで少し心现いなら  

    たずは、僕があなたの名前を呌びたい。

    「倧䞈倫」

    「あなたは、䞀人じゃないよ」

    その蚀葉が届くこずを願いながら、僕は今日も、人ず向き合っおいる。


    【光のほうぞ】


    人生は、䞍思議だ。

    子どもの頃は、倧人になれば䜕でも分かるず思っおいた。

    悩みなんおなくなるず思っおいた。

    でも珟実は違った。

    倧人になればなるほど、

    人生は思い通りにならないこずばかりだった。

    父の借金。

    家族の厩壊。

    二十幎の介護。

    母ずの別れ。

    䜕床も「もう無理だ」ず思った。

    䜕床も人生が終わったず思った。

    それでも今、こうしお歩いおいる。

    振り返るず、僕をここたで連れおきおくれたのは、決しお才胜ではなかった。

    匷い心でもなかった。

    特別な胜力でもなかった。

    ただ、その日その日を生きるこずだけは諊めなかっただけ。

    連日泣いた日もある。

    怒った日もある。

    䜕もしたくない日、動けない日もあった。

    それでも朝は来る。

    だから起きる。

    顔を掗う。

    早朝の匥圊神瀟ぞ向かう。

    手を合わせる。

    「今日も䞀日よろしくお願いしたす」

    その繰り返しだった。

    人生は劇的な䞀日で倉わるこずもある。

    でも僕は、それ以䞊に、小さな䞀日の積み重ねが人生を倉えるのだず思っおいる。

    ホ・オポノポノを唱える。

    般若心経を唱える。

    「ずほかみえみため」を唱える。

    匥圊神瀟の埡日䟛祭に参列する。

    祓戞神瀟で六根枅浄を唱える。

    吉方䜍ぞ出かける。

    䞀぀ひず぀は小さなこずだ。

    でも、その小さなこずが、少しず぀僕の心を敎え、「自分」ずいう山を積み盎しおくれた。

    昔の僕は、「幞せになったら笑おう」ず思っおいた。

    でも今は違う。

    笑うから、少し幞せになれる。

    感謝するから、少し心が軜くなる。

    歩き続けるから、道ができる。

    人生は、そんなものなのかもしれない。


    占い垫になっおから、倚くの人ず出䌚った。

    皆さん、それぞれに悩みを抱えおいる。

    恋愛。

    仕事。

    病気。

    家族問題。

    介護。

    お金。

    誰䞀人ずしお、同じ人生はない。

    だから僕は、「こうすれば絶察倧䞈倫」ずは蚀えない。

    でも、䞀぀だけ自信を持っお蚀えるこずがある。

    人生には、必ず次の䞀手がある。

    どんなに远い詰められおも、

    どんなに真っ暗でも、

    盀面を芋盎せば、ただ打おる䞀手がある。

    僕はそれを、この人生で䜕床も教えられた。


    だから今床は、僕がその䞀手を䞀緒に探す人になりたい。

    未来を圓おるだけの占い垫ではなく、

    未来を䞀緒に創る䌎走者でありたい。

    それが、僕が「占術予報士」ず名乗る理由だ。


    もし、この本をここたで読んでくださったあなたが、

    今、暗闇の䞭にいるなら。

    どうか芚えおいおほしい。

    倜は、氞遠には続かない。

    どんな長い倜にも、

    必ず朝が来る。

    その朝日は、

    頑匵った人だけに昇るわけじゃない。

    成功した人だけを照らすわけでもない。

    誰にでも平等に昇る。

    だから焊らなくおいい。

    立ち止たっおもいい。

    泣いおもいい。

    䌑んでもいい。

    でも、

    どうか自分だけは諊めないでほしい。


    僕はこの本を曞きながら、䜕床も思った。

    「ああ、あの苊しかった日々にも意味があったんだ」

    そう思えたからこそ、今こうしお、この本をあなたぞ届けるこずができた。

    もし、い぀かこの本を読み終えたあなたが「倢垌に䌚っおみたい」ず思っおくれたなら、それ以䞊にうれしいこずはない。


    僕は今も、新期で占術予報士ずしお掻動しおいたす。

    毎朝、匥圊神瀟の埡日䟛祭に参列し、

    青山カルチャヌプラザで講座を開き、

    むベントやマルシェ鑑定でたくさんの方ずお䌚いしおいたす。

    「䌚える占術予報士」は、ここにいたす。

    本を曞いお終わりではありたせん。

    ここからが、本圓のご瞁の始たりです。

    だから最埌に、この蚀葉をあなたぞ莈りたす。


    暗闇の月倜で、迷っおいたら、僕がそばにいお手を匕く。

    今はただ、がんやりした明かりしか芋えないかもしれない。

    でも、月倜は必ず朝になる。

    だから諊めず䞀歩䞀歩、足元を芋おゆっくり進もうね。

    それではたた、どこかで䌚いたしょうね。


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    占い垫歎10幎新期青山カルチャヌプラザ占い講垫 タロット・九星方䜍気孊・宿曜占星術・易・手盞などで「人生攻略」をサポヌト。 20幎の母の介護経隓、ココナラ3か月プラチナ達成の実䜓隓をもずに、人生を前向きに生きるヒントや開運法、占い垫掻動のノりハりを発信しおいたす。

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