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ときめきトゥーシューズ【毎週ショートショートnote】

    夏目瀬石

     そのシューズを履くと、恋をする。

     それは、恋に恋して亡くなった、伝説のプリンシパルのトゥーシューズだ。
     その、魔法のような効果はたちまち話題になった。そして、希望すれば誰でも履けることになったのだ。
     地上波はもとより、SNSで大きな話題になった。有名インフルエンサーが、こぞって「#ときめきトゥシューズ」のハッシュタグで話題にしたのである。


     もちろん、この動きを仕掛けた者がいる。

    「少子化問題は深刻だ。魔法でもなんでも、効果があるなら構わんさ。」
    「恋愛離れ、勉強離れ、出世離れ。若者は手元の端末にばかり熱中して、様々なものに執着がありませんからな。」
    「ゆえに、SNSを使ったわけだ。」
    「お見事でございました。」
    「──その件ですが。
     希望者がトゥシューズを履くにあたり、大変な問題が生じています。」
    「……なんだと。」


     ──そうだった。

     伝説のプリンシパル。
     彼女の身長は145センチ。足のサイズは20センチばかりだった。




    完
    (本文410字)


     参加させていただいたのはこちら。

     
     
     
    なんとか生き延びてきた氷河期世代。いろいろものを書いてきたけれど、そろそろ小説も書いてみようかな。

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