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どうにもとまらない【アマノ文筆クラブ】

    夏目瀬石

     寝る前に、食べる。

     これはもう、染みついてしまった生活習慣なのだ。
     私が食べるのは、主に『甘いもの』である。

     夏は、毎日のようにアイスクリームを食べる。
     ハーゲンダッツのような、高級アイスでプレミアムな感覚を得るのも良し。
     ガリガリ君やコンビニのかき氷など、カジュアルなアイスを食い散らす、量の満足度も捨てがたい。

     冬は、和の甘味が底ヂカラを見せてくる。
     おしるこや、甘酒。
     さすがはニッポン。冬に、温かい甘味。その満足度は極めて高い。
     ぬくい。もったりの。
     厳冬の中では、そんな甘味を味わってこそ、ようやく自分を諫めて眠りに就こうかという気にもなるものだ。


     そう。それは、まだ眠りたくない自分を、眠りに導くルーティーン。
     明日、また起きて一日。
     やりたくないなあ。
     そんな自分の、今日をなんとか終わらせるための切り札。自分の足を、なんとかベッドに向かわせるための手段なのである。


    「太ったよね?」
     君が言う。


     うむ。致し方なし。


     明日を積み重ねていくほどに、重くなるということだ。
     人生も、体重も。


     ──もう、どうにもとまらない。




    完


     参加させていただいたのはこちら。

     
     
     
    なんとか生き延びてきた氷河期世代。いろいろものを書いてきたけれど、そろそろ小説も書いてみようかな。

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