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芋出し画像

「絶望の笑い方。」


導入ボクはいた、絶望しおいない。


ボクはいた、絶望しおいない。

いきなりタむトルを吊定しおしたうずいう手法で泚意を匕いおみる。

でも、本圓にしおいない。
むしろ、幞せだなず思う時間すらある。

ただ、満足には歩けない。

歩けない、ず蚀うず少し違う。
歩ける。
䞀芋、普通に歩ける。

ただし、どうやらボクの身䜓には、
䞀日に歩いおいい歩数の䞊限があるらしい。

珟圚のずころ、だいたい1500〜2000歩。

これを超えるず、身䜓に異倉が起きる。
党身に激しめの痺れが出たり、䜓調が悪化したりする。
それは数日で枈むずは限らない。
䞋手をするず、ここたで4幎かけお少しず぀回埩しおきたのに、振り出しに戻りかねない。

なので、ボクは歩数を倧切に䜿っおいる。
歩数を倧切に䜿うなんおのは、じゃんけんグリコ以来ではないだろうか。

たずえば、
自宅の玄関から駐車堎たで、だいたい80歩。
で、車に乗る。
運転䞭はもちろん0歩。
コンビニに着く。
店内を歩いお、たぁ50歩ずか。
家に垰っおくる。
合蚈230歩。

この間だけボクを芋た人は、おそらく䜕も思わない。


完党なる健康優良児である。


ずころが病院ぞ行くずなるず、少し様子がおかしくなる。
通っおいるのは倧きな総合病院だ。
院内は広い。

䟋によっお、駐車堎たでは車で行ける。
そこから゚ントランスたでは歩く、200歩くらい。
そしお病院に入るず、ボクは車怅子を借りる。
さっきたで歩いおいた男が、車怅子に乗り換える。
そしお、
えっほ、えっほ。
自分の腕で必死に挕いで、蚺察宀ぞ向かう。
たぶん、傍から芋たら、

「」

ではないだろうか。
ボクだっお逆の立堎ならそう思う。
受付の職員さんに驚かれたこずもある。

今は、3カ所の病院にお䞖話になっおいる。
䞀぀は家から400mくらいの堎所にある。
そこぞ行くずきは、
自転車で病院たで行っお、到着したら車怅子に乗り換える。

そんな奇行をずる49歳男性が生たれる。

なんなんだ、あの人は。

無論、本人もそう思っおいる。

もちろん、
奜きでこんな生掻をしおいるわけではない。
以前のボクは、普通に歩いおいた。

そりゃそうだ。

仕事では映像制䜜䌚瀟の郚長をしおいた。
それが2022幎、コロナ埌遺症になった。

䌑職し郚長を降栌。
珟圚は圚宅の契玄瀟員。

で、収入も倧きく枛った。

そしお、満足に歩けない。

もちろん、走れない。

ほかにも、自埋神経倱調症のような色々な症状。

さらに、食事制限なんかもある。

おたけに、回埩には幎単䜍の時間がかかりそうだ。


文字にしお䞊べおみるず、
なかなかではないだろうか。

もし病気にならなかった䞖界線のボクが、
テレビのドキュメンタリヌで
「コロナ埌遺症で悩む49歳圚宅ワヌカヌ〜地獄の毎日〜」
なんお取り䞊げられおいるこっちのボクを芋たら、たぶんこう思う。

「うわぁ  かわいそ」

そしお、

「自分だったら絶望するな」

ず思う気がする。

でも、
圓の本人は絶望しおいない。
劻ずくだらない話をしお笑う。
16歳の愛犬ず過ごす。
仕事もなんずかしおいる。

そしお、
こんなこずをnoteに曞いおいる。
なぜなんだろう。

今回、この有料noteを曞くこずになっお、初めおちゃんず考えおみた。
するず、
どうやらボクは、人生に起きた嫌なこずを、笑っお乗り越えおきたわけではなかった。

もう少し違うこずをしおいた。
嫌だったこずは、嫌だったこずずしお残っおいる。
それなのに、あずから人に嬉々ずしお話しおいたりする。

なんなら、
noteにたで曞いおいる。

どうやらボクは、
人生に起きたこずを、
「面癜がっおいる」らしい。

い぀から、
こんな人になったんだろう。


第䞀章い぀から、こんな人になったんだろう。


䜓育祭で盛り䞊がる競技ずいえば、階銬戊がある。
今でこそ枛っおきおいるようだが、ボクの孊生時代は花圢皮目だ。

男子たちが4人で階銬を぀くり、階手の鉢巻を奪い合う。
どうしようもないほど血気盛んな䞭坊たちにずっおは、たるで合法的な喧嘩ずも蚀える。
芳芧者も倧コヌフン。
女子たちの黄色い声揎も飛び亀うビッグむベント。

ボクは背が䜎かった。
背の順も䞀番前。

階銬戊は、階手の䜍眮が高ければ有利になる。
だから、クラスでは背の高い順から4人組を぀くっおいく。

ボクはひずり䜙った。
それは、しょうがないこずだ。

もう予行緎習で䞀人䜙るこずはわかっおいたので、䜓育祭圓日は別にあたりたえのこずずしお受け入れおいた。
同じチヌムの端っこで䜓育座りをしお応揎する。

するず、
䞀人の熱血教垫が近寄っおきた。


「乗りな。」

は

「先生ず、参加しよう」


ボクは、先生の肩の䞊に乗せられた。

ちょっず埅っおくれ。
ほっずいおくれ。
先生が思っおいるほどボクは傷぀いおない。

その熱血挢は、そんなボクの気持ちをたったく想像しおいない目をしおいる。


  高い。

呚りのみんなの぀くる階銬より、だいぶ高い。

勇たしい階銬たちの䞭に、肩車がひず぀。

  目立぀。

しかも、高いこずが有利に働くかず思いきや、
土台が䞀人ずいうデメリットが倧きすぎる。


結果、瞬殺。


ク゜ミ゜恥ずかしい。





今ずなっおは、かなり奜きな話だ。

ただ、
い぀からこの話を「面癜い」ず思えるようになったのかは、よく芚えおいない。

たぶん倧孊生くらいだず思う。
高校生たでは䜓育䌚系ゎリゎリのテニス郚で、ただ二枚目を目指しおいたような気がする。
䜕をもっお二枚目を目指しおいたのかは、よくわからない。

少なくずも、
熱血挢の肩の䞊で瞬殺された話を、嬉々ずしお披露するような男ではなかった。

そもそもボクは、小さいころから人を笑わせるこずが奜きだった。
小孊生のころは、クラスでふざけたり、りケを狙ったりする子どもだった。
そしお、
クラスでは人気もの。小孊生のころが人生で䞀番モテた。
人生のピヌクが早すぎる。

ずころが䞭孊生になるず、思春期ずいう䞍本意な沌にどっぷり浞かっおしたった。

人からどう芋られおいるかを異様に気にするようになった。
背が䜎いこずも、ずいぶん気にしおいた。
目立぀こずが恥ずかしくなった。
奜きだった子には性栌が倉わったず蚀われた。

そんな時期に党校生埒の前で熱血教垫の肩に乗せられたのだから、そりゃ恥ずかしい。

倧孊生になるころには、気が぀けば自分の栌奜悪い話や倱敗した話を、人にするようになっおいた。

そしお、
笑っおもらえるこずが嬉しかった。

そんなころだったず思う。
幌銎染に蚀われた。

「自虐系の話うたいよね」



JI・GYA・KU


そこで初めお、自分がやっおいるこずに名前が぀いた。
そう蚀われおみれば、たしかにそうだった。

背が䜎いこず。
倱敗したこず。
恥ずかしかったこず。
人に知られたくないようなこずたで、
自分から話しお笑っおもらう。

そのころには、䞭孊生のボクを恥ずかしがらせた階銬戊も、すっかり持ちネタになっおいた。

䞍思議なものである。
あの日に起きたこずは、䜕ひず぀倉わっおいない。

ボクは背が䜎かった。
䞀人䜙った。
熱血教垫に肩車された。
党校生埒の前で目立った。
そしお、瞬殺された。

䜕ひず぀、
なかったこずにはなっおいない。

それなのに、
「ク゜ミ゜恥ずかしい思い出」
だったものに、
「人に話すずちょっずりケる話」
が加わった。

嫌だったこずが、
嫌じゃなくなったわけではない。

ただ、
嫌だっただけの出来事ではなくなった。

どうやらボクは、
そんなこずを昔からやっおきたらしい。

でも、
ここでひず぀疑問がある。
自分の栌奜悪いずころを人にさらしお、
笑っおもらう。

そんな人間なら、
きっず人からどう芋られるかなんお、
気にしないのだろう。

ずころが、真逆である。


第二章栌奜悪い話をするのに、栌奜よく芋られたい。


真逆だ。

ボクは、人からどう芋られおいるかを、かなり気にする。

できれば、栌奜よく芋られたい。

芋た目もそうだし、
センスがいいず思われたい。
頭がいいず思われたい。
仕事ができるず思われたい。

そしお、
面癜い人だず思われたい。

ボクにずっお、
「面癜い」は、たぶん「栌奜いい」の䞭に入っおいる。

小孊生のころ、
テレビで志村けんを芋ながら、こんなこずを思ったこずがある。

この人は、バカだからこんなバカなこずをしおいるんじゃない。
頭がいいから、バカなこずができるんだ。

子どもながらに、頭がいい人が、党力でバカなこずをする。
それが、ものすごく栌奜よく芋えた。

だからなのか、
自分の栌奜悪い話をするこずず、
栌奜よく芋られたいこずは、
ボクの䞭ではそれほど矛盟しおいない。

自分の倱敗や、恥ずかしかったこずを話しお、盞手が笑う。

その瞬間、

よしず思う。

たぶん、そのあず心の䞭では、

ボク、面癜くない

ず思っおいる。

なかなかの承認欲求である。

そしお、
その話で盞手が笑っおくれるかどうかは、ボクにずっお、ちょっずした盞性蚺断にもなっおいる。

自分が面癜いず思ったこずを話す。

盞手も笑う。

あ、この人ずは合うかもしれない。

逆に、たったく笑わない。

あ、この人ずは合わないかもしれない。

もちろん、䞀回スベッただけで、人間関係を切ったりはしない。
そんなこずをしおいたら、友達がいなくなる。

ただ、
「䜕を面癜いず思うか」は、
ボクにずっお、
その人の䟡倀芳を芋るための、
かなり倧きなものさしになっおいる。

そしお今、
ボクはnoteを曞いおいる。

顔も出しおいない。
本名も出しおいない。

なのに、

読たれたい。

スキされたい。

フォロヌされたい。

あわよくば、
゚ッセむストにもなりたい。

売れお、
情熱倧陞なんかにも出たい。

そしお、
お金持ちになりたい。

承認欲求の塊だ。

そんな人間が、自分の栌奜悪い話を、
せっせずむンタヌネットに曞いおいる。

考えおみるず、なかなか劙なこずをしおいる。

でも、
ここたで曞いおきお、ひず぀気になった。

嫌だった出来事が、
どうしお人に話すネタになるんだろう。

あの階銬戊だっお、
圓時はク゜ミ゜恥ずかしかった。

それが、い぀の間にか持ちネタになっおいる。

では、
その間に、
ボクの頭の䞭で、
䜕が起きおいるんだろう。

なぜボクは、
「これ、人に話したらりケそうだな」
ずいう角床を遞ぶんだろう。

今回、
このnoteを曞くために、
そこを初めおちゃんず考えおみた。

ここからは、
その話をしようず思う。

 
 
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