メインコンテンツへスキップ
見出し画像

すき家の牛丼とアイスコーヒーを注文した娘の末路

    重度知的障害のある娘は、
    すき家の牛丼が大好き。
    テイクアウトをすることが多い。
    けれど、その日は店内で食べることにした。

    いつもの並盛・ネギだくに
    みそ汁も付けようと、
    私はタッチパネルを動かす。
    すると娘が、
    満面の笑みでドリンクセットを指さした。

    弾ける炭酸、爽快な喉越し。
    娘の瞳には、アイスコーヒーの写真が
    『コーラ』として映っているようだ。

    “ 待って!
    それはコーラじゃなくて、
    アイスコーヒーだから ”

    とは言わずに、

    「いいよ、じゃコレにしようね」

    と、【注文する】をタップした。


    勢いよく牛丼を頬張る娘は、
    まるでお昼休みのサラリーマン。
    食べ終えるとアイスコーヒーに手が伸びた。


    ……大丈夫かな?色はコーラと同じだけど

    私は心の中で呟いた。

    そんな心配も虚しく、
    娘はブラックのアイスコーヒーを

    ゴク、ゴク、ゴク・・・



    一気に飲み干した。

    罰ゲームかよ!


    娘の心の声が聞こえた気がする。
    眉間のシワが、その苦味を物語っていた。



    少しは学んでくれただろうか?
    これからはドリンクセットを選ばないで欲しい。



    #なんのはなしです珈


     
     
     
    重度知的障害の長女と不登校の次女を育てるシンママ。 孤独だった過去を経て、今は濃いキャラの娘たちに悩みつつも肩の力を抜いて楽しんでいます。 神崎桃子先生の元で学び、正解のない日々に迷うからこそ、かつての私のように1人で悩む方の心を軽くしたい。 そんな気持ちを文章に込めて発信中。

    あなたへのおすすめ