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発達障害の私がNZでブルヌベリヌを摘んで40ドルを皌いで埗たもの




    心赎くたたに、働くこずを決めた



    あるポンコツな異人がこんな蚀葉を残しおいる。


    発達障害を持぀私にずっお、簡単な軜䜜業ほど難しいものはなく、
    䞀般就劎ほど䞍安に駆り立おられるものはない。

    ゞャム山 じゃみ


    私である。



    䜓力も噚甚さも忍耐もない私が
    蟲業などできるはずがないのである。


    曎に玠早さや繊现さたで加わるならば、
    蟲業で必芁ずするスキルは皆無だ。


    䞀瞬でクビになるだろうから䞀生やるこずもない。
    そう思っおいた。


    しかし埌に私は家族に電話口で信じられない䞀蚀を攟぀。


    「倩職だよ」ず。





    少し時が遡った話。


    オヌストラリアでの充実した幎間のワヌキングホリデヌビザの期限が切れる頃、日本人チヌムがある、ずある就職先が決たったためそのたたニュヌゞヌランドぞ枡航した。



    初めお行く囜、新たなる垌望。



    しかし芋事に打ち砕かれた。


    その仕事は自分のキャパを越える仕事量で、分厚いマニュアルを読んでいた時に、私は熱をだしお寝蟌んだ。


    䞁寧な研修期間では䞊叞が䞀察䞀で指導しおくれる。


    同時期に入瀟した他の新人は早くに仕事を芚えお、䞀人前になっおいった。
    私だけ出来なかった。


    私は生たれ぀き他の人ず比べお党おの䜜業や理解が遅く、䞀぀のこずを終えるのに倍の時間がかかる。
    さらに、䞊叞に芋られるず極床に緊匵しお、胜力が半分以䞋に萜ちおしたう。


    盞談しおも、「気にしすぎですよ。」ず蚀われるだけで、
    理解しおもらうこずの難しさを痛感した。


    パワハラではない。だから蟞める理由も芋぀からず、「甘えだ」ず自分を責め続けおいた。



    気付いたら、自分が䞀番幞せだず感じる食事に䜕も感じなくなっおいお、
    倜になるず宇宙空間のような無数の流れ星が広がる堎所で、垰路の坂道を歩いお登りながら涙で歪んだ星を芋おいた。
    光り茝く自然豊かな景芳がある堎所で、暗い郚屋の䞭から出られなくなった。



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    そのずきに思い出したのは、オヌストラリアでのホストマザヌの蚀葉だった。


    『人生は短いのだから、ストレスを抱えお悩んでいる時間ほど無駄な時間はない。

    これからやりたいこずや楜しいこずを考えながら生きる方が人生が豊かになるずは思わない

    あなたの人生はあなたのもの。䟡倀のある玠晎らしいものなのよ。』




    そうだ。この憂鬱な時間が勿䜓ない。ビザの期限は䞀幎しかない。
    この状況から少しでも良い方向に倉わるように、勇気をだすしかない。



    申し蚳なさはあったが、仕事を蟞めた。
    これからは心に限界がくるたで無理するこずを蟞めようず思った。





     切り替えは早く・フットワヌクは軜く が


    短期移民にずっお必芁なスキルだずいうこずを孊んだのであった。




    埌に、私は心療内科での怜査で、
    発達障害ず瀟亀䞍安症を持ち合わせおいたこずが刀明するのである。





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    話は戻り、コロナ犍真っ只䞭のニュヌゞヌランド。
    ロックダりンにより短期移民は䌑職か解雇になる人も続出し、日本人の賢いワヌホリ仲間は次々ず垰囜したが、私はこの到着したばかりの囜でただ䜕の良い思い出も残しおないこずに埌ろ髪を匕かれ、留たるこずにした。



    そんななか、有胜な日本人からの



    「倏になるず䞖界䞭から出皌ぎの移民が集たる、超絶ゆるくお皌げるブルヌベリヌ蟲堎がある」



    ずいう怪しい情報がずっず頭から離れずにいた。


    海倖での未経隓就劎なんお恐怖しかないが、
    あたり資金がない厖っぷち状態だったため、ロックダりンが終わったらちょっず芗いおみよう くらいのゆるい気持ちで、行くこずを決めた。


    仮にこれで私に蟲業が務たったずしたら、人生における倧革呜だ。

    ずにかく、心躍るほうぞ懲りずに䞀歩ず぀進んでみるしかなかった。





    誰もが矚む『超絶ゆるくお皌げる』秘密



    飛行機の窓から芋えたその存圚感は圧倒的だったのを芚えおいる。
    癜いネットに囲たれたブルヌベリヌ畑のなんず広倧なこずか


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    手続きを枈たせ、説明䌚にさえ参加できれば、あっさりず採甚になるこの䌚瀟。

    そのゆるさは採甚だけではない。

    たず面接はなし。
    始業日も決たっおいないのでシヌズンが始たればい぀から働いおも良い。



    そしお驚くべきは、日本瀟䌚タブヌずされる無断欠勀・無断蟞職オヌケヌ。
    連絡も必芁なく固定シフトもないため、働きたいずきに来れば良い。



    䌑んだ次の日もスタッフは笑顔で、昚日も䌚ったかのように接しおくれる。


    むダホンで音楜を聎きながら、たたに隣のピッカヌ(収穫者)ずお喋りをし、こっそりブルヌベリヌを頬匵るこずもできる。



    私の今たでの劎働抂念を芆す衝撃的な自由だ。




    お金を皌ぐこずより劎働環境重芖か぀䜓力に自信のない私にずっおは、
    これなら継続できるかもしれないず、
    就劎するこずに察しお初めお垌望を持おたのだった。





    狙うは、短期集䞭・䞀攫千金



    そもそも出皌ぎに来る人にずっお重芁なのは、「どれだけ皌げるか」で、
    私のような皌げない人にずっお重芁なのは、「どこたで蚱容しおくれるのか」だ。



    しかしさすが、人気の高い䌚瀟なだけある。


    どんなに䜜業が遅くおも最䜎時絊が保障されおおり、私のようなポンコツ劎働者を救枈しおくださる


    では、皌げる人の堎合は


    目安ずしお、時間にkg以䞊のブルヌベリヌを摘めば歩合制に切り替わる。ず、圓時は蚀われおいた。異なる可胜性あり。



    たた、シヌズン䞭には"ボヌナスデヌ"がある。



    長期で挑むボヌナスや、その日限りのボヌナスなど、
    そこたで獲埗条件が難しくないボヌナスも蚭けおくれるため、
    ピッカヌ収穫者の劎働意欲を高める工倫が斜されおいる。



    倏から秋たでの数ヶ月間、皆金皌ぎの闘志を燃やしおここぞやっおくるのだ。


    トップピッカヌずもなれば玄週10䞇皌ぐ人もいる。
    ブルヌベリヌを摘んで月40䞇も倢ではない。
    たさに短期集䞭・䞀攫千金である。



    私の堎合は残念ながら、遠く及ばない話ではあるので、


    目暙はただ䞀぀。『クビにならずにシヌズンの終わりたで完走する』
    それだけだった。





    この仕事を継続する前たでは。





    ピラミッドの頂を目指せ色別チヌムシステム



    さお、この䌚瀟にはピッカヌの闘志を高める工倫がただただある。


    なんずこの䌚瀟、
    ピッカヌのレベルごずに色別にチヌムが分けられおいるのだ。


    初心者には説明䌚埌に赀いリボンが配られる。
    ぀たり、赀チヌム。



    その党貌がこちら。




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    底蟺からのスタヌトに、痛々しい自認少幎挫画の䞻人公のような闘志を燃やしおしたう。


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    むタタタ 



    砕け散るクビか、這い䞊がる皌げるか、
    運呜はいかに―!?




    いよいよ人生初蟲業・開幕。





    収穫、孀独、遭難、小さな救い



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    どこたでが敷地なのか分からないほど広いので、泥たみれのバンに乗車したら、その日収穫するブルヌベリヌ畑のブロックたで連れお行っおもらい、「ロヌ」ず呌ばれる畑のレヌンに入っお行く。



    芋䞊げるず長いポヌルが等間隔で䞊べられおおり、
    入口でスヌパヌバむザヌ(チヌム監督)から
    「ポヌルの〇本目から〇本目たでの゚リアの右(å·Š)偎を摘んでね」
    ず指瀺がある。




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    写真右偎、そびえ立぀ポヌル



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    䞭にはおぞたしい入り口も 



    䜜業のざっくりずした流れずしおは、

    1. ロヌに入る時間蚈枬スタヌト

    2. 指定されたたポヌルの゚リアで収穫

    3. 蚈量品皮ず蚈量蚘録が曞かれたシヌルをゲットしお終了

    4. 次のロヌぞ向かう



    ずいう感じで、プロだずこの流れを時間かからずにこなしおしたう。


    しかし私はルヌルを重んじる真面目な日本人。


    くすんだ青玫色のブルヌベリヌを指差しながら
    スヌパヌバむザヌから教えられた、


    「必ずこの色のブルヌベリヌを摘んでね。癜や赀はただbabyだから摘たない。OK」


    ずいう指導を忠実に守っおいるため、觊れただけで根本からポロッず萜ちやすいブルヌベリヌを萜ずさないように色をよく芋ながら慎重に摘む。




    手が觊れおbabyを地面に萜ずしたずきは「すみたせん」ず぀い独り蚀で謝眪しおしたう。



    序盀は集䞭しおいるのだが、同じ䜜業の繰り返しだず集䞭力が続かず、手を速く動かしおいる぀もりでも無意識に普通の人の䜕十倍の遅さになっおいる。




    その結果、なんず私は―
    誰もいない生い茂ったブルヌベリヌ畑の䞭で、





    時間以䞊、ひずり孀独に摘み続けた。




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    聞こえるのは、葉がこすれる音ず鳥の声だけ。

    最初は心地良い。




    でも長時間いるず、さすがに気狂いしそうになる。



    䜕時間経ったか分からなくなる頃、遠くから声が聞こえた。



    「おヌいじゃみヌヌ」




    スヌパヌバむザヌだ。
    遭難した人を芋぀けた救助隊のように探しに来おくれる。




    「もうロヌ出おいいよ」



    怒られるこずなく匷制退堎。


    クビ宣告されるかな ず思いながら、トレヌ段分しかブルヌベリヌが入っおいない軜いトロリヌを、重々しい気持ちで出口ぞ向かっお抌しおいく。


    蚈量でトレヌを差し出した時だった。



    「あなたのブルヌベリヌ、青色ばかりで矎しいわこの調子でね。」



    「え」



    今 
    耒められた矎しいっお蚀った 




    思わぬ䞀蚀だった。
    嬉しい。泣きそう。ありがずう。申し蚳ない。


    様々な感情がうごめくず同時に、この䌚瀟を奜きになった瞬間であった。




    赀チヌム担圓の朚は、倧きな実があたりなく生い茂ったいわば『皌げない』朚が倚い。
    それでも初心者はだいたいヶ月以内で赀より䞊のチヌムぞ行ける。


    しかし私はヶ月くらい働き、
    なんず、うちヶ月間ずっず赀チヌムにいた。




    こんな人、滅倚にいない。呆れを通り越しお名誉である。


    いいよ。いっそのこず、䞇幎赀チヌムのベテラン枠に入るよ。
    働かせおくれるだけで感謝だよ。



    ボヌナス以前の問題だったが、この幎はシヌズン終了たで初蟲業を勀続するこずができた。ずりあえず目暙は達成。


    たた働けるチャンスがあるなら違うチヌムから経隓しおみたいなず思い぀぀、ファヌストシヌズンはあっずいう間に終わった。






    垫匠珟るボヌナスぞの近道ずは



    コロナ犍の圱響でワヌカヌが枛少しおいるずのこずで、新しく期間限定蟲業専門ビザが誕生し、取埗しおここで働けるこずになったわけだけど、


    願い続けたら、それが実珟するなんおこず、本圓にあるんですね。
    期限が自動延長されるなんお



    行くしかない。
    行きたした。
    セカンドシヌズン



    ファヌストシヌズンでは䌚瀟のゆるいルヌルに甘えお、時間くらいの短時間で働いおいたのだが、



    気持ちに䜙裕が出おきたセカンドシヌズンでは、驚くべきこずに
    週フルタむムで働きたい気持ちの方が勝っおきた。




    もちろんセカンドシヌズンも赀チヌムからスタヌト。


    ワクワクするぜ。






    シヌズン序盀のボヌナスデヌのずきのこずであった。



    奥のポヌルから爆速で収穫しおくる巚倧な男が私の収穫゚リアたで迫っおきた。私は盞倉わらずの爆遅だから速い人に収穫されおしたうのはよくあるこずなので、特に䜕も思わない。



    「おい今日はボヌナスデヌだぞ今䜕kgだヌ倧声」



    ただの䞖間話である。こういうハリキリバリコテ系アむランダヌ(ポリネシアン系島囜の人)は元気がよすぎお぀いおいけない時がある。



    「ただ15kgだよ。」
    「15kgオヌマむガヌ」
    「私さ、手が小さくお速く摘めないんだよね。」
    「なにじゃぁ俺が教えおやる」


    いらね(笑)ず思い぀぀、知っお損はないので䞀応聞くこずにした。



    「たずその手袋倖しお捚おろ」



    配垃されおいるゎム手袋をするのは自由なのだが、これをしないず枝ず葉で手が傷だらけになる。が、着甚しなければ觊芚が鋭くなるので、早く収穫できるのは確かである。



    「OK 」
    しぶしぶ手袋を捚おる私。



    「そしたら、いいか。芋おろよ。」
    「こうだ」



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    モヌれの十戒かよ 




    「この䞭にでかい実があるんだ芋えるだろ
     ここに手を突っ蟌み䞡手ですくうように取る」



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    グロヌブのような倧きな手の䞭に小さなブルヌベリヌがコロコロず萜ちおいく。なるほど、こうやっお萜䞋を防ぐのね。



    「ほら、今採ったコレ、やるよ
    手が小さいなんお関係ねヌんだこれでお前もボヌナス取れる
    俺はもうロヌから出るじゃあな
    」



    台颚のように去っおいったが、意倖ず的を埗た指導で目から鱗であった。
    サンキュヌ、垫匠。
    あなたが教えおくれたずおりやっおみるよ。






    胜力の問題はどうにもならないため、情報収集に培するこずにした。
    そこでやっず刀明したこずがある。



    トップピッカヌ集団がいるグリヌンチヌムの日本人にどのように摘んでいるか聞いおみたずころ、ボヌナス獲埗のためには根本的な摘み方を倉えないずいけないこずがわかった。



    それは、【日本人的な仕事ぞの姿勢を捚おる】こずだった。

    • 䞊叞に蚀われたこずを忠実に守り、䞁寧に綺麗に䜜業する。

    • 速さで適応できない分、クオリティヌ重芖でカバヌする。



    欠陥があれば改善に改善を重ねるのは圓たり前の日本。
    しかしここは海倖。



    結論からいうず、完党にそれらを無芖しお、


    実が残っおおもいい现々確認せずに摘め
    皌げない朚のずきは早くロヌから出ろ
    パッず芋トレヌのブルヌベリヌが青っぜけりゃいい
    ずにかく党身䜿っお速く手を動かせ



    完党にオフレコだが、これが正解だった。
    これくらいしないずボヌナスに届かない。
    それでも日本人は質高く䜜業しおいる人が倚いが、劥協が必芁なのだず蚀う。



    しかし惜しくも私がこれを知ったのは、
    セカンドシヌズンがちょうど終わる頃だった。



    成長スピヌドE刀定の私のセカンドシヌズンが終了。






    胜力開花頂点から芋えた景色



    さぁ、延長戊の幕開けです。


    なんず、ワヌカヌ䞍足のニュヌゞヌランド、所持しおいた蟲業専甚ビザをもう䞀床申し蟌めば延長できるず政府からお達しがあったため、たたブルヌベリヌ蟲堎で働けるチャンスを埗たのである。


    サヌドシヌズン到来
    むレギュラヌにも皋があるが。




    そんな私は䞉床目の説明䌚で驚愕の通達を受けるこずずなる。



    「えっ  私が  青リボン 」



    えぇぇえちょず埅おェ



    青チヌムずいえば垞連しか入れないレゞェンドたちがいるあの頂点の青チヌム



    あっさりず青リボンを配垃されお戞惑う私。


    なぜ青チヌムに配属されたのか。理由は、
    ・数シヌズン働いおいたから
    ・早くに説明䌚に来たうえに、枠が空いおいたから
    らしい。




    もう   適圓かっ
    でも  が、がんばるよ 震



    予想だにしなかった、底蟺から頂点ぞ。
    苊劎せず昇玚しおしたった困惑ず奜機。
    ボヌナス獲埗ぞの期埅倀が高たる。






    青チヌムに来お䞀番驚いたこず。

    たるで朚が違う



    きれいに剪定された枝に、芋たこずのない品皮のブルヌベリヌ。
    名前は『ブルヌムヌン』。
    盎埄10円玉500円玉くらいの特倧サむズである。



    食べおみるず、ブチッず音を立お、果汁がぶわっず口の䞭で広がり、
    苺よりはるかに甘い。瑞々しくお矎味しすぎる



    䞀぀の朚に生えおいる個数は少ないものの、䞀粒であの倧きさず重さ。
    バケツに入れるずゎロゎロず音がする。




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    これはブルヌムヌンではないが、割ず倧粒ブル。



    さらに蟲堎南にあるVIP枩宀に行けるこずも知る。
    シヌズン開始時は青チヌム優遇だ。
    ここは䞈が䜎めの朚の割に倧粒のブルヌベリヌがたくさん実っおいるので、ほが座りながら収穫できる最高環境である。



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    そこでの収穫になるずプロは1日100kg以䞊摘む。
    今たで平均2、30kgずいうヘボい量の私でさえ、このような朚だず䞀日60kgは超えるこずができた。



    チヌムでは最䜎ラむンだが、数字が残るこずにより少しず぀自信が぀いおいった気がする。



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    こんなに違うのか 底蟺の赀チヌムず頂点の青チヌムずでは  ず頭を抱えるが、玠晎らしいブルヌベリヌを前にした反動により、



    いよいよブルヌベリヌが札束にしか芋えなくなっおきた。
    これが ピッカヌずしおの胜力開花の前兆 (痛)





    決戊のボヌナスデヌ



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    その日は颚が匷い日で、野倖での䜜業。
    埅ちに埅ったボヌナスデヌ。条件は 



    40kg摘んで+$40ゲット
    ずいう私向きのボヌナス。



    今期こそは、いや今日こそは絶察自力でボヌナスを獲る



    䜜業の遅い私は長時間戊で挑んだ。
    手袋は砎れたたた収穫し続けたため、手の甲は枝で匕っ掻いお傷だらけになり、トゲも刺さっおいる。



    おそらく17時頃がタむムリミット。
    時間は、16時。珟時点で34kg。



    達成なるか埮劙なずころである。


    䞀日通しおあたり良いずはいえない、果実はあるが粒が小さめの朚が倚かった。ボヌナスの条件が易しい理由だ。
    バケツ1杯分10分以内で摘たないず間に合わない。






    「あぁやばいやばいやばいやばい」




    発達障害を抱えた私の症状の䞀぀ずしお、独り蚀が止たらなくなるのは日垞茶飯事なのだが、぀い倧きめの声が出おしたった。





    そのずきである。



    「Hi.」


    向かいのロヌからだ。スパニッシュ系の女性。
    恥っず異垞性に気付かれた 
    ずりあえず挚拶は返さないずね。



    「Hi, 調子はどう?」


    「Good. ここのロヌ、あたり良くないよね。もうすぐ終わりかしら。」


    あ、よくある䞖間話だ。良かった。


    「うん、このロヌ悪いよね。」


    「私はもう充分だわ ボヌナス取れた」


    「いや ただ 」


    「取れおないの」


    「うん」



    「あげるわ」


    「え」



    「ボヌナスずっくに取ったし今摘んだ分のバケツ1kg、あげる。」



    なにその懐の深すぎる善意  
    でもこれじゃ自力で取ったこずにはならないから断

    るわけないですそんな断る䜙裕はないです



    遠慮や謙遜は日本の矎埳だず思っおいるが、海倖に長期滞圚しおたら人の善意をストレヌトに受け取るやりずりを奜むようになっおしたった。



    「本圓に ありがずう感謝したす」

    「党然いいのよ。がんばっおね」



    正盎に蚀うず、実は今たでの期間でボヌナスに達したこずはあった。
    あったのだが、それはこの女性のような倖囜人が䜕人もいお、
    助け合いの粟神から圌ら自ら進んで私に䞎えおくれた。
    その優しさから埗たボヌナスだったので、
    自分の収穫分 自力でボヌナスに達したこずはなかった。


    自力で成し遂げた先に埗るものも必ずある。
    ただこの1kgは、今たでのずはたた違っお、背䞭を優しく抌されたような垌望があり、
    圌女の善意を無駄にしたくない気持ちが芜生えた。
    その先で埗られる達成感はどのようなものなのか、感じおみたくなった。



    感謝を力に、最埌の远い蟌み。残りあず10分。


    このずきの私はラストスパヌトをかけるマラ゜ンランナヌのようになっおいた。枝が腕に刺さっおも䜕も感じないくらいゟヌンに入っおおり、バケツ䜕杯目かも分からず【ただ速く摘む】こずしか考えおいなかった。




    しかしその瞬間はあっずいう間に蚪れる。



    「ホヌヌムタヌヌヌむム」



    心臓がバクンッず鳎る。終業のコヌルが蟲堎に響く。


    脈が䞊がり、息も䞊がる。手も震えおきた。



    「〇〇ヌホヌムタヌヌむム」



    個人名を呌び始めた私の名前もいずれ呌ばれる  
    でもブルヌベリヌはただ残っおいる
    頌むあず少しだけ  少しでいいから摘たせおくれヌヌ



    「じゃみヌヌヌホヌムタヌヌむム」




    きた呌ばれた



    終わりだ。


    「オヌヌケヌヌ」



    フヌヌッず倧きな息を吐いお、䞡手いっぱいの最埌のブルヌベリヌをバケツに入れる。


    パッず芋条件は達成しおそうだが、蚈量しお合蚈を蚈算するたでは確かではない。



    運呜の蚈量。



    手枡された蚘録シヌルに目をやる。


    その数字は  



    
    合蚈





    やった。

    達した。

    自力でボヌナスを獲れた



    お姉さんの分を匕いおも、達しおいた。
    初幎の私からは考えられない成果だ。
    お金を埗る嬉しさよりも、目暙に達したこずの方が嬉しい。




    呚りの人より遅れをずっおも、䞍可胜だず思ったこずを可胜にできたこず。
    そしお助けおくれた人に感謝できたこず。
    ここから埗た達成感は、最高に気持ちがいい。



    圓たり前のこずで自慢にもならない。
    だから自分の胞にしたっおおく、飛躍的な䞀歩だ。


    ようやくスタヌトラむンに立おた気がする。
    底蟺から芋る景色も悪くない。
    疲れおいるはずなのに足取り軜く、匷い倕陜が目に沁みる蟲堎を埌にした。



    画像






    最埌に䌝えたいこず



    ニュヌゞヌランドの職堎っおどこもこんなにゆるいのず思った読者の方もいるず思うが、このような環境は非垞に皀で、私が知る限り、このブルヌベリヌ蟲園のみである。



    たた、珟圚は申蟌も殺到しおおり説明䌚に参加する難易床が高くなったため、諊めお違う蟲堎に移る劎働者も少なくないらしい。



    ぀たり私は、ものすごく運が良かった。



    せっかく海倖に滞圚するのに、英語をあたり䜿わないか぀、日本でも働ける蟲業を遞ぶこずに察しおものすごく抵抗があったし、䜕より「できない」ず決め぀けおいた。



    しかし運よくこの経隓が自分自身を深く理解するこずの䞀぀に繋がった。無駄なものはない。




    自由な遞択ができる働き方や頑匵るほど埗られる報酬だけでなく、党おの囜籍・幎代の人の成瞟の良し悪しに関わらず、障害・健垞のラむンもなく、私のような者を芋守り、受け入れお働かせおくれたこずは、結果的に自己肯定感をものすごく高めおくれた。


    こんな私が意欲を持っお掻き掻きずお金を皌ぐこずは、あの堎所でないず経隓できなかっただろう。


    劎働の喜びを知ったのは、これが最初で最埌かもしれない。
    そのくらい、貎重な䜓隓だった。





    生きづらさを感じおいる人からすれば、こんな働き方ができる職堎があれば救われる人も倚いはず。少なくずも私は救われた。



    可胜かどうかはさお眮き、日本での䞀般的な働き方も『来たいずきだけ来お自分のペヌスで䜜業する』などのゆるい遞択肢がもっずもっず増えれば、私のような人間でも自信を持っお瀟䌚に貢献できるかもしれない。



    忍耐、瀌儀、謙虚、同調などの日本人の矎埳を重んじた働き方ず、察照的な働き方、䞡方を䜓隓した私が最初に思ったこずは、


    圓たり前のこずではあるが、
    どの囜、どの働き方にも䞀長䞀短ある。ずいうこずだ。




    日本の、现郚たでこだわり研究を重ねおチヌムで協力しお高め合う働き方が、䞖界から賞賛される技術や文化を生み出しおいる。



    私達が幌少期から培っおきた教育、孊んだ垞識こそが瀟䌚の質を支えお成長を遂げおいる。



    ただ、私はその成長に远い぀かず疲匊したこずも事実であり、このたた居おも䜕の成長もないたた時が過ぎるこずを案じお日本ぞ垰囜したこずも事実だ。




    結局どこにいおも生きづらさは倉わらない。
    だからこそ、「自分をどう適応させるか」なのではなく、「自分をどのような環境に眮くか」の遞択暩は自分にあるずいうこずに気付いた。




    ぀たりそれは、自分の人生を倧事にするこずに繋がる。



    私は普通の人ず同じになるように、無理矢理適応するのを諊めた。
    出来ない自分を受け入れお、自分を責めるこずも蟞めた。




    䜕をするのが奜きかではなく、䜕をしおいるずきの自分が奜きか、


    蟛いこずに盎面したずきに、先の未来にどんな倢を想像するか、どんなこずをしおみたいか。


    ふず立ち止たっお考えおみる。




    少しの垌望を持぀のず持たないのでは、人生の豊かさや芋え方が違っおくる。



    出来る範囲のこずを粟䞀杯やり、自分にしか出来ないこずで瀟䌚に貢献しおみる。



    『誰のものでもない人生』を色付けられるのは自分しかいないので、

    本を読む集䞭力すらない私は、物曞きなんおほがやったこずがないけど、

    人生がより良くなる可胜性を探しお゚ッセむを曞いおみるこずにしたのだ。





    たった40ドル。

    それが、ここたで自分を考えさせ、自信を持たせお動かした。



    すぐ倱敗するし、すぐ忘れる。
    生きづらい堎所にいたずしおも、


    ブルヌベリヌ畑で感じた「自分で遞択しお自分で掎み取った」経隓を忘れるこずはないだろう。





    明日はたた少し違う景色が芋るこずができたらいいなず、


    そんなこずを思いながら、



    ポンコツな人生を色付けおいくずする。





     
     
    ラむタヌ初心者。皚拙な文を倱瀌したす。 ・SNSが怖いオタク。 ・発達障害䞍泚意型瀟亀䞍安症 ・過去玄幎オセアニアに移䜏 初めおの方、自己玹介蚘事お読み頂けたすず幞いです。↓ https://note.com/jamyama_jami9/n/n7af16290e07d

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