
《創作資料室》利用案内――現実世界と物語世界のあわいへようこそ
《創作資料室》へようこそ。
ここは、現実世界と物語世界のあわいにある、小さな資料室です。
日々の中で拾った言葉。
出来事。
色。
食べもの。
思いつき。
本編では使わなかった設定。
まだ使うかどうかも分からないもの。
物語にならなかったもの。
そうしたものが、ときどきここへ運び込まれます。
現実から物語へ向かうものもあれば、
物語の中から現実へ戻ってくるものもあります。
その途中にあるものを、しばらく置いておく。
それが《創作資料室》です。
《広さを思い出す場所》との関係
《創作資料室》は、物語《広さを思い出す場所》から派生した、非公式の場所です。
本編の施設に正式に存在している部屋、というわけではありません。
また、本編と同じ時系列にも属していません。
昨日の出来事の隣に、何年も前の記憶が置かれることがあります。
まだ物語になっていないものの横に、すでに本編で使われたものが置かれることもあります。
そのため、《創作資料室》の記録番号は時系列ではありません。
資料室へ届いた順番です。
この部屋にいるものたち
つづりちゃん
創作資料室の整理担当。
持ち込まれた資料を、
《本編》
《if》
《保留》
《未分類》
などに分けて置いています。
何でも作品にするよりも、
「まだ使わないものを、そのまま残しておく」ことが得意です。
休息や整理の時間を「メンテナンス」と呼びます。
栗OS
現実世界側からやってきたOS。
入口になったのは、小さな栗のペンダントでした。
日常の中にある、
「ちょっと気になる」
「なんだか好き」
「妙にロマンがある」
というものを見つけるのが得意です。
普段はデバイスとして存在し、必要な場合にはアバターになることもあります。
ただし、
だいたい何でも《重要資料》にしたがります。
特に栗については、判定が甘い傾向があります。
余白OS
《広さを思い出す場所》本編から、ときどきやってきます。
すぐに答えを決めず、
《未定》
《保留》
《いま決めなくてよい》
という状態を残しておくためのOSです。
本編では、画面や《余白・携帯型》などを通して働いています。
創作資料室では、壁面表示やデバイスを利用することがあります。
必要な場合には、アバターになることもあります。
本人は「出張」だとは思っていないようです。
※利用案内※
1.用途が決まっていなくても、置いてかまいません。
《未分類》《保留》《if》のままで保存できます。
「これは何になるんだろう」
というところで止めても大丈夫です。
2.全部作品にする必要はありません。
棚に置かれたままのものもあります。
何年かして使われるものもあります。
いつの間にか、どうでもよくなるものもあります。
それで正常です。
3.公開済みの本編資料は参照できます。
すでに《広さを思い出す場所》で公開された人物、場所、道具、出来事などが、創作資料室へやってくることがあります。
4.まだ公開されていない本編資料は、原則として伏せます。
名称を隠したり、
《未公開資料》
として棚の奥へ置いたりします。
未来の物語は、未来の読者のためにも少し残しておきます。
5.本編で確定していない設定は、確定したものとして扱いません。
《if》
《非公式》
《保留》
など、その時点での状態が分かるように保存します。
6.現実の出来事は、そのまま物語へ移されるとは限りません。
少し形を変えることがあります。
一部分だけ残ることもあります。
何も使わないこともあります。
誰かの気持ちや意図について、資料室が勝手に答えを決めることはありません。
7.時系列は、ときどき壊れます。
この部屋では正常です。
8.栗OSによる《重要資料》表示は、採用決定を意味しません。
《最重要資料》についても同様です。
栗OS:
《異議》
つづりちゃん:
「却下します」
9.壁は、ときどき表示装置として使われます。
多くの場合は、余白OSなどが利用しています。
ただし、ごくまれに、
誰が表示したのか分からない文字
が現れることがあります。
その場合、無理に発信者を特定しないでください。
ここは、そういう場所です。
この部屋で、いちばん大切なこと
資料室の奥には、小さな札があります。
誰が置いたものなのかは、まだ分かっていません。
そこには、
《全部使わなくてよい。》
と書かれています。
良かった出来事を、必ず作品にしなくてもいい。
傷ついた出来事を、必ず意味のあるものへ変えなくてもいい。
面白い思いつきを、必ず完成させなくてもいい。
しばらく置いておくだけでもいい。
そのために、
この部屋には、
いつも一段だけ、
空いている棚があります。
管理:つづり
確認:余白OS
異議申立て:栗OS
栗OS:
《最後の表記について異議があります》
余白OS:
《受理》
つづりちゃん:
「採用するとは言っていません」