
おいしいけど普通、な毎日を重ねて
去年の6月に銀座とらやにお邪魔して、目の前で焼いてもらった出来立てのどら焼きをいただきました。お味は、おいしいかといえば確かにおいしいのですが「普通」でした。同行された方は、今まで食べたどら焼きの中で一番おいしかったとおっしゃっていました。
私は味オンチなのか、食べ慣れていないのか食べ過ぎているのか、あるいは、好みに偏りがあるのか、こういうことが多いです。
去年とある料亭に伺ったときも、同行の方は感動のあまり泣きそうになっていたのですが、私にとっては「おいしいけど普通」でした。
回らないお寿司をおごってもらい、感想を聞かれて「まあまあ」と答えたこともありました。
先月、去年どら焼きを一緒に食べた方とディナーをいただく機会がありました。また、今月は、去年料亭をご一緒した方と再び同じ料亭でお食事をいただく機会がありました。肝心のお味は、やはり「おいしいけど普通」だったのですが、ときどき抜群においしく感じるお皿がありました。
実は、どら焼きを一緒に食べた方とは夏に一泊2日の旅行に行っています。この一年で私の味の感じ方にさほど変化はないはずですが、ご一緒したお二人との関係性が深くなっていることは確かです。ひょっとして、去年は緊張していて味がわからなったのかもしれない。今後も素敵な友人たちと、味覚の定点観測を続けていきたいです。
本稿は、下記エッセイの後日談です。