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闇 691麻婆効線

    岩䞊智䞀郎

    闇 691麻婆効線

    画像

    2026/09/15 tue
    ※人間は元々性善説である。䜆し䞀床染たるず癜にはならない。䜆し心の持ちようや誠心誠意な行動が、癜さに近付く事はできる。
    前回の章

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    二千二十四幎八月五日、月曜日先勝。

    昚日酢豚で結構䜿ったけど、ただ豚肉が䜙っおいる。
    ぀たり䞭華シリヌズで今日も行かねばならぬずいうサむン
    サむンコサむンタンゞェントだっけ
    党然関係ねえじゃん  。

    そんな蚳で今日は激蟛麻婆豆腐を䜜るしかない。
    今の韍虎の拳䞻人公のリョりサカザキの「芇王翔同拳䜿わざるを埗ない」っぜくないか

    「  」

    五十二歳になっお䜕を銬鹿蚀っおんだ。
    ずっずず䜜ろう。

    䞉次元豚肉を现かく刻み、麻婆豆腐のベヌスダレは甜麵醬、豆板醬、酒、醀油、砂糖、鶏がらスヌプの玠、生姜、ニンニク、唐蟛子ペヌスト、食べるラヌ油。
    ゎマ油で炒め、氎を入れる。
    豆腐䞉䞁、九条ネギ、タレ入れたら、そっず混ぜお蓋しちゃおう。
    じっくりコトコト䞀時間煮蟌んで氎分枛らし 、あ、蓋いらないか。
    氎溶き片栗粉入れお、匷火で軜く混ぜお完成。

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    2024/08/05 自称俳優マンション 麻婆豆腐

    蟛さ調節は唐蟛子ペヌストの入れる量次第。
    俺っおコックさんになったほうがいいかもね、モケケ。

    さおず、倧久保通りの皆䞭皲荷神瀟ぞ行っおこようかな
    新宿区癟人町にある、よく圓たるず芪したれおいる神瀟。

    話は二日前の二日前の土曜日に戻る。
    新倧久保駅行く途䞭、ここを通った時、寄っおいけず蚀われた気がしたのだ。
    その時は参拝客が無駄に倚く、たた今床にしようず池袋向かった。
    今日は䞀味違うぜ。

    二瀌二拍手䞀瀌しお手や口を枅め、本堂ぞ進む。
    鉄砲組癟人隊行列の説明曞きを芋お、参拝だ。

    「えヌず岩䞊智䞀郎、五十二歳です。䜏所は新宿区  」

    小声で神様に話し掛ける。
    今回は心の䞭。

    「今のこの䞖知蟛い䞖の䞭を䜕ずかしたいので、昚日ゞャンボ宝くじのバラを買ったので、五億か、前埌賞の䞀億でもいいので圓おお䞋さい。あずは執筆しお色々頑匵りたす」

    ここもお垃斜で千円札を奮発。
    さお、神様よ。
    これで二千円だよ
    末尟の䞉癟円だけずか排萜にならないからね

    よし、今日はシャむンさんのトレヌニングをこなしたら、次の闇十䞉章をやっちゃおうかな。

    小説のいいずころはパ゜コンさえあれば、金も掛からず時間朰しになるずころ。
    俺が二千䞀幎で䞉十歳ずいう事は、必然的に効代わりに可愛がったミサキずの出䌚いになる。

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    2001/11/02 川越 ミサキ

    さすがに昔過ぎお正確な日にちは芚えおいないが、あの歌舞䌎町ビル火灜から少し経っおだずいうのは蚘憶になる。

    䜕故ならあの火事の垰りに、お袋から電話があり憎悪が再燃した俺。
    圓時は小説を曞くどころか、パ゜コンさえ知らない時期。

    暇な時間になるず、あの頃の虐埅の蚘憶を思い出しおは恚みが募るだけだった。

    䌑みの日はスナックで飲んだあず、隣りのトンカツひろむぞ行くルヌティン。
    歌舞䌎町の裏皌業であるゲヌム屋で働く俺。
    ひろむに来る客は、みんな俺が新宿で䜕の仕事をしおいるのかい぀も聞いおくる。

    「䌚員制のバヌで働いおいるんですよ」

    おじいちゃんの手前があるので、裏皌業ず蚀えない自分が歯痒い。

    「智䞀郎はアレだよ。ダクザの甚心棒をしおんだよ」

    岡郚さんが笑いながら口を挟んでくる。
    なるほどず頷くひろむの客連䞭。

    「そんな事した事ないですっお」
    「ダクザをボディヌガヌドするぐらいなんだから、芋ろよ、この身䜓」

    悪ノリする岡郚さん。
    俺がいくら必死で蚀い蚳したずころで信じおくれない。

    「新宿の智䞀郎の店、飲みに行っおいいか」
    「いや、䌚員制なので無理なんですよ」

    苊しい逃れ方をし぀぀、嘘を嘘で塗り固めおいく。
    䞀床芪父の匟である修叔父さんが「今、新宿にいるから智䞀郎、おたえの店どこだ」ず電話が掛かっお来た事があった。
    昌間だったのが幞いし、家で寝おいたずころだったので川越にいるず䞊手く誀魔化した。
    この䞀件は今でも䌚う床、修叔父さんから「おたえは本圓に冷おヌ奎だよな」ず嫌味を蚀われる始末。

    ダクザの甚心棒か  。

    別にそんなものになる぀もりじゃなく、玔粋に身䜓を鍛え、自身の匷さを総合栌闘技のリングで蚌明したかっただけなのだ。

    䞍完党燃焌、消化䞍良  。

    そんな衚珟しか思い぀かなかったあの時の総合栌闘技埩垰戊。
    䞀幎以䞊経った今でも、日課になっおいたのでトレヌニングだけは未だ続けおいた。

    この頃島村がむンカゞの名矩で抜けお、新生ワヌルドワンの遅番は、責任者の俺、小山、山䞋、そこに新人の宀屋ず五十嵐が入っおくる。
    病匱だった石黒は、䜓調䞍良から店を蟞めた。
    本圓にゲヌム屋の䞖界は人の入れ替えが激しい。
    あ、俺が責任者じゃないや。
    ただ所が責任者でいたな。

    系列のチャンプの埓業員の林。
    圌が店を蟞めたようだ。
    圚籍期間は短かったずはいえ、仲良く仕事をしおきた仲である。
    食事䌑憩を䜿い、チャンプぞ聞き蟌みに行く。

    有路の話だず◯◯連合ずいうダクザの組織に入り、ルむノィトンのバックの停物やシャブを売り捌いおいるらしい。
    林は圓初ネズミ講で自己砎産し、新期から新宿たで逃げおきたのに今さらダクザ
    圌が䜕を考えおいるのか分からなった。

    店で小山が「岩䞊さん、◯◯連合の林さん知っおるんですか」ず蚀われたので、状況を聞く。

    スカりトも兌業でしおいた小山は、新宿駅東口から真っ盎ぐ歌舞䌎町ぞ向かうスカりト通りで通行人の女性に声を掛けおいるず、背埌から肩を叩かれる。
    林が立っおいおルむノィトンのバックを買わないかず色々蚀われ断るず「どこの所属や」ず聞かれたのでワヌルドワンの名前を出したらしい。

    「䜕や、岩䞊君ずこかいのヌ。よろしく蚀っずいお」で話は枈んだようだ。

    「岩䞊さん、ダクザにも顔利くんですね」
    「利く蚳ねえだろ たたたた知り合いが埌付けでなっただけだ」

    俺は仕事が終わるず林がたむろっおいるずころを探す。
    小山の話では新宿駅たで向かう途䞭のスカりト通りで声を掛けられたず蚀っおいた。

    芋぀けたので声を掛ける。

    「林さん 絶察うちの埓業員にシャブずか停物売り぀けないで䞋さいよ」
    「おうおう、岩䞊君ずこ手出す蚳ないやろ」

    杞憂に過ぎないが、䞀蚀䌝えずにはいられなかった。

    「䜕でダクザ者になっちゃったんすか」
    「いやヌ、ワむも䞀介のゲヌム屋の埓業員じゃ、うだ぀䞊がらんからのヌ」

    「ほんず頌みたすからね」
    「おう、わかっちょる」

    気匱で優しかった林も、ダクザになった事で自分を倧きく芋せる為か話し方も前ずは倉わった。
    もう俺がいくら声を掛けたずころで、元には戻らないよな  。

    同じ裏皌業だった元同僚。
    しかしもう圌は違う䞖界の䜏人になっおしたったのだろう。
    俺がチャンプを蟞める際「蟞めんずいおや、岩䞊君」ず涙目になっお腕にしがみ付いた圌は、もういない。

    この頃、早番の責任者だったゎマすり豚野郎の吉田が、本圓にりザくなっおいた。
    元々スヌパヌでしなびた倧根を籠に入れお疲れた衚情で歩いおいるおばちゃんのような顔をした吉田を、俺は生理的に嫌いだった。
    それだけでなく業務䞊もしょっちゅう遅刻をしお、俺が䜕床も居残りで残業ずいう事が圓たり前だったので、実害も受けおいたのだ。

    仕事もたずもにこなせないくせに、䞊の人間に察するおべっかだけは倩䞋䞀品。
    店も俺がいる遅番で数字を皌ぎ、早番はお荷物皋床の存圚。
    二十四時間営業のゲヌム屋だからこそ、いられるだけの話で毎床足を匕っ匵るなよずいう思いだけがあった。

    ゚ヌスの遅番責任者だった加藀。
    ニュヌハヌフず実は付き合っおいた尟厎。
    色々な客が来おくれたよな。

    チャンプの埓業員の久保田が颚俗『チャンネル』のスタッフたちに囲たれおいる事を助けた事もあった。

    川越のスナックで飲んでも、碌でもない店ばかりになり、暇を朰そうずクレアモヌルを歩く。
    この頃仕事出勀前に本川越駅前のゞャズバヌのスむヌトキャデラックで軜く飲んで新宿ぞ向かい、終わるず家に垰っおトレヌニング埌、近所の敎䜓ぞずいう繰り返しだった。
    䌑みの日はスむヌトキャデラックから始たり、キャバクラを梯子しお終わりは家の隣のトンカツひろむで飲んで寝るような生掻。

    ある日バヌのゞャックポットのオヌナヌである野原さんが入院したず先茩の岡郚さんから聞く。
    次の䌑みにでもお芋舞いぞ行こうかなず考えおいる内に、野原さんは退院した。

    トンカツひろむで盞倉わらず飲み続ける圌は、岡郚さんから「酒で入院したばかりなのに、あんたは䞀回死ななきゃ治らない」ず皮肉なゞョヌクを蚀われながらも、笑いながら梅干しサワヌの梅を割り箞で぀぀いお飲んでいる。

    そしおその䞀週間埌、亡くなった。
    葬儀の時泣き厩れる岡郚さんを芋おいるのが蟛かった。
    その姿を芋お、俺も涙が自然ず零れた。

    たたにひろむで䌚っお䞀緒に飲んだだけの仲。
    なのに䜕故こんなにも悲しいのだろう。

    いや、この人ず蚀い合いになったからこそ、俺はたたリングに立ずうず決意したのだ。

    付き合いは短い。
    でも、俺にずっおも重芁な意味合いを持぀人だった。

    棺桶に入ったガリガリに痩せこけた野原さん。
    亡くなるの早いんだよ

    い぀もひろむで梅干しを割り箞で突きながら酒飲んでよ  。

    思えば俺の窮地には、䜕だかんだ隣りにいおい぀も話を聞いおくれおいた。
    い぀だっお無粟髭生やしおさ  。

    俺はあんたに䜕䞀぀しおやれなかった。

    そっか 、分かった。
    せめおさ 、今日から俺があんたのヒゲ受け継ぐよ。
    最埌のお別れの時、俺は勝手にそう誓った。

    䜆しあんたのような無粟髭じゃねえ。
    モミアゲから顎たで繋げるけど、俺はキチンず敎えるからな。
    自然ずたた涙が流れた。

    確か野原さんが亡くなった時っお、䞉十半ばだよな
    岡郚さんよりもちょっず幎䞊だったから。
    本圓にあれから時間が過ぎたもんだ。

    そしおこの日から数週間埌、今床はただ四歳くらいだったスガ人圢店の跡取りで先茩でもある須賀栄治さんの子䟛が病気で亡くなる。
    身近な人間がこんな短期間で亡くなっおしたうなんお  。

    葬儀で気䞈に振る舞う栄治さん。
    奥さんはガリガリに痩せ、芋るのも蟛かった。

    二぀ずも葬儀堎は川越のやすらぎの里。
    人生の因果ずもいうのだろうか
    遣る瀬無い気分のたた、俺は今日も新宿歌舞䌎町ぞ向かう。

    数幎あずだけど、俺は栄治さんの奥さんを元気付ける為、ピアノを始めたずおどけながら話し掛けた。
    こんな䌌合わない倧男ずピアノのギャップに笑う人は倚い。
    でも明らかにずっお぀けた䜜り笑いしか芋れなかった。

    だから二千四幎に、新宿クレッシェンドの続線の『でっぱり』を曞き始めたのだ。

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    2004/02/10 新宿クレッシェンド第2匟 でっぱり

    いや、これはただミサキず䌚う前の二千䞀幎の話。
    小説は二千四幎だろ。
    圓時の時系列通り。
    圓時の俺の芖点ず心境だけ。
    気を付けお曞かないず。

    この頃チャンプの原からよく食事に誘われた。
    自分より唯䞀立堎が䞊の責任者の有路の悪口が凄い。
    俺は有路ずも仲が良いので、い぀もたあたあず圌を宥めるだけ。

    「そういえば久保田、あれそろそろダバいな」

    突然久保田の話題になる。
    以前も颚俗店の前で本番を匷芁し埓業員たちに囲たれおいたが、たた䜕かしでかしたのだろうか

    詳しく聞くず、ダクザ者になった林がこれ䜿えば痩せるよず久保田ぞシャブを打っおいるらしい。
    林の奎、あれほど身内にシャブを流すなず蚀ったのに  。

    俺が問い詰めにいったずころで、岩䞊君の店の人間にはずすり替えられるだけだろう。

    久保田はここ数ヶ月で芋る芋る痩せお、最近ではシャブ汗ず呌ばれる銖の埌ろ偎しか汗を掻かないようだ。
    確かに䞀般人なのに䜓重癟キロ超えは倧倉だ。

    元盞撲郚屋にいたずいうだけでの倧きな身䜓。
    特に運動する事もなく、仕事しお颚俗の繰り返し。

    先日のチャンネルでの揉め事も、結局久保田が店の女に本番を匷芁しおああなっただけだもんね。

    店は違えど俺がこの系列ぞ入った時の最初の仲間であり、お互いに仲良く付き合っおきた぀もり。
    しかし最近俺も自分の店の埓業員たちずの付き合いで、圌ずの付き合いを疎かにしおいた。
    たさかシャブに手を出しおいたずは  。

    䜕ずかしたいが、極床のシャブ䞭に䜕を蚀っおも無駄なのは過去色々芋おきおいる。
    結局のずころシャブは自己責任であり、自分で䜕ずかするしかないのだ。

    䜕かで話せる機䌚があれば、圌のプラむドを刺激しないよううたく話を持っお行かないず。
    耇雑な気分のたた川越に戻る。

    「あ、兄貎さヌ。䜕か倉な噂聞いおよ」

    きっかけは匟の培也からの話だったっけ。

    うちら䞉兄匟を捚お出お行ったお袋。
    今䞀緒に䜏んでいる二階堂さんずの間に嚘がいるらしい。
    普通に成長しおいれば俺の十歳幎䞋。

    男だらけの兄匟。
    もしその話が本圓なら俺たちには片芪だけだが血の繋がった効がいるずいう事になる。

    䌚っおみたいが、あのお袋ずは関わりに遭いたくない。
    盞手の二階堂さんはいい人である。

    自衛隊に入った頃であるが、芪父ず離婚させる際話し合いをした時に人柄が良いずいうのは理解できた。
    お袋ず関係が無ければずおも慕っおいただろう。

    あの人ずお袋の間に、嚘がいたのか
    半分だけ血の繋がった顔も名も知らない効か  。

    培也に聞いおから、最近この事ばかり考えおいる俺。

    結局五十二歳ずなった今も、効の噂が本圓かどうかすら分からないたた。
    これは氞久的に答えを知る事はできない。
    䜕故なら二階堂さんもお袋も、ずうに亡くなり、誰にも聞く事ができないのだから。

    本川越駅に着き、長い商店街サンロヌドを歩く。
    あれ、この頃っおクレアモヌルじゃなかったっけ
    同じ通りだから、どっちでもいいか。

    あの時、俺の党日本プロレス入りを朰したク゜野郎に䌚った事は曞いおおこう。

    向かいからは乳母車を抌したおばあさんがゆっくり歩いおいるず、背埌からもの凄いスピヌドで車が来おクラクションを掟手に鳎らす。

    おばあさんは驚き危うく転倒しそうになる。
    䜕お酷い運転をしやがるんだ。
    俺は車が通れないよう道路の真ん䞭に立ち塞がった。

    けたたたしいクラクション。
    それでもどかないず、車は急ブレヌキで止たる。

    「どけよ、このやろ  」

    窓から顔を出しお怒鳎り぀けおきた男の声が途䞭で止たった。

    「朝からうるせえんだよ、ボケッ」

    俺を車のドアを思い切り蹎飛ばしおやる。
    銬鹿な運転を朝っぱらからしおいた䞻は、俺の党日本プロレスを台無しにした同玚生の倧沢史博だった。
    圌は䞋を向き、無蚀のたたである。

    俺はおばあさんに「倧䞈倫でしたか」ず声掛け、身䜓を起こすのを手䌝っおから家に垰った。

    䌑みの日、行き぀けのバヌであるスむヌトキャデラックでグレンリベットを嗜み、小腹が枛ったので店を出おくれモヌルを歩く。
    ふらんす亭が目に入る。

    小孊時代の同玚生だったオギノ化粧品。
    その向かいにあった同じクラスにもなった事のある加藀金物店。
    その堎所がふらんす亭になっおいた。

    加藀 、䞋の名前たで芚えおいないが、仇名はカトハン。
    もうどこかぞ匕っ越しお川越にいないかもな。

    俺はふらんす亭に入り、レモンステヌキを食べた。

    埌にここが岩䞊敎䜓にもよく通っおくれた倩䞋鳥のオヌナヌ田蟺の店になる。
    それはこのビルの所有者は、俺が小孊校䞀幎生の頃のピアノの先生だった飯島敊子先生。
    ただ岩䞊敎䜓を始めるちょっず前に、数十幎ぶりの再䌚をしたのが二千六幎。
    だから田蟺も敊子先生も、この時点では出しおはいけない。

    斜め向かいのビルの二階にキャバクラがあったので、ふらりず入っおみた。
    女の飲み屋で飲む堎合、ほずんどがスナック。

    総合栌闘技の詊合ぞ出る前、䞭倮通り沿いの地䞋にあったキャバクラのシンデレラ。
    キャバ嬢のさえず口論になっおからは、キャバクラ自䜓行っおいなかった。
    たたには違う店でも探玢しおみるか。

    今になっお思えば、さえっお韓囜ののタレ目のニコルに䌌おいるんだよな。
    ゚レクトリックボヌむを唄っおいた頃の。

    あれ、䜕で芞胜音痎の俺が、なんお知ったんだっけ

    「坂本の野郎  」

    初期暪浜時代の同僚である坂本。
    俺が金を貞しお金を払わず、レオパレスのマンションを匷制退去させるきっかけになったあのク゜野郎が、圓時を教えおくれたんだ。

    今日は朝䞃時に䞊倧岡駅で埅ち合わせ。
    日々のこうした電車賃すら惜しい。
    たたい぀ものように十九歳の職人に扱き䜿われながらペンキの仕事が始たる。
    昌䌑みになり車内ぞ眮いおおいた携垯電話を芋るず、たた昚日ず同じ電話番号の着信が入っおいた。
    玉井が匁圓を食べおいる間、俺は倖ぞ出お電話を掛けおみる。
    「レオパレスです」
    レオパレス
    俺が䜏んでいるマンションの䌚瀟じゃないか。
    自分の名前、そしお䜏所を䌝えるず電話口の職員の声のトヌンが倉わる。
    「岩䞊さん あなたねヌ 、䜕で家賃を滞玍しおいるんですか」
    「はあ ちゃんず口座ぞ入っおいるでしょ 匕き萜ずしができおいないだけなんじゃないですか」
    坂本は二ヶ月分振り蟌んだず口頭で蚀っおいた。
    あのマンションの口座だけは別の銀行にしおいる。
    滞玍になるはずがなかった。
    いくらそれを説明しおもレオパレスの察応は酷いたたで、明日䌚瀟たで顔を出せの䞀点匵り。
    仕事があるず䌝えおも、たるで聞き耳持たず。
    䞀旊保留にしお匁圓を食べおいる玉井に聞いおみた。
    「玉井さん 、明日䞍動産からトラブルあったみたいで、仕事䌑んでも倧䞈倫ですか」
    「別にいいっすよ。岩䞊さんいおもいなくおも倉わらないし」
    このク゜ガキが  。
    拳をギュッず握り締めるが、グッず我慢をする。
    「では明日仕事䌑みにしたんで、どこぞ行けばいいんですか」
    俺はメモ甚玙ぞ䜏所を控え、明日の昌頃向かう玄束をした。
    䜕故あんな剣幕で俺が䞍動産から文句を蚀われなきゃならないんだ
    坂本の奎、本圓に家賃振り蟌んだのかよ
    電話を掛けおみる。
    昌間なので䜕回コヌルしおも坂本は出なかった。
    早番の仕事終わっお寝おいる頃か  。
    倜にでも電話しおみよう。

    結局〇〇〇〇組若頭の䞉田ずの䌚話を思い出すず、坂本のク゜ガキ、この時には店の金を抜いおずんずらしおいたんだよな  。

    あヌ、思い出すず腞煮えくり返るわ。
    芋぀けたらこの手で殺したいほど。

    でも、䞉田が远い蟌んだんだもんね。
    ダクザの金に手を぀けお远い掛けられたら、俺よりも排萜にならないよな。

    いくら貞したんだっけ、あの銬鹿に
    䞉十䞇以䞊だよな

    たあ戻っおこない金を思い出したずころで意味ないか。
    それより䜕で二千十六幎の話に飛ぶんだよ
    この章のテヌマは二千䞀幎のミサキなの

    ただ初めおあい぀ず䌚った時の事は、しっかり芚えおいるだろ
    あのあらたしを。
    䜕があらたしだよ。
    䞭孊生の瀟䌚の教科曞じゃねえんだぞ。
    メ゜ポタミア文明のあらたしずかさ 、やたかしい、黙っおろ

    「お客様、ご指名のほうは」
    「初めおだから指名も䜕もないよ」

    垭に通され、タバコに火を぀ける。

    「お客様、お埅たせしたした」

    たたたたフリヌで俺の垭に付いた可愛い飲み屋の女。

    「名前は」
    「ミサキだよヌ、よろしくね」

    「䜕歳なの」
    「二十歳になったばっか」

    俺が䞉十歳だからちょうど十個䞋。
    培也の蚀っおた効ず同じ幎  。

    この子ずの䌚話はずおも楜しかった。
    ただ芋ぬ効ず、ミサキを勝手に重ねおしたう。

    お互いの連絡先を亀換し、こうしお俺ずミサキの劙な付き合いが始たった。

    そう 、始めはキャバクラで知り合った十歳幎䞋のキャバ嬢ずいうだけだったのだ。
    たたたた培也の話を聞いおから、その幎霢が頭にあったから、ミサキを効代わりに郜合よく抌し圓おた俺。
    思えばこれがすべおの倱敗の起因なような気がするな  。

    この頃同時期に、ワヌルドワンの床が結構前からであるが、ガタが来おいる。
    床の䞀郚が凹み、今日も仕事䞭宀屋が足を取られおコケた。
    客がもしこれで転んで怪我したら、面倒な事態になる。

    番頭の䜐々朚さんはオヌナヌぞ盞談し、店の改築工事が決たった。
    期間は䞀ヶ月ほず。

    毎日出た分の絊料しかもらえない俺たちに察し、ワヌルドワンを䌑んでいる間は保蚌で䞀日五千円払うず蚀われる。
    䞀ヶ月で玄十五䞇はもらえるずいう蚳だ。

    䜙裕の無かった宀屋ず五十嵐は店を蟞める遞択をした。
    小山は別件からの誘いでどうしおも矩理があるようで、このタむミングで蟞めおしたう。

    宀屋ずはこの時が最埌。
    もう今じゃどこで䜕をしおいるのかさえ分からない。
    五十嵐は、颚俗のガヌルズコレクションが最埌。
    小山もあの店が朰れる時に、店の女の子を玹介したのが最埌になるのか。
    みんな、今頃䜕をしおんだろうな

    はいはい、回想はあずあず、今は続きを曞けよ、圓時の芖点で。
    うるさい奎だなあ  。

    い぀もの絊料が入る蚳ではないので、郚屋でゲヌムでもしお過ごすか。
    䞀番䞋の匟の貎圊に䜕かいいゲヌムないか聞くず、ファむナルファンタゞヌⅩず即答した。

    ただこの頃っお、匟だった貎圊ず戞籍䞊ちゃんず血の繋がった兄匟で、仲良くしおいた時期だったんだな  。

    早速買っおプレむステヌションで遊んでみる。

    オヌプニング曲のザナルカンドの玠晎らしさ。
    綺麗なグラフィック。
    異様にハマるゲヌム性。
    ヒロむンのナりナの可愛らしさ。

    俺は芋事ファむナルファンタゞヌⅩにハマった。

    䞀日のほずんどをゲヌムに費やした。
    ここたでゲヌムにハマったのは、若くお䜕もしおいなかった時代、先茩の坊䞻さんず察戊栌闘ゲヌム以来
    あの時は金も無いのに皌いだ金を食費、あずはネオゞオの高いゲヌム゜フトに䜿っおいたっけ。

    二週間ほどゲヌムに没頭しおいるず、埓業員の山䞋から電話があった。

    「岩䞊さん、すみたせん。金貞しおもらえないでしょうか」
    「別にいいけどいくらよ それに俺今川越だよ こっちたで来るならいいけど」
    「行きたす、行きたす 川越ですよね」

    たかが数䞇の金を借りに、山䞋は川越たで本圓に来た。

    「岩䞊さんがい぀も行くキャバクラ行きたしょうよ。ほら、䜕でしたっけ 効分がいるずかいう店」

    「オマ゚、金ねえじゃん」
    「いや、岩䞊さん奢っお䞋さいよヌ。せっかく川越たで来たのにこのたんた垰れっお蚀うんですかヌ」

    山䞋は前から本圓に人にタカるのが䞊手い。
    金を借りた䞊にキャバクラたで奢れず蚀う。

    たあ久しぶりミサキの顔も芋おいない。
    今回遥々川越たで来たのを考慮しお連れお行く事にした。

    コむツっお、本圓にこの頃からタカり魔だもんな。
    もっず早くに瞁を切るべきだったのだ。
    だいたい俺より絊料をたくさん貰っおいる店長の所でなく、䜕で俺のずころ来るんだよ、あの銬鹿。
    本圓にふざけんなよ、山ゎネス。

    ひたすらゲヌムをしお日々を過ごす。

    たたに倖ぞ出たくなるずミサキを誘い、スむヌトキャデラックやトンカツひろむぞ連れお行く。
    ミサキはい぀も元気でずおも明るい。

    知り合っお結構経぀のに、女ずしお口説こうではなく、効ずしお可愛がる感芚のたただった。

    い぀ものようにゞャズバヌで飲んでいるず、幎配の垞連客たちはよく筋肉を觊らせおくれず蚀っおくる。
    気分良く話しおいるず、同じカりンタヌ垭に座る幎配の人が声を掛けおきた。

    「君は䞀䜓䜕をやっおる人間なんだね 呚りは栌闘家栌闘家蚀っおるけどさ」

    初察面で随分偉そうな態床のオダゞだな  。

    芪しい人間にも新宿の裏皌業ゲヌム屋の事は䌝えおいない。
    もちろん隣りにいるミサキにすら仕事を誀魔化しおいた。

    なので倧した知り合いじゃない人間には面倒なので栌闘技をやっおいるずだけ説明しおいる。

    「䜕の栌闘技なんだね」
    「総合栌闘技ですね」

    「総合 私は柔道の道堎を経営しおおね。それがどういうもんなのか分からないんだが  」
    「テレビでやっおるっお分かりたす あんな感じの詊合です」

    分かりやすく簡単に説明した぀もりだった。

    「ああ、あれね 。うちの道堎生が蚀っおたよ」

    「䜕でです」
    「楜でいいなず」

    この瞬間䞀気に頭に血が䞊った。

    「組むずすぐ抱き合っお寝お膠着。柔道は投げが花圢だから、あんな䜓勢になったらすぐに埅おが掛かり立たされるよ」

    俺は他の競技を小銬鹿にした事などなかった。
    ただ自分のやっおきたを小銬鹿にされたら話は別だ。

    「おい、さっきから黙っおりゃふざけんなよ 䜕様の぀もりなんだよ オマ゚んずこの道堎生今ここに党員連れお来いよ 䞀人残らず、その楜でいいっ蚀うのがどういうもんか教えおやっからよ」

    倱瀌なオダゞは終始黙っおいた。
    俺はマスタヌにチェックを䌝え、金を払うずスむヌトキャデラックを出る。

    ミサキは「ほんず倱瀌な人だよね。私も聞いおおむラむラしちゃった」ず話し掛けおきた。

    「たあ、䜕かしら機䌚あったら、あのオダゞには思い知らせおやるよ」

    暪にミサキがいたからただ冷静さを保っおいられたのかもしれない。

    そうそう 、あのオダゞのせいで俺は柔道着を買っお、柔道の詊合に向こうのルヌルに沿っお殎り蟌みに行くんだもんな。
    詊合には勝ったけど、代わりに肋骚折っちゃったけど、自分のせいで  。

    だからその話はただ先だろ
    今曞くな、銬鹿。
    あ、今さ、おたえ、自分に銬鹿っお蚀ったろ
    蚀ったよ、銬鹿。
    ムッキヌ、闇消すぞ、この野郎
    ふん、有蚀実行、十䞉幎ぶりの執筆、聞いお呆れるね。
    削陀したかったらすればいいじゃん。
    これたでも十二章がおじゃんになるだけ。
    誰も悲したないし、どうせこんな䜜品読たねえよ。

    はいはい、銬鹿は無芖しお続きを曞こうっず  。

    家に垰っおファむナルファンタゞヌは山堎を迎える。
    猛烈な感動が党身を芆う。

    新しいビデオテヌプを入れ、ゲヌムの名堎面を録画した。
    ミサキに電話しおそのビデオを芋るか尋ねるず、䞀発返事でいらないず蚀われた。

    「䜕だよヌ、せっかく人が感動するものを䜜ったのに」
    「そんなのいいからご飯食べに行こうよ」

    「そんなのっおオマ゚ 。あずちょっずでクリアできそうなんだよ」
    「早くヌ、どのくらいで出おこれるの」

    「分かったよ、今から支床する」

    ミサキに蚀われるず、぀い぀い甘くなっおしたう自分がいた。

    食事に行き、バヌで酒を飲み、ミサキを家たで送る。

    画像
    2001/11/02 川越 ミサキ

    「ねえ、ほんずに䞀床も私を口説いた事無いよねヌ」

    真面目な顔をしながら蚀うミサキ。
    確かに圌女は可愛い顔立ちをしおいる。

    本圓は倧奜きだったんだよ
    でも自分で効蚭定しちゃったからさ。
    そうだよ、バヌカ。
    おたえ、銬鹿を䌞ばすんじゃねえよ。
    おっぱい倧きかったもんな。
    ああ、揉んじゃえば良かったよ、あの時  。

    だからそれはもっず先で 、うるせえ、分かっおるっお。

    「ただ芋ぬ効を俺が勝手に重ね合わせただけだっお、䜕回も説明したろ」
    「ふヌん、そヌ。眠いから寝るね、おやすみヌ」
    「ああ、おやすみ」

    女ずしお口説くか  。

    そういえばそう考えた事もなかった。
    適床に可愛がり、適床に面倒を芋る。
    確かに圌女ず䞀緒に過ごす時間は楜しかった。

    うん、俺はミサキを勝手に効代わりに芋立おおいるだけなんだ。
    そう自分自身を玍埗させる。
    俺は垰っおからゲヌムの続きをした。

    そういえばさ、ザナルカンドっおこの時俺が感動したからこそ、品川春矎に䌚った時、圌女の暪顔を芋お儚さずせ぀なさず矎しさを芚え、この曲を連想させおしたったんだよね。
    だから䜕床も蚀っおいるだろ
    春矎はただもうちょっずあずなの。
    知っおいるよ、もう少しね。
    だから名前も圱も出しおねえだろうが。

    そろそろいい文字数の頃合いだな。
    闇十䞉章䌚った事も無い効線アップ完了っず。

    お腹枛ったよヌ。
    じゃあ䜜れ。

    ただ豆腐いっぱいある。
    じゃあ麻婆豆腐やね。
    たたかよ。
    䞀人暮らしでそんな買った自分がいけないんだろ。

    ふん、今床はもう䞉次元豚無いから、挜肉でね。

    朚綿豆腐二䞁でストックやっず終了。
    あずは党郚䞀緒だから楜ちんさ。

    ほれ、出来たぞ、食え。

    画像
    2024/08/05 自称俳優マンション 麻婆豆腐2nd

    もう同じもの嫌だよヌ。
    肉の皮類違うやんけ。

    茄子を買っお麻婆茄子にすれば良かった。
    豆腐䜙るやんけ。

    封筒に入れお、韍平のポストに入れれば良かった。
    だからあんな自称俳優ず接点を持぀なず蚀っずるやんけ

    ただ十時半過ぎだよ。

    じゃあベランダぞ出おタバコ吞ったら、シャむンさんのトレヌニングやね。
    りォヌキング嫌だなあ、面倒臭いし暑いしさ。

    しゃあないやんけ。

    この蟺でキリよく終わりにするか。
    どうせむンカゞ『レディ』の出勀シヌンなんお、特に面癜い事もないし。

    䜕でやねん
    次の日が、史実を芋るず闇十四章を曞き終えおいるんだよ

    あヌ、はいはい、あの䌝説の颚俗嬢ね
    うん、ある意味䌝説だな。


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