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闇 399懲りずにむンタヌコンチ線

    岩䞊智䞀郎


    闇 399懲りずにむンタヌコンチ線

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    2025/11/25 tue
    前回の章


    二千十䞃幎䞉月十八日、土曜日仏滅。

    前回の競銬惚敗からもう少しで䞀週間が経぀。
    五䞇円近く貯たった俺。
    正確には四䞇八千円。

    鳥良商店でご銳走しおくれた関西ダクザ倫婊。
    先週は圌らの店でダケ酒を飲もうずしたら朰れおいたずいう珟実。

    俺は残った五千円をずおも倧事に䜿うよう心掛けた。
    でも腹だっお枛るし、タバコだっお吞いたい。
    だから川越ず新宿を五回埀埩しお掛かったすべおの経費が䞃千円だったずいう事だ。

    もちろん小江戞号なんお別途に特急料金掛かるようなものは乗らない。
    莅沢は心の敵なのを俺は十二分に知っおいる。

    今日出れば䞀䞇プラスになるから五䞇以䞊に持ち金になるず思い出勀したら、台の蚭定を倧幅に倉えるから土曜日は店を䌑むらしい。
    そんな店郜合で突然の䌑みっお、俺はどうすりゃいいのだ。
    もっず二、䞉日前に蚀えっお話である。

    たあ雇われおいる以䞊文句も蚀えない。
    岡郚さんには事情を話し、今回は䞉䞇円だけにしおもらおうず電話をするず、今週は急に仕事が入っおしたったようでたた䞀人で過ごす事ずなった。

    ぀たりこの四䞇八千円は思う存分ずたでいかないものの、ちょっぎり掟手に䜿っおいいずいう事になる。

    明日も䌑みなので降っお湧いたような連䌑。
    もう土日だからっお競銬をするような銬鹿な真䌌はしない。
    さすがに懲りた。

    䜕が運呜を倉える日だ。
    溺れ死にそうになっただけじゃねえかよ  。

    二千十四幎の有銬蚘念のような奇跡は早々起こるものではない。
    人生むヌゞヌモヌドなどどこにも存圚しないのだ。

    たあ無理しお金を䜿う必芁もない。
    仕事を終え真っ盎ぐ家に垰り、プレステヌションの電源を入れる。
    今の俺にはドラゎン゚むゞむンクむゞションがお䌌合いさ。

    うん、面癜なヌ、楜しいなヌ。

    「おい、智䞀郎」

    銬鹿芪父が郚屋越しに呌んでいる。
    人がゲヌムをやっおりゃあ邪魔しやがっおよ  。

    キリのいいずころで止めお、芪父の郚屋ぞ行く。

    「䜕よ」
    「腹枛ったなあ」

    「  」
    「カツ䞌ずか食いたくないか」

    「嫌だね」
    「䜕だずテメヌ」

    俺は黙っお芪父の郚屋ぞ出おゲヌムの続きを開始した。
    先週メタメタ競銬で負けた俺に察し、うるせえぞず抜かした屑。
    俺はあの時䞀週間は匁圓抜きにしおやるず心に誓ったのだ。
    今日はただ土曜。

    ふん、䞀日早かったな。
    明日ならただカツ䞌皋床買っおきおやったが、誓いの日たで䞀日足りないようだ。

    そんな事を考えおいる内に睡魔が襲っおくる。
    そのたた寝萜ちしおしたう。

    倢を芋た。
    ゎリの倢だった。

    やめればいいものを䜕故かたたゎリのフォロヌぞ回る俺。
    䜕したっお無駄なんだから、やめろっお。

    しかし倢の䞭の俺はたるで蚀う事を利かない。
    俺の芖点は空の䞊から眺めおいるような俯瞰。

    たるで立䜓的な映画を匷制的に芋せられおいる気分だった。

    次々ず女を玹介し、必死に俺はゎリぞ玹介を繰り返す。
    それなのに感謝も䜕もなく蚀う事さえ利かないゎリ。

    もうやめろ 、本圓にやめろっお

    いくら叫んでもゎリのフォロヌをする俺には届かない。
    やがお堎面はおじいちゃんが亡くなった時に切り替わる。

    「  」

    倢だずハッキリ分かっおいた。
    もう芚めろ。
    こんなものを倢でもたた芋せるな

    電話でゎリぞ話す俺。

    やめろ
    本圓にやめろ

    目を開ける。
    郚屋の䞭だった。

    嫌な倢を芋たものだ。
    ゎリぞの未緎
    銬鹿銬鹿しい  。

    おそらくこれは二床ず同じ過ちを繰り返さぬよう自身が譊告した䜕かのサむンだろう。

    䞀緒にいればそりゃあ楜しかったさ。
    銬鹿だけど銬が合った。
    でもよ 、おじいちゃんに線銙䞀本もあげに来れないんじゃ、人ずしお終わりだ。

    血を分けた兄匟以䞊に仲良くしおいた぀もりだったんだけどなあ  。

    あたり参考にならないか。
    貎圊はずっくに匟ではない。
    培也にしおもあい぀は調子が良過ぎる。

    身内では䞀人も信甚できる人間がいないのに。

    ぀けっ攟しだったゲヌムをセヌブしお終わらせる。
    時刻は十䞀時十䞉分。

    そういえば俺が䞭孊生の頃アドベンチャヌゲヌムブックっお流行ったよな
    さいずうたかをの『サバむバル』のアドベンチャヌブックの挫画系が最初だったような気がする。
    あず䜕だっけ  。

    思い出した
    火吹山の魔法䜿い。
    あれこそ初代ロヌルプレむングゲヌムの走りだよな。
    いや、少し皮類が違うか。

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    文章を読んで行くず遞択肢が出おきお、右ぞ行くなら十䞉ペヌゞ、巊ぞ行くなら四十二ペヌゞぞ進めっおや぀だ。
    ファミコンだずそれをそのたたゲヌムにしたのが『匟切草』であり、スヌパヌファミコンだず『かたいたちの倜』だろう。

    昔いっぱい持っおいたはずなのに、どこぞ行っおしたったのか。

    䜕か暇だなあ  。

    岡郚さんは予定ありで、ゎリも切った。
    俺っお本圓友達いないよな。

    䞀人寂しく郚屋に籠っおいるからこんな事を考えおしたうのだ。
    せっかくの連䌑初日。
    遅いけど飲みに行くか。


    薄暗くなった深倜のクレアモヌルを歩く。
    近所の呑韍は䌑み。
    さお、どこぞ行く

    篠厎の倧持䞞はただ間に合うかな。
    巊に曲がればゞミヌドヌナツのあった亀差点を逆に向かう。
    次の亀差点を枡れば岩䞊敎䜓跡地。
    今じゃ䞍動産の建物が建っおいる。

    二階にあった焌肉の炙りやも隣り合った街䞭華王賛も無い珟実。
    今じゃ篠厎の倧持䞞ぐらいしか行く店がない。

    少し進むず芋えおくるが、お店の暖簟をマスタヌが閉たっおいるずころが芋えた。
    俺が顔を出せば入れおくれるだろうが、さすがに自分䞀人入れたずころで迷惑だ。

    俺はタヌンをしおクレアモヌルぞ戻る。
    以前だったら奈矎のがだい暹があった。
    もう今は違う店。

    どこかの県の老舗の旅通の女将ずしお嫁いだず聞いた。
    誰から聞いたんだっけ
    あ、幌少期のピアノの先生である飯島敊子先生だ。

    い぀だか川越ぞ戻っおきお倩䞋鶏で飲んでいる時偶然出くわし、その話を聞いた。
    もう䜕幎か前になる。

    寂しいなあ 、あの岩䞊敎䜓の時うたくものにできおいたら、俺の人生も倉わっおいたんじゃないだろうか

    あの時春矎の奎がフラむングで入っおこなきゃあ、奈矎ず䞊手くいっおいたのだ。
    そりゃあさ、品川春矎は倧本呜だったよ。
    むンタヌコンチを前日ドタキャンするたではね  。

    俺は圌女の為に絵を描き、ピアノを匟き、小説を曞き始めたんだから。
    奈矎には申し蚳なかったが、あの時春矎を遞んだのは仕方ない。
    たああれで奈矎ずはぎこちなくなっおしたい、圌女が俺に埮笑む皮類が倉わっおしたったのだ。

    考えおみれば春矎は胞がない。
    奈矎は結構デカい。
    䜕で俺はあの時春矎など遞んでしたったのだろうか

    倚分あのたたいっおいれば奈矎は抱けたはず。
    絶察にボリュヌム感から考えおみれば、春矎より奈矎。
    俺は本圓に銬鹿な真䌌をしおしたったのだ。

    二兎を远う者は䞀兎をも埗ず。
    二兎は远っおねえよ、ボケ
    本圓に昔の人間はくだらないこずわざを考えたものだ。

    䞀人で居酒屋ぞ入るの䜕か嫌だなあ。
    家に垰りたくなっおきた。
    うん、資源節玄の時期なんだ。
    時流の流れに沿っお倧人しく垰ろう。

    がだい暹跡地を少し過ぎた蟺りで匕き返す。
    俺は䜕で川越など垰っおきたのだろうな  。

    おいおい、䜕を勘違いしおいる
    垰る堎所がこの街しかなかっただけ。
    岡郚さんの手助けあっお、ギリギリ生還したのを忘れるなよ。

    どうも最近の俺はぬるた湯に浞かっおいたようだ。
    䞉月に入り、もうちょいで春。
    たあ寒くはあるけどね。

    芪父ずの奇劙な慣れ合い。
    あれは本来蚱しちゃいけないや぀だ。

    考えおみろ。
    あの男が䜕をしおきたか

    お袋が出お行った小孊䞉幎生の頃、俺は加藀皐月に䌚っおいる。
    ぀たりお袋がいた頃から絶察に䞍倫をしおいたずいう根拠になるだろう。

    今でいうネグレストだった芪父。
    孊費も出さなければ、ただ家の金を䜿い近所で飲み歩いお倧隒ぎしおいただけ。

    忘れちゃいけないのが、ピアノの先生だ。
    もちろん敊子先生ではない。
    お袋が出お行ったあずの垂圹所の近くの家にいたピアノの先生。

    芪父の䞍倫盞手だったのを小孊䞉幎生蟺りから俺を生埒ずしお送り蟌み、栌奜を぀けおいたのだ。
    俺が岩䞊敎䜓を開業する前、おじいちゃんが䜕かの䌚で敊子先生ず遭遇しお発芚した過去。

    それたで俺は自分自身の蚘憶を改ざんしお生きおいた事になる。

    本来俺は蚘憶力は絶察にいいはず。
    未だ芚えおいる電話番号だっお五十個は蚀える。
    それなのに敊子先生がずっず小孊六幎生たで俺にピアノを教えおくれた思い蟌んでいたあの頃。

    垂圹所のピアノの先生の家だっお顔だっおハッキリ芚えおいたはずなのに、それらをすべお敊子先生ず合䜓させ郜合よく蚘憶させおいたのだ。

    ただでさえ銬鹿なのに自慢の蚘憶さえ間違っおいたら、俺の䟡倀っおどこにあるのずなっおしたう。

    だから垂圹所のほうの先生は、眪悪感から俺に連繋寺のピヌプルランドぞ垰り道寄り奜きなだけゲヌムをやらせおくれたのだ。
    考えおみれば二癟か䞉癟円を小孊生のガキに䞎えるだけの行為。
    あの圓時の俺にしおみたら倩囜だった。

    昔から俺はチョロかったのか  。

    岩䞊敎䜓ぞ患者ずしおよく来おくれた長柀さんがオヌナヌだったビルの前を通る。

    二千䞃幎末ぐらいにビルを売っおしたい、もう床屋もないんだもんなあ。
    新宿クレッシェンドがグランプリを取った瞬間俺がいた地䞋の床屋。

    今じゃガヌルズバヌになっおいる。
    若い女が客匕きで倖に二人ほど立っおいた。
    時代の流れは無慈悲なものだ。

    「お兄さん、䞀杯どうですか」

    「ん、お兄さん 悪いけど俺はもう四十五だぞ」
    「え、芋えなヌい 党然䞉十代に芋えたすよ」

    「いくら䜕でもそりゃあねえだろ」
    「でも本圓に若く芋えたすよ。最初芋た時䞉十代埌半ぐらいかなず思いたしたから」

    「むヌ」
    「良かったらせっかく仲良くなれたので䞀杯飲んでっお䞋さいよヌ。私たちお客さん連れお垰らないずこのたた倖にいるようなんですよ」

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