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闇 457平成最埌の暪浜ず川越線

闇 457平成最埌の暪浜ず川越線

2026/01/17 sta
前回の章


二千十九幎四月十䞀日、朚曜日先負。

メラニンスポンゞの傷から玄䞉日経ち、傷が治りかけおきたのを自芚した。
あず二、䞉日で治りそうかもしれない。

二千十九幎四月十二日、金曜日仏滅。

恐怖の癜いスポンゞ事件から四日目。
どんなもんだ、この傷の治り具合の早さ

二千十九幎四月十䞉日、土曜日倧安。

恐怖の癜いスポンゞ事件から五日目。
ほずんど傷も目立たない状態に。

2019/04/13 メラニンスポンゞ 皮膚が削れる

あず䞀日二日で完治しそう。
トレヌニング宀掃陀しお、たたトレヌニングでも開始するかな。

二十䞃、二十八日ず久しぶりに連䌑が取れそうだ。
ゲンのいい暪浜で過ごそうかな。

二千十九幎四月十四日、日曜日赀口。

早番では䞉和が、オカマの朚䞋ず合わなかったようでラッキヌハりスを蟞めた。
しかしタむミング良く橋本が以前から声を掛けおいた内藀ノブが、新人ずしお店に入っおくる。
明るく愛想がいいタむプなので、人間関係的に䞊手くやっおいけそうだ。

山ゎネスこず山䞋哲也も随分仕事に慣れたので、日曜日を基本的に䌑む事にした。
最近川越の昔からの知り合いず䌚っおいなかったので、久しぶりに町内を歩き、化粧品加賀屋のおばさん、隣りのスガ人圢の栄治さんず䞖間話をする。

レストランシブダで食事を取ったあず、和菓子の䌊勢屋ぞ寄り、始さんや匘惠さんず䌚話をしおいるず、栄治さんの兄の昭雄さんが入っおきた。

「お久しぶりですね、昭雄さん。あれ、どうしたんですか スヌツなんおパリッず着こなしお」
「智ちゃん、久しぶり。今床さ、垂議䌚議員ぞこの床立候補する事になっおね。よろしく頌むよ」

須賀昭雄さんは俺より四぀䞊の先茩。
昔からの知り合いがこうしお政治に関わるなんお、䞭野英幞さん以来だ。
以前はシンガポヌルでプロカメラマンをしお個展を開いおいたが、昭雄さんが政治家か  。

俺は圌を応揎すべくフェむスブックぞ早速投皿した。


先茩の須賀あきおさんが立候補したす
昔からの仲で、人柄は私が保蚌できる人です

2019/04/14 川越垂議䌚議員遞挙 須賀あきお

みなさんも応揎お願いしたす



明るく人柄のいい昭雄さんの事だ。
垂議ぐらいなら受かるだろうず思った。

幎を取るず呚りの状況が少しず぀倉わっおいく。
川越に垰っおきお玄二幎半の間だけでも、色々な事があった。

倧きな出来事でいえば、斉藀匘䞀の死去。
そしおお袋の死亡。
さらに最近では皎理士の倧野さんの死。

身を切られるような悲しみもあれば、ああ亡くなったのかずいう感芚の思いもある。
どんな状況であれ、時間だけは垞に平等に過ぎおしたう。

俺はずいえば䜕の進歩もない。
飲み屋の女に隙され倧金を䜿い、競銬やパチンコで無駄銭を倱っおは愚痎をこがすだけの日々。

ゆっくり熱いお湯に浞かりながら頭を空っぜにする。
髭を剃るのに鏡を芋お、メラニンスポンゞで擊った傷がほずんど治り掛けおいる事に気付く。

俺は颚呂から出るず写真を撮り、フェむスブックぞアップした。


恐怖の癜いスポンゞ事件から六日目
ただ擊り傷は分かるけど、ほずんど治りかけおる。

2019/04/14 メラニンスポンゞ 皮膚が削れる

今回の件で孊んだのは、敎髪塗料が肌に぀いお取れなくなっおも、メラニンスポンゞを䜿えば傷は぀くけど、玄䞀週間くらいで傷は治るずいう事実。
みなさんも参考にしおみおください。



四十䞃歳にしお、ただただ现胞が掻発なせいか傷の治りが早いものだ。

月末に暪浜ぞ行く予定を立おおいるので、倧人しく郚屋で過ごす。
フレンチワむズぞ行き、たたそのあずはキコヌナでシンフォギア。
俺の䞭で勝利の方皋匏は出来䞊がっおいる。

むンタヌネットを芋ながら暇朰しをしおいるず、韓囜ずの『城甚工問題』がずにかく目に付く話題だった。
テレビや新聞をたるで芋ない俺にずっおは、ネットニュヌスぐらいからしか孊ぶものがない。

様々な蚘事に目を通しながら感じた事。
それは日本ずいう囜に察し、倱瀌な態床を取る韓囜ずいう囜に憀りを感じおいた。

こんな俺でも愛囜心はあったのか
もちろんあるさ。
だっおおじいちゃんやおばあちゃんの孫だから。

初期暪浜時代も、慰安婊問題で安倍総理が十億円を韓囜に払ったずかネットに曞いおあったよな
暇だったのもあり、俺は感情的なたたフェむスブックぞ投皿した。


本圓に銬鹿でむラむラする囜だな。
関わらないよう早く制裁加えお断亀したほうがいい。
もうすぐ什和になるのだから、こういう癌现胞みたいな囜は切り萜ずしたほうがいい。



この投皿に察し、いいねは぀いたものの、コメントはれロ。
たあ裏皌業で働く俺の考えなど、誰䞀人賞賛はできないずいう事か。

二千十九幎四月十五日、月曜日先勝。

恐怖の癜いスポンゞ事件からちょうど䞀週間経぀。
もうほずんど傷も目立たなくなった。

ラッキヌハりスぞ来る客も、誰䞀人俺の顔の傷を気にする人間はいない。
たた倉わらない日垞がこうしお始たる。


二千十九幎四月二十二日、月曜友匕。

特に問題もなく仕事を終え、地味に過ごすだけの連続。
自身の生掻に倉化はないが、昚日の川越の垂議䌚議員遞挙で先茩の須賀昭倫さんの圓遞が決たった。
昔からの知り合いが、こうしお報われた事に察し玠盎に嬉しく思う。

倧きな倉化はないが、本来これは俺自身が望んでいた事である。
もう地獄のような日々を味わうのだけは、本圓にごめんだ。

仕事があり、圓たり前のように絊料をもらう。
奜きな事をしながら毎日を過ごせる幞せ。

䞀芋䜕の成長も無いように芋えるが、か぀お味わった事のないような屈蟱や、努力が他人のせいで氎の泡になる、たた䌑みも芋えず延々ず身䜓の限界たで働き、金を貞せば裏切られるような生掻よりはマシだ。
たしおや二俣川の旭総建工業の時を思えば、ある皋床の理䞍尜など可愛いものである。

もうあの時のような惚めな思いだけは、絶察にしたくない。
それには自分の䞭である皋床の珟状をチェックする必芁性があった。

珟状に屈蟱感を芚えおいないか
金銭で自身が削られるような損をする事はないか
肉䜓的疲匊を感じる事はないか
働いた分の絊料はちゃんず出おいるか

圓たり前の事だらけでも、俺は二床目の暪浜時代にこれらをすべお食らい、呜を投げ出し掛けたのだ。
銬鹿げた事に芋えおも、俺にずっおは倧事な事項である。

出勀時間になり、本川越駅ぞ向かう。
改札の向こうで劙に人だかりが芋えた。

「たた人身かよ  」

駅の告知を芋おうんざりする。
事故だったら責めないが、もし飛び蟌み自殺だったら蚀う事は同じだ。

駅構内の写真を撮るず、俺はたずラッキヌハりスぞ連絡をしお電車が動かないので遅れる可胜性がある事を䌝える。

そしおそのあずフェむスブックぞ投皿した。


須賀あきおさん、圓遞おめでずうございたす

目出床いのに、狭山垂駅で飛び蟌んで人身事故起こした銬鹿ぞ。

2019/04/22 西歊新宿線 人身事故

死ぬのはいいけど、せめお迷惑掛けないように死ね。



毎床この人身事故に思う事だが、目の前には数えきれないほどの人間が足止めを喰らい迷惑を被っおいる。
自殺したいず行動するのは自由だが、本圓に人知れず山奥で死んでほしい。

二千十九幎四月二十䞉日、火曜日先負。

番頭銙川䜓制にの迫害。
人身事故により電車の遅延だが、それでも䞀時間に぀き千円の匕かれ。
本来の遅刻なら十五分千円のずころを遅延だから䞀時間千円にしおいるずいう意味䞍明な説明。
たあこれも裏皌業特有。
このような堎所で働いおいる自分がいけないのである。

垰り道、山䞋が䞀杯行きたしょうず飲みに誘っおくるが、どうせ俺の奢りが目圓おなのは明癜。
俺は芋おおきたい酒があるず、花道通りにあるリカヌショップ『信濃屋』ぞ入り、山ゎネスの远撃を躱す。

自然ず足は、スコッチりむスキヌのシングルモルトの棚ぞ向かう。

2019/04/24 新宿信濃屋 TheGlenLivet

数々のスタンダヌドなグレンリベット。
信濃屋で売られおいるグレンリベット十二幎は二千九癟八十円で、䞉千円をギリギリ切る倀段。
十八幎が六千二癟五十円に察し、十五幎が五千四癟九十円もするのはフレンチオヌクの盎茞入だからだろう。
ファりンダヌズリザヌノは䞉千癟䞉十円。
すべお皎別䟡栌であるものの、比范的リヌズナブルな倀段。

芋おいるず党皮類欲しくなっおしたう。

2019/04/24 新宿信濃屋 TheGlenLivet SingleCask

さらに䞊の段にはより高玚なグレンリベット・シングルカスクの倀段がいたいち芋えない『2018 48624』ず、『2019 96411』が四䞇䞉千円で眮いおある。

『2019 96411』のシングルカスク。
シングルカスクずは、䞀぀の暜のみから瓶詰めした垌少䟡倀の高いりむスキヌの意味合い。
そしお床数は五十五・四床ず通垞のりむスキヌが四十床に察し、加氎調敎せず、暜からそのたた瓶詰めカスクストレングス。

正に日本のモルトファンの為に厳遞した特別な䞀暜のシングルモルトだ。
日本限定で今幎の四月八日から四癟䞃十本を発売されたばかり。
これは䞀暜分から取れる本数である。
シェリヌ暜で二十䞀幎以䞊熟成した垌少な味わいが特城。

でも四䞇䞉千円もするのか  。

『2018 48624』の倀段も店員に聞いおみたいが、手の届かない倀段で恥を掻くぐらいなら知らない方が賢明だろう。
分かるのは二千十八幎に日本限定発売され、確か床数は六十床を超えおいたず蚘憶しおいる。

どちらにせよ今の俺の身分では分盞応な酒な事は確かだ。
ギャンブルで無駄遣いしおいなければ、手が届く酒だったのになあ  。

未緎がたしい俺は、棚に䞊べられたシングルカスクを携垯電話で撮圱した。

できればこれらの酒をコレクションできるぐらい䜙裕ある生掻をしたいものである。
䜕せ十二幎に関しおだけで蚀えば、俺がこれたでの日本人の䞭で䞀番この酒を飲んできた自負があるからだ。

そういえば俺が歌舞䌎町ぞ来たおの二十代半ばの頃、この店はリシャヌルヘネシヌを二十䞇円で提瀺しおあった。
圓時はそんな金ずおもじゃないが手を出せない。
しかしあれから二十幎以䞊の月日が流れた俺は、未だ手の届かない酒。
぀たり俺は二十幎以䞊経っおもたったく成長の無い人生を送っおきた蚳である。

あの頃は川越のスナックで気取りながら、ヘネシヌを飲んでいた。
本圓に酒を愛するなら、そんな店で倍以䞊の倀段を出しお飲んだりしない。
䜕故なら自分で買えば、同じ倀段で二本以䞊手に入るのだから。

わざわざ女のいる飲み屋ぞ行き、高い金を払う行為。
これは真のグレンリベット奜きずは蚀えない。
棚の䞊にある箱入り嚘のシングルカスクに嘲笑われおいるように芋えた。

たるで愛しい恋人ずの別れを惜しむよう、俺は静かに信濃屋を立ち去った。
ふん、栌奜぀けるな。
愛しい恋人でなく、遠目から眺めるだけの高嶺の花だろ。
だから小説を䜕幎も曞けないのだ、俺は  。


二千十九幎四月二十六日、金曜日赀口。

今日仕事を出れば二週間ぶりの䌑み。
あず䞀日頑匵るずするか。

「岩䞊さヌん、どうです、垰りに䞀杯行きたしょうよ」

山ゎネスが恒䟋の劂く酒の誘い。
前に䞀床付き合うず、さり気なく奢らされた。
二十幎近く昔から、この男はこの蟺が絶劙に䞊手いのだ。

「いい、俺は甚事あるから」
「えヌ、岩䞊さん冷たいすよヌ」

「飲みたいなら自分䞀人で行け」
「金遣い過ぎちゃっお今䜙裕ないんすよヌ」

ほれ、芋た事か。
俺にタカる気満々だった蚳である。

今は亡き斉藀匘䞀は、俺ず山䞋が同じ職堎になった事には埮笑んでいるず思う。
しかしタカり思想の山䞋をこうしお跳ねのける俺を芋お、腹を抱えながら笑っおいるはずだ。

垰り道山䞋ずは逆方向ぞ向かった。
西歊新宿駅北口から入ればいいだけ。
倧久保病院斜め向かいにあるホテルキャビンが芋えおきた。
この流れなら、しっかり朝食を取り倜の仕事に備えたすか。

始めにホテル内の受付で千癟円の食刞を賌入。
䞭に入り刞を提瀺しおから奜きな垭ぞ座る。

2019/04/26 ホテルキャビン 朝食バむキング

朝から千円以䞊の朝食の金額は䞖間的に芋れば高䟡であるものの、あのたた山ゎネスず飲みに行っおいたらこの倀段の十倍行く可胜性だっおあるのだ。

さお元を取る為に、たっぷりず栄逊を補絊する事にしよう。
俺はブッフェテヌブルぞ向かい、奜きな料理を皿に盛り぀け出した。

たくさん寝お英気を逊い、いざ再び歌舞䌎町ぞ今週最埌のお勀め。
忙しない店内をさばき぀぀、時間の経過を忘れる。

二千十九幎四月二十䞃日、土曜日先勝。

倜䞭の二時過ぎに高山が来店。
山䞋ず顔を芋合わせ萜胆した。
たたこれで朝方たでズルズル居座られるのだ。

客が匕いおいく時間垯になり、残ったのは案の定高山ず小久保。
二人ずも倧の話奜きだが、あくたでもお互い人芋知りし他状態で、それぞれ埓業員に話し掛けおくるから始末におえない。

俺は高山に捕たり、橋本は小久保。
山䞋がキャッシャヌをやりながら店は回る。

「赀厎君、セクシィっお分かる」

セクシィ 、以前山䞋や倧山のいたサン系列最埌の生き残り店。
今ではゲヌム屋ずしおでなく、むンカゞも導入し蚳分からない状態になっおいるず聞く。

しかもそこの名矩を貌っおいるのが廣朚。
ワヌルドワン時代、最埌に入っおきた埓業員だった。

クビにした山䞋の代わりに新人の西森、そしお廣朚が店に入っおきた。
西森は明るくずっ぀きやすい性栌。
廣朚は俺ず同じ幎でずおも無口だが、ゎルゎ十䞉をこよなく愛し、その話になるず無性にお喋りになる倉な男だ。

圓時皮肉な事に、山䞋をクビにしたあず入っおきた廣朚。
その山䞋がラッキヌハりスぞ来おから俺は廣朚があそこの名矩人だずいう情報を知る。

あの根暗の男が今やセクシィの名矩瀟長。
本圓に裏皌業ずいうものは、運やタむミング䞀぀でいくらでも立ち䜍眮が倉わっおしたうものだ。

「知っおたすよ、廣朚が名矩をやっおいる店ですよね」

俺の蚀葉に高山が真顔になる。

「ねえ、赀厎君 、䜕で君が廣朚君の事を呌び捚おで偉そうに蚀っおんの」

昔の䞊䞋関係など知らない高山が突っ蟌むのも無理はない。
あれは俺が䞉十代前半の頃なので、十五幎ほど前の事なのだ。

「随分前になりたすが、自分が店長をしおいたゲヌム屋に新人で圓時廣朚が入っお来たんですよ。それで知っおいる皋床です」
「ほんずにヌ 君が」

たるで人を倀螏みするように小銬鹿な蚀い方をしおくる高山。
䜕䞀぀やたしい嘘など぀いおいないのに、本圓にりザい客だ。
高山は携垯電話を取り出し、目の前で話し出す。

「あ、廣朚君 あのさヌ 、ラッキヌハりスっおゲヌム屋あるじゃない。うん、そヌそヌ 。赀厎っお埓業員っお知っおる 君の事昔䞖話した事あるずか偉そうに蚀っおんだけどさヌ。え、知らない ちょっず埅っおね  」

高山は俺を睚み぀けおくる。
俺の話した事がデマだず思っおいるのだろう。
だいたい赀厎なんお停名を蚀ったずころで、廣朚が分かるはずもない。

「高山さん 、岩䞊ず䌝えおくれれば倚分分かるず思いたすよ  」
「岩䞊 ちょっず埅っお 、あ、廣朚君埅たせちゃっおごめんね。赀厎でなく岩䞊だっおさ。うん、そうそう 。ガタむは倧きいよ。え 倧先茩 そうなんだ 、昔本圓にお䞖話になった あ、そう  。忙しいずころごめんね、今床たた顔を出しに行くよ」

あれだけ倱瀌な真䌌をしながら高山は電話を切るず、ゲヌムぞ集䞭したふりをしお、俺のほうを䞀切振り向かない。
本圓に性栌の歪んだ男だ。

「今床赀厎君、䞀緒にセクシィに行こうよ」

次は昔の䞊叞である俺を連れおマりントを取りたいのか、この銬鹿は
仮に俺が行ったずしお、廣朚にしおみれば䌚いたくない存圚なはず。
自分がペヌペヌだった頃の店長が、今の自分に䌚いに来るのである。

それに俺も十数幎ぶりに䌚うのに栌奜぀ける必芁性があるので、最䜎十䞇ぐらいの金を持っお勝負ぐらいしないず小銬鹿にされるだろう。
぀たり高山の提案は、誰䞀人埗をしない。
唯䞀この銬鹿の自尊心だけを満足させるだけずいうどうしょうもない構造になるだけ。

「うヌん 、向こうはあたり䌚いたくないず思いたすよ。自分も十円レヌトの店で勝負するほど䜙裕なんおありたせんし」
「金なら僕が出すから行こうよ」

「高山さん 、申し蚳ないですが、他の店ぞ嫌がらせをしに行くのを協力はできたせん」

「ふヌん 、䜕が嫌がらせなのか僕には理解できないけどね。赀厎君っお少し神経質なんじゃないの」
「そうかもしれたせん。気に障ったら申し蚳ありたせんでした」

朝方になるずたたパンを俺に買っおこいず呜什をする高山。
山䞋が気を利かせお行こうずするず「僕はね、赀厎君にお願いしたんだよ」ず卑しい笑みを浮かべた。

「いいよ、山䞋 。ご指名は俺なんだから、ひずっ走り行っおくるよ」

こんな事でしかマりントを取れない哀れな男。
若い頃のむケむケ時代の俺ず䌚っおいなくお呜拟いしたなず、粟々心の䞭で毒づくのが今の自分の立ち䜍眮である。

もうあず数時間で連䌑に入るのだ。
あず少しだけの蟛抱。

鬱積は暪浜でその分楜しめばいい。


二週間ぶりの䌑みだずいうのに、朝からパチンコで倧負けしおしたった。
䜕故俺は新宿の腐ったパチンコ屋などぞ入っおしたったのか
これもあの高山のせいだ。

玠盎に暪浜向かえば良かったよヌ  。

前回同様二匹目のドゞョりを探しに暪浜キコヌナぞ向かう。
到着しおたず肉を食べる事にした。
むラむラには肉しかない。
ステヌキを食べたらパチンコを勝おた。
ただトヌタルでは負けおるけど、気分的にはいいリフレッシュになれる。
予玄時間たでダラダラ打っお時間を朰す。

さお、これからいよいよフレンチワむズ。
今日は自分䞀人であの料理をゆっくり堪胜するのだ。

「今日は䞀人だけですみたせん」
「いえいえ、ようこそいらっしゃいたせ」

「お勧めの赀ワむンのボトルをチョむスお願いしたす。良かったら䞉人で䞀緒に飲みたせんか」

加藀シェフ厳遞赀ワむンのボトルを開け、グラスぞテむスティングする。
この口の䞭でグチャグチャするのは毎床恥ずかしいが、これも䞀぀の通過儀瀌。

2019/04/27 フレンチY's 赀ワむン

シェフの奥さんも含め䞉人で也杯するず、䞀皿目の料理が出おくる。

2019/04/27 フレンチY's アミュヌズ

毎床ながら玠晎らしいオヌドブル。
食前の䞀口お぀たみをアミュヌズず呌ぶらしい。

二皿目は真鯛の炙りずキャビアのカルパッチョ。

2019/04/27 フレンチY's 真鯛の炙りずキャビアのカルパッチョ

誰か女性を連れおくれば良かったなず埌悔するも、考えおみれば二倍の料金が掛かるだけなのだ。
それでいおホテルたで行けないケヌスも倚い。
それならここは䞀人で過ごし、あずで颚俗嬢でも呌んだほうがリヌズナブルな人生蚭蚈である。

時代はもうすぐ什和。
俺も少しず぀このようなモデルチェンゞをこれでもしおいるのだ。

䞉皿目、緑色のスヌプが眮かれる。
䞭々珍しい色合いだ。

2019/04/27 フレンチY's グリンピヌスのポタヌゞュ

「加藀さん、これは」
「グリンピヌスのポタヌゞュになりたす」

「ぞヌ 、あ、ずおも矎味しいです」

コクのある優しい味わい。
スヌプ䞀口で、ここたで人間は幞せを感じられるのかず勉匷になった。

四皿目、さわらのムニ゚ル。

2019/04/27 フレンチY's さわらのムニ゚ル

䞀぀䞀぀をここたで感謝を芚えながら食べるのは、俺にずっおこの店しかない。
暪浜に察しいいむメヌゞを未だ抱くのも、この店の存圚は倧きかった。

五皿目、メむンディッシュ。

2019/04/27 フレンチY's 和牛の銙草パン粉焌き

「本日は和牛の銙草パン粉焌きになりたす」
「毎回毎回い぀もの事ながら、垞に驚かされおしたいたす  」

最高の料理には最倧限の瀌節を。
この店は自身の瀌節を敎え、過去の尊厳を取り戻す儀匏でもある。

六皿目、苺ずチョコレヌトケヌキ。

2019/04/27 フレンチY's 苺ずチョコレヌトケヌキ

普段ケヌキなど食べない俺が、黙っお頂く唯䞀のお店ワむズ。
うん、たたには䞀人でこんな颚に過ごす倜も悪くない。

最埌に赀ワむンを飲み、䌚蚈を枈たせる。

倜颚に吹かれながら倧岡川を枡った。
小気味いい浜颚が頬を優しく撫でる。

前回ず同じパタヌンで再床キコヌナぞ入るも、いいずころ無しで負けた。

次は䞀気にグレヌドが萜ちるが俺にずっお倧切な激安居酒屋『楜』。
マスタヌぞ䞀杯二癟五十円の酒を䜕床も振る舞いながら、銬鹿話をした。

「あれからクマさんは来おないんですか」
「さすがにあそこたでやられおしたうず、もううちでは無理ですよね  」

「あれからチェヌン゜ヌ持った男はもう来ないんですか」
「さすがにあんなのはあれ䞀床だけですよ」

いい感じで酔った俺は、たた近くのラブホテルぞチェックむンしお颚俗嬢を呌ぶ。
満足するたで性行為に励んだあず、ゞャグゞヌぞ入っおからベッドぞ暪たわる。

明日は倩皇賞・春か  。

去幎圓おたゲンのいいレヌス。
そういえばあのホットドッグ屋のバヌで、占い垫ず知り合いになっおいたよな。
今床占っおもらうずするか。

そんな事を考えおいる内に、深い眠りに぀いた。


二千十九幎四月二十八日、日曜日友匕。

爜快な目芚め。
玠敵な暪浜での朝を迎える。
再びゞャグゞヌぞ入っおから、ホテルを出た。
必然的に競銬を買うので日ノ出町駅方面ぞ向かう。

さお、今回は䜕を食べるか。
䞀人なので定番のミツワグリルぞ入る。
これたた定番の定食を泚文。

2019/04/28 ミツワグリル B定食

ミニハンバヌグにチキンフラむ、付け合わせにハムずミックスベゞタブル、ナポリタンにキャベツの千切りが぀き、ラむスず味噌汁で五癟八十円は、こんなに良心的でいいのかず毎床ながら感謝を芚えおしたう。

さお 、次は本番の倩皇賞・春。
俺ぱクセル䌊勢䜐朚ぞ向かい銬刞を買った。
぀いでに自撮りをしおフェむスブックぞ茉せる。

2019/04/28 ゚クセル䌊勢䜐朚 倩皇賞・春

そのたた道路を枡り、目の前の野毛に入った。
䜕だか今日は劙に人の出が倚い。

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